サムスンの次期フラッグシップモデル、Galaxy S20シリーズには一体どのような新要素が盛り込まれるのでしょうか。
Galaxy S9ではF値可変ギミックによりカメラ機能が大幅に向上、Galaxy S10ではパンチホール型のインカメラをディスプレイに内蔵、初の3モデル展開などが話題となりました。
毎年2月頃に発表されるGalaxy Sシリーズの新型ですが、現時点でもある程度噂やリーク情報が出回っている状態。本記事では次期モデルGalaxy S20シリーズについて、スペックや特徴、いつ発表され、発売日はいつなのか?といった噂やリークをまとめて、新情報が発見されるたびに随時更新していきたいと思います。
名称はS11ではなくS20に?
Next year is 2020, and 20 is a new beginning.
— Ice universe (@UniverseIce) December 24, 2019
Ice universe氏は「20は新たな始まり」としてGalaxy S20という名称をツイート。新たにGalaxy S20というモデルが登場するのか、Galaxy S10シリーズの後継モデルがGalaxy S20となるのか、可能性は様々考えられます。
サムスンはGalaxy SシリーズとGalaxy Noteシリーズを統一するために「Galaxy Note6」を飛ばした過去があるため、2020年というわかりやすい数字に合わせてナンバリングの規則を変更することはあり得ないことではありません。この情報が事実であれば、サムスンはGalaxy S20以降のSシリーズ・Noteシリーズは西暦に合わせたナンバリングにするつもりなのかもしれません。
外観・デザイン
ドイツのテック系メディアWinFutureによって、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultlaのレンダリング画像がリークされています。



レンダリング画像を見る限りでは、背面・前面共にエッジがカーブを描いている曲面パネルを採用する様子。Galaxy S20シリーズはGalaxy S10シリーズ同様に3モデルが展開されるとの見方が濃厚ですが、3モデル中唯一フラットなディスプレイを搭載していたGalaxy S10eに対して、Galaxy S20はその他2モデル同様にエッジディスプレイを搭載する可能性が高そうです。
カメラの配置が従来から変更になっている点にも注目。中央に配置されていた背面カメラはiPhone 11シリーズやPixel 4のように大きく飛び出た枠に収められた状態で左上に移動。逆にインカメラのパンチホールはディスプレイ角から上部中央、丁度Galaxy Note10+と同じ位置へと移動しました。
Galaxy S20 / S20+のカメラバンプは予想していたよりかは控え目な設計になっている印象ですが、Galaxy S20 Ultraについては非常にインパクトのあるデザインになっています。
Galaxy S11 in a leakproof case. pic.twitter.com/LVmhQRl69f
— Ice universe (@UniverseIce) December 9, 2019
ちなみに、Galaxy S20の実機とされる画像も上記ツイートのように流出しています。セキュリティ用ケースに包まれているため全体像を確認することはできませんが、カメラ周囲のデザインはレンダリング画像と一致するように見えます。
一方で詳しくは後述しますが、Galaxy S20シリーズのいずれかには光学ズームモジュールが搭載されるとの見方が濃厚。これまで他社が搭載してきた光学ズームモジュールは全てReno 10X Zoomのように長方形となっていますが、上記レンダリング画像にはそれらしきカメラは見当たりませんので信憑性にはやや疑問が残るというのが正直なところです。

12月16日追記Galaxy S11+だとされるカメラの鮮明な画像が上記のようにリークされています。右側は隠されていますが、左下のカメラは長方形の枠で囲まれていることが確認できますので、ここが光学5倍カメラになると思われます。
Bixbyキー廃止か

外観をチェックする上でもう1点注目しておきたいのがボタン類の配置について。先代のGalaxy S10では端末左側に音量ボタンとBixbyキー、右側に電源ボタンが並んでいましたが上記のレンダリング画像では左側面にボタン類は無く、右側に音量ボタンと電源キーがあるのみ。
同様の変更は既にGalaxy Note10+にて確認済みで、Galaxy Note10+にはBixbyキーは存在せず端末左側に音量ボタンと新設されたサイドキーが配置されています。サイドキーは電源ボタンとBixbyボタンを兼ねるボタンとなっていたため、恐らくGalaxy S11でもこのサイドキーが搭載されるものと思われます。
ボタンの配置がGalaxy Note10+では左側面のみであったのに対してGalaxy S11では右側面のみになっている点はフィードバックを反映させたためかもしれません。従来Galaxyシリーズでは右側に電源ボタンを配置していたため、Galaxy Note10+の全ボタンを左側へ集約した形は長年のファンであればあるほど慣れを必要とするものでした。
カメラ
Galaxy S20シリーズにはメインカメラの他に5倍の光学ズームカメラ、超広角カメラ、ToFセンサーも含めて4~5基のカメラが搭載されると見られています。
1億画素超えのセンサーがメインに?
メインカメラには108MPのセンサーが搭載されることが報じられています。サムスンはXiaomiと108MPセンサーを共同開発し、そのセンサーはXiaomiが既にMi Mix AlphaやMi CC9 Pro(グローバルではMi Note 10)として製品化済み。Galaxy S11に採用されるセンサーはこれらとは異なる、さらに独自に改良を加えたモデルとなるようです。
画素数の高さ=カメラ性能の良さではないことは周知の事実だとは思いますが、同センサーには隣接した9つのピクセルを1つのピクセルすることで約1200万画素相当のセンサーとして扱う技術も採用され、高画素ゆえの光量不足問題も解消されているようです。

