正式発表まで1週間を切ったサムスンのフラッグシップGalaxy S10 / S10+には、既に公式のティザー動画でも紹介されているように注目の新機能がいくつか搭載されています。
中でも長らく搭載が噂され、期待されてきた機能がディスプレイ内蔵型の指紋認証センサー。Galaxy S8以降前面のベゼルが大きく削られたため背面に移行していた指紋センサ―ですが、カメラとの位置の兼ね合いにはサムスンも苦労していた様子でした。Galaxy S9、Note9にて採用されると噂されてきた同機能ですので、S10 / S10+での搭載は満を持してといったところですが、ここにきて新たな問題が指摘されているようです。
超音波式は保護ガラスを通過できない?
スマートフォンのアクセサリを販売している海外のECサイトMobile Funが投稿したこちらの動画では、発表前のGalaxy S10+と思われる端末が登場。どうやらディスプレイには保護ガラスが装着されているようですが、丁度指紋センサーが配置されているであろう箇所にくっきりと丸い穴が開けられていることが確認できます。
ディスプレイを点灯させた状態だとやや目立たないですが、消灯させるとこの通り。以前からリークされていましたが、Galaxy S10 / S10+に採用される指紋センサーは現在いくつかのスマーフォンが採用している光学式ではなく超音波式になると言われています。
光学式のディスプレイ内蔵指紋センサーはOPPO R17 Neoにて体験していますが、アンチグレアなどの処理がされていなければ、保護フィルムを装着しても認証には問題がありませんでした。
一方でGalaxy S10 / S10+に採用される超音波式のディスプレイ内蔵指紋センサーは、この動画を見る限りではそう上手くはいかない様子。原因は大方の予想通り認証のカギとなる超音波が、ディスプレイより先の層を超えることができないためだとされています。この動画では保護ガラスが取り上げられていますが、保護フィルムではどうなるのか?また保護ガラスでも厚みによって差はあるのか?等疑問点もいくつか浮かんできます。
昨今のスマートフォンは出荷時点で簡易的な保護フィルムが装着されていることも多く、恐らく通常の保護フィルムであれば問題なく認証可能だとは思うのですが、個人的にGalaxyスマートフォンにはWhitestone Dome Glass(日本ではDome Glassの名称で販売)を装着したいと思っていたので、メーカー側でこういった仕様に対応してくれるものなのかがやや気になるところです。
※追記
Whitestone Dome GlassはGalaxy S10の超音波式指紋センサーに対応していることを既に公式サイトにて明記していました。
R17 Neoの指紋認証を利用していた際レビューでも軽く触れましたが、指で触れて分かるような物理的なセンサーがないためにどこに指紋センサーがあるのかわからず、”ポケットや鞄の中でロック解除しつつ端末を取り出す”といった動作ができませんでした。しかし今回の動画にあるような保護ガラスであれば目で見ても指で触れても1発でセンサーの位置を把握できるので、そういった意味ではデメリットばかりではないかもしれません。見栄えが最悪なことに間違いはありませんが、実用性とのトレードオフといったところでしょうか。
Galaxy S10 / S10+の発表は2月20日の予定。指紋センサーと保護ガラスの関係性については、発表後に注目するべきポイントと言えそうです。
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