ここ数年スマートフォン事業で思うような結果を残せていないHTC。世界初のAndroidスマートフォンを世に送り出した同メーカーは、かつてはトップ争いに食い込む市場シェアを持っていたもののいまやそのシェアは1パーセント未満にまで落ち込んでいると報じられています。
2月7日、HTCは中国における公式のスマートフォンコミュニティを閉鎖。HTCはユーザーに対してコミュニティは閉鎖するものの今後はWeChatにて連絡が取れることを案内していましたが、一部のメディアではコミュニティの閉鎖はHTCのスマートフォン事業からの撤退を意味していると報じていました。
これに対して、とあるニュースサイトがHTCの今後の動向について興味深い情報を提供しています。TNN-滔新聞(TNN-TAO News)は、HTCはスマートフォン事業から撤退せず、2020年中にも新型スマートフォンを発表する用意があると伝えています。
HTCが2020年中に5Gスマートフォンを発売か?
同サイトによると、HTCのCEOであるYves MaitreがHTCには2020年中に5Gに対応したスマートフォンを発売する計画があることを明かしたようです。

ただし、発表・発売時期や価格帯、スペックなど詳細は不明。現時点で5Gに対応しているプロセッサはSnapdragon 855やSnapdragon 865、Snapdragon 765、MediaTekではTeana 1000やTeana 800等が挙げられ、いずれにせよミドルハイからハイエンドに近いスマートフォンとなることが予想されます。
HTCは2019年にブロックチェーンスマートフォンの廉価モデル「Exodus 1s」を発表。かつての勢いは見る影もなく、”ブロックチェーン”という飛び道具の話題性で何とか市場にしがみ付いている状態です。
しかし不運なことに仮想通貨業界も盛り上がっているとは言えないのが現状。以前からHTCが力を入れていたVR事業も業界そのものが冷え込んでいるわけではないものの一時期のような勢いは落ち着きつつあり、今後もHTCにとっては厳しい状況が続くことに変わりはないでしょう。
果たしてHTCはここから復活・逆転することができるのでしょうか。続報に期待です。
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