【レビュー】NuAns Neo [Reloadead]を40日間使ってみて。詰め込まれた機能と中途半端な仕上がり

背面を自由にカスタマイズできるCOREコンセプト、キャリアでの実績がないメーカーでは初のSIMフリーかつおサイフケータイ対応、ピュアAndroid搭載、など多くの特徴を合わせ持つことで注目を集めていたNuAns Neo [Reloadead]。私の手元に届いてから1ヶ月以上、約40日間ほどメインの端末として使って感じた率直な意見をまとめました。

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指紋認証は癖が強い

NuAns Neo [Reloadead]は流行をしっかりと取り入れたということで指紋認証機能に対応。前面下部に目立たないですが指紋認証センサーが鎮座しています。慣れてしまえばパターンやPINの入力が億劫に感じられるほど便利な指紋によるロック解除ですが、Neo [Reloadead]はイマイチこれがスムーズにいきません。私の場合スマートフォンは片手でも両手操作でも左手で持つのでその際一番自然に置くことのできる横向きの親指を登録しています。同じ指を角度や位置をわずかに変えながら複数登録することで精度の向上を感じられはしたものの、お世辞にもスムーズと言えるほどではなく明らかに”この向きと角度”といったコツのようなものが存在します。具体的には指の腹をセンサー中央に覆いかぶせるようにしっかりと垂直に乗せる、極端に言ってしまえば少し押し付けるくらいの気持ちで臨むことが必要といった感じです。今まで体験したことのある指紋認証対応の端末はXperiaやiPhone、HUAWEIのMate9やMediaPadなどであり、価格帯や蓄積されてきたノウハウに明らかに違いがあることはわかりますが、こんなにも差が出るものなのかと驚きつつ、ほぼ毎回使う機能であるために正直なところ少々残念な気持ちです。

SIMスロットの強度が不安

microSIMサイズへの変換アダプタが付属している気の利いたSIMスロットですが、他の端末ではあまり見かけない機構を採用しています。
金属のカバーを押しこみつつスライドさせることでロックが外れカバー部分が跳ね上がりSIMカードをセットできるのですが、この機構に関わるパーツが全体的に弱々しい印象を受け、動作の一つ一つに気を遣ってしまいます。それでいて軽い力では動かすことができないので、自然とあまりSIMの入れ替えはしたくないなと感じてしまう部分です。

バンパーは不要?

ファーストインプレッションの時点でイマイチしっくりこなかった純正のバンパーは案の定外すことに。

端末の保護、特に初代Neoで比較的割れやすいと言われていた部分をしっかりフォローしてくれたのは良かったのですが、全体的に出っ張りすぎていてせっかくの見た目が残念なことになります。また、この出っ張りがNeo [Reloadead]を握ったときに必ず手に引っ掛かる、カバーの脱着がしにくい、指紋認証のためにセンサー部分に指を乗せるとき邪魔になるなどその存在が意外と主張しています。特にカバーの脱着の際に邪魔になってしまうというのはこのNeoシリーズのCOREコンセプトという根本を否定しているようでなんともちぐはぐな印象を受けてしまいます。たしかに防御力は格段に上がるのですが、Neo [Reloadead]にはストラップホールも付いているためそちらを活用し、できるだけ落とさない運用を心掛けた方が使い勝手は良さそうです。

既に置き去りにされつつあるアップデート

ソフトウェアに強い実績あるベンダーとの提携によって2年間はファームウェア・セキュリティアップデートを保証すると宣言され、それに期待していたユーザーも大勢いたかと思われますが少々雲行きが怪しそうというのが正直なところ。というのも現状Neo [Reloadead]には発売日のアップデート以降は不具合修正を含むアップデートが1度走ったのみで、それからは音沙汰ナシ。現在のセキュリティパッチレベルは4月のもので、決して特別遅れているわけではありませんが、そこをウリにしておきながら発売2ヶ月弱で既にこの状態では先行き不透明と言わざるを得ません。Google Pixelが日本で発売未定の今、Android One以外のアップデート保証端末として期待していましたが不安が募ります。

バンドの豊富さ

SIMフリー機で国内の3大キャリア全てのバンドに対応しているのは非常に使い勝手の良いポイント。また、膨大な数のAPN設定のプリセットもされているため初期設定の手間も最大限掛からなくなっています。先日Try UQ mobileを利用してみましたが、せっかくau系も使えるのなら通信品質はどんなものか試してみようということできっかけは完全にNeo [Reloadead]でした。いくつも回線を契約しているという人は一握りだとは思いますが、どれでも使えるというのはNeo [Reloadead]の大きな強みであることは間違いありません。

