5月半ばより、サムスンが2021年後半に発表・発売される見込みであるiPhone 13向けOLEDパネルの生産を開始したようだ。
以前、iPhone 13シリーズ向けOLEDパネルはサムスンによる独占供給になると報じられていたが、韓国メディアThe Elecの報道によると、サムスンのほかにLGも同シリーズにパネルを供給するようだ。
サムスンがiPhone 13向け120HzのLTPO有機ELディスプレイを生産開始
アップルは、iPhone 13シリーズのうち、iPhone 13 ProやiPhone 13 Pro Maxといった上位モデルにのみ120Hzのリフレッシュレートに対応したLTPO有機ELディスプレイを搭載すると噂されている。
120HzのリフレッシュレートをサポートするLTPO有機ELディスプレイの唯一のサプライヤーであるサムスンは、上位モデルのパネル供給を担当し、下位モデルに搭載される通常の有機ELパネルはLGが供給するとのことだ。

昨年のiPhone 12シリーズのパネルと比較すると、iPhone 13向けのパネルの生産は、約1ヶ月程度早いという。アップルは昨年、新型コロナウイルスの影響で部品の調達に時間がかかり、例年よりも遅れてiPhone 12シリーズをリリースしたうえ発売後も品薄の状況が続いていた。
早めにパネルの生産を開始することで、iPhone 13シリーズではそういったトラブルを回避する狙いがあると見られている。
The Elecによると、サムスンはiPhone 13シリーズ向けに約8000万枚のOLEDパネルを生産する見込みだ。iPhone 13シリーズ発売後もしばらくはiPhone 12シリーズを含む旧モデルが販売されるため、サムスンは2021年だけで約1億2000万枚前後のOLEDパネルをアップルに供給するという。
ハイエンドのAndroidスマートフォンでは定番となりつつある120Hzのリフレッシュレートは、最新のiPhone 12シリーズには搭載されていない。iPhone 13がiPhoneシリーズ初の高リフレッシュレート端末になるはずだ。
なお、iPhone 13シリーズは、例年通りであれば2021年秋頃に発表されると予想されている。
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