5月22日、au、UQモバイル、ワイモバイルは5月14日から予約受付を開始していたHuaweiのスマートフォン「 P30 lite」の発売延期を発表しました。
また、やや遅れてNTTドコモも「P30 Pro」の予約受付を停止し発売延期としたことを発表。
いずれの機種も今後改めて予約受付、発売が再開されるかは明らかにされておらず、何とも歯がゆい状態になってしまいました。
GoogleとHuaweiの取引中止が引き金に
予約受付が開始され、Huaweiの新作スマートフォンを待ち望んでいたユーザーにとっては一番楽しくワクワクしているであろうタイミングでこのような事態になってしまった原因は、言うまでもなく5月20日に発表された米GoogleがHuaweiとの一部の取引を停止したこと。
この発表はHuaweiから今後発売される新製品はGoogle PlayやGmailを始めとしたGoogleの各種サービスが利用できなくなるというもので、これらのサービスは既存端末では引き続き利用できるとの言及はあったものの今後のOSアップデートなど継続的なサポートが受けられるかどうかは不透明であり、不安が残るものでした。
今回各社のHuawei製新型スマートフォンの発売延期は、こういった背景を踏まえた上でGoogleによるサポートがストップした現状では性能や安全性を確保することができないとの判断によるものと思われます。
Huaweiが持つ大きな市場の1つである中国国内では多くのGoogle製サービスが以前から締め出されているため、数値上の影響は意外と少ないものなのかもしれません。しかし中国でも米国でもないその他の国のファンにしてみればとんだとばっちりもいいところ。そもそもこれらの国に暮らしていても「Huawei」によるものとされる眉唾な危険性に対して実感がない人が大半でしょう。
中国、米国のどちらの主義主張が正しいとか、やり方がどうであるとかはそう簡単にケリを付けることができる問題ではないでしょう。だからこそ、ユーザーは無責任に飛び交う情報に惑わされながらただ待つことしかできません。P30 Pro、待っていた人は大勢いたでしょう。SIMフリーの定番と言ってもいいliteシリーズも同様です。早いこと問題が解決されることを祈るだけです。
希望的観測ですが、グローバルのHuawei製端末がガクッと値崩れするタイミングがあるかもしれません。あわよくばMate Xなんかが安く手に入ればそれはそれで結果オーライなのですが。
コメント