手になじむフォルム

最近のスマートフォンとしては珍しい11mmという厚みのある筐体。手持ちのどの端末よりも厚みがあったので慣れが必要なものかと思っていましたが、これが意外とすんなり手になじみます。側面が大きくラウンドしている形状のためだと思われますが、厚みとこの丸みのおかげでしっかりと手で包むように持つことができるため、他のスマートフォンでは難しかった片手での操作、特に文字入力等も安定してできますし、ストラップと組み合わせれば持ちやすさに関しては個人的にかなり満足度の高い仕上がりだと感じています。

おサイフケータイはもう手放せない

Neo [Reloadead]の目玉機能の一つであるおサイフケータイ。おサイフケータイに対応しているSIMフリーのスマートフォンというだけで相当に数が限られてくる中、 このNeo [Reloadead]はさらにキャリアでの実績は全くナシという状態。トリニティにとってはAndroid端末自体が初なため当然なことなのですが、そんな背景があったので発売前には本当に大丈夫なのだろうかという声がチラホラ聞こえ、私も予約した理由におけるおサイフケータイが占めるウェイトはかなりのものだったため不安な部分はありました。しかし実際に利用してみたところそんな不安を感じさせるようなことは一切なくすこぶる快適といったところ。現在利用しているサービスはモバイルSuicaとEdyでカバーは最も電波の通りにくそうなイメージのストーンですが、どちらも何の問題もなく利用できています。また、私は電車より車に乗る機会が多いため背面のカードポケットに免許証を入れても決済が可能かどうかもチェックしてみました。万が一レジや改札の流れを止めてしまっては迷惑になるためSuica対応の自動販売機で検証してみたところ、結果としてはこちらも全く問題なし。その後コンビニでも何度か免許証をセットしたまま支払いをしてみましたが、反応が鈍くなる等は一切ありませんでした。地方で移動は車がメインという場合、ちょっとした外出はこの方法であれば財布を持つ必要はほぼなくなるので嬉しい発見でした。

カメラは綺麗だが手振れ補正がネック

ソニー製のセンサーを搭載した Neo [Reloadead]のカメラは素直な画作りで十分に撮影を楽しめるクオリティと言えます。しかし発売前からわかっていたことではありますが光学式・電子式両方の手振れ補正が非搭載のため、それらを駆使しているスマホカメラに慣れていると気軽なスナップ撮影などがブレてしまい思うように撮れず少しずつフラストレーションがたまっていくかもしれません。また、同様の理由から薄暗い飲食店などでも手振れしやすく、近くの物にはどうにもオートフォーカスが迷う印象があったので飯テロやSNS向に向いているカメラとは言い切れない部分もあります。日中の屋外など光量が十分に確保できる環境であれば間違いなく美しい写真が撮れますし、優秀なHDR機能のおかげで逆光にも強いので風景撮影などにはそのポテンシャルを発揮してくれます。

【レビュー】NuAns NEO [Reloaded]のカメラ機能を試してみる
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残された不具合はどうなっていくか

いろいろと書いてきましたが、Neo [Reloadead]において一番の不満・不安はここ。発売当日から多くの不具合が報告されていた Neo [Reloadead]はすぐに1回目のアップデートで一部は対処されたもののまだまだ問題は山積しているというのが現状です。私の場合で言うと、Neo [Reloadead]とバッファロー製のルーターとの間には相性問題があるらしく一時期家ではWi-Fiがほぼ使い物になりませんでした。アイ・オー・データ製のルーターをたまたま持っていたので対処できたもののバッファロー製のルーターはそれなりにシェアを持っていると思われますので代わりがないユーザーはかなり困ったことになっていると思われます。他にも画面のチラつきや通話時のノイズキャンセリングの誤作動など個体によってその品質のバラつきがかなり大きい様子。

細かく見ていけば結構な数の不具合・バグがありますが、これらにきちんと対処していけるのか、最初のアップデートこそ迅速だったものの発売から2ヶ月でもう息切れしてきた感のあるトリニティの体制を見るに、素直に期待はできないのが本音と言わざるを得ません。

総合的に見て、どうにも見切り発車してしまった感じが否めない出来であるのは間違いありません。COREコンセプトというアイデンティティはそのままに、国内ユーザーの特徴的な需要であるおサイフケータイや防水(防滴)機能、Androidとそのアップデートなど欲しい機能をどんどん詰め込んでいった結果、扱いきれずに持て余してしまい全体的に中途半端になってしまったといったところでしょうか。不具合解消やセキュリティアップデートなどに関しては今後どうなっていくのか全くわからないというのが正直なところで、おそらくトリニティは大丈夫と言うとは思いますがユーザーとしてはそれを何らかの形で表すことで早く安心させてほしいものです。

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