サムスンは5月19日、スマートフォン用の新型イメージセンサー「ISOCELL GN1」を発表しました。
「ISOCELL GN1」は、1 / 1.3インチの大型サイズに解像度50MPを搭載。デュアルピクセルオートフォーカスと4つのピクセルを1つのピクセルとして扱うテトラセルテクノロジーの両方を備えた、同社初のイメージセンサーです。
サムスンによると「ISOCELL GN1」は、2020年5月から量産を開始するとのことです。
1 / 1.3インチの50MP。8K 30fps、1080p 400fpsの動画撮影に対応
「ISOCELL GN1」は、デュアルピクセルオートフォーカスに対応。単一の各ピクセル内に2つのフォトダイオードが配置され、それぞれが異なる角度から光を受け取ることができるため、センサーのすべてのアクティブピクセルがオートフォーカスのために動作します。
これにより、暗所であっても高速なオートフォーカスを実現します。

解像度は本来50MPですが、4つのピクセルを1つのピクセルとして扱うテトラセルテクノロジーにより、12.5MP相当としても利用可能。室内や夜間など光量が不足するシーンでは、同機能を用いることで単一ピクセルのサイズを実質4倍まで拡大し受光面積を稼ぐことが可能。
上記の機能により「ISOCELL GN1」は、極端な低照度環境でも被写体にすばやく焦点を合わせて、より鮮明でシャープな写真を残せるのです。
また、各ピクセルに内蔵された2つのフォトダイオードのそれぞれから光情報を取得することで、ソフトウェア処理により100MPに匹敵する画像解像度を生成する機能も搭載しています。
サムスンのYongin Park氏は、「ISOCELL GN1」の発表にあたり「サムスンは革新的なピクセル技術により、ますます多様化する市場ニーズに密接に対応する高性能イメージセンサーを提供する最前線にいます。ISOCELL GN1は、あらゆる環境の消費者に素晴らしい画像を提供するための取り組みの一環です」とコメント。
量産は2020年5月から開始されるとのことなので、同センサーを搭載したスマートフォンは、早ければ2020年中に登場することに期待できそうです。
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