光学5倍モジュールにはOPPO Reno 10X ZoomやHUAWEI P30 Proに搭載されているようなペリスコープ型(潜望鏡型) を採用。サムスンは同モジュールを2019年5月末頃から量産開始していると報じられており、そのタイミングから当初はGalaxy Note10+に搭載されるものと思われていました。しかしNoteシリーズへの採用が見送られている以上、Galaxy S11シリーズに搭載される可能性は非常に高いと言えるでしょう。
関連サムスン、108MPイメージセンサー「ISOCELL Bright HMX」とはどんなセンサーなのか?がわかる動画を公開
レーザーフォーカス搭載
This is the Laser focusing module added by the Galaxy S11 series. pic.twitter.com/44fDYvFz4F
— Ice universe (@UniverseIce) November 25, 2019
明確なソースがないため信ぴょう性は高くないですが、Galaxy S20にはレーザーフォーカスシステムが搭載されるとのこと。レーザーフォーカスによって、特に暗所でのオートフォーカス性能の向上が見込めます。
8K30fpsの動画撮影
また、One UI2.0のカメラアプリを解析していたxda-developersによると、同カメラアプリでは8K30fpsの動画撮影をサポートしていることが判明したとのこと。
8K動画の撮影には単純計算で7,680×4,320=33,177,600ピクセルの解像度が必要になりますが、これは上述の108MPのセンサー搭載によってクリア。Galaxy S11に搭載されるとされているプロセッサExynos990も8K30fps動画の撮影をサポートしています。
スペック
Galaxy S20シリーズの細かいスペックや仕様に関するリークは無数にありますが、中でも多少は信ぴょう性の高そうな情報を以下にまとめます。
サイズ

上記画像はリーク情報を基にしたレンダリング画像で、左からGalaxy S11e、Galaxy S11、Galaxy S11+。画面サイズはそれぞれ6.4インチ、6.7インチ、6.9インチとのこと。[外観・デザイン]で述べた全モデルがエッジディスプレイを採用しパンチホールは中央寄せになるという特徴も再現されています。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
---|---|---|---|
ディスプレイサイズ | 6.4インチ | 6.7インチ | 6.9インチ |
アスペクト比は全て20:9の縦長になり、全モデルが共通化となるかは不明ですが、リフレッシュレートが120Hzのディスプレイが採用されるとの噂も囁かれています。
バッテリー
従来モデルと比較して最大約57%のサイズダウンに成功したとされるバッテリーは、 Galaxy S20が3,800mAh、Galaxy S20+が4,300mAh、Galaxy S20 Ultraが5,000mAhの容量になるというのがSamMobileによる見解。ただしこの情報は認証機関に公開されたバッテリーモジュールの画像から読み取れる型番を基にした予想なので、数字が前後すること可能性は大きいと言えます。

Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
---|---|---|---|
バッテリー容量 | 3,800mAh | 4,300mAh | 5,000mAh |
プロセッサ・メモリなど
Galaxy S20に搭載されるプロセッサはExynos990とSnapdragon 865でほぼ確定。ただし、従来よりもこの2つの性能差に開きがあるようで、Snapdragon 865を搭載して出荷される地域が先代よりも広がるのではないかと見られています。
メモリは恐らく12GBとなるはずですが、ストレージに関しては今のところ情報が見当たらず。判明次第追記していきます。
発表日
2020年のMWC(Mobile World Congress)は2月24日から開催されることが判明しています。サムスンはそれより前に発表イベント「Unpacked」を独自に実施し、Galaxy S20シリーズをお披露目した上でMWCに展示すると思われますので、 「Unpacked」 は2020年2月の第3週に実施される可能性が高いと言えるでしょう。
Rumors: Samsung Electronics is tentatively launching the Galaxy S11 series and clamshell foldable phones in San Francisco, USA on February 18, 2020.
— Ice universe (@UniverseIce) December 11, 2019
Ice universe氏によるリークではGalaxy S20の発表は2020年2月18日とされていましたが、サムスン公式からGalaxy Unpackedが2020年2月11日に開催されるとの発表がありました。よって、Galaxy S11(またはS20)は2月11日に発表されるものとみてまず間違いありません。
関連Galaxy Unpackedの開催日程が2020年2月11日に確定。S11(S20?)や新型Foldの登場に期待
発売日
2月11日に発表されたGalaxy S20シリーズはいつ発売されるのか?についてですが、米国サムスンの公式サイトにヒントが隠されていました。
米国サムスンの公式サイトにアクセスすると、トップページにGalaxy Unpackedのティザーが表示されています。そこからメールアドレスを登録することで、Galaxy Unpacked当日に発表された端末を予約するために情報をいち早く受け取ることができるシステムが用意されています。

実際にメールアドレスを登録したところ、「Look for an email to complete your Galaxy pre-order for March 6th delivery.」というメッセージが表示されました。このメッセージから、3モデル展開になると予想されているGalaxy S20シリーズのうち少なくとも1つは2020年3月6日に発売されるのではないかと考えられます。
(source 91mobile, The Elec, YouTube, xda-developers, @BenGeskin, @UniverseIce)
コメント