2017年6月9日に発売されたNuAns NEO [Reloaded]。自由にケースの着せ替えが楽しめる独自のCoreコンセプト、当時ではまだ貴重だったSIMフリーとおサイフケータイ対応の両立、実用的なスペック、ピュアAndroid、2年間のアップデート保証など様々な特徴を持つスマートフォンで、特にGoogle Pixelシリーズが日本で販売されていなかった当時では「アップデートが保証されたピュアAndroid端末でそこそこの性能におサイフケータイ」というのはかなり貴重な存在でした。
2019年4月23日に販売終了となった同スマートフォンですが、上記の需要はPixel 3aの登場によって十分に満たされるようになり、完全に役目を果たしたといったところでしょう。
”目標”だった2年間のアップデート配信は?
NuAns NEO [Reloaded]というと、発売直後から様々な批判が集まり炎上しかけていたことで記憶に残っている人も多いかと思います。発売日をギリギリまで発表せずさらに延期したこと、製品そのもののバグ、社長である星川氏のTwitterでの対応などその理由は様々でしたが、中でも製品ページにおける「発売後2年間インターネット経由でのアップデートを提供」という文言を何の告知も無く削除したことに対して不信感を募らせたユーザーは少なくありませんでした。これに対してトリニティ側は「2年間はあくまでも”目標”。期間の確約はしていない」といった趣旨のコメントを残していました。そして発売から2年。結果論にはなりますがセキュリティアップデートに関してはやや遅れながらも配信されてきたため、当初の公約はとりあえず最低限果たしたと言っていいでしょう。
トリニティは開発会社との契約は終了していると前置きした上であと1度だけ、2019年の後半に最後となるアップデートを配信することができそうだとブログで言及。契約が終了しているとのことで状況が変わる可能性は0ではないと思いますが、ユーザーはまだまだNEO [Reloaded]を使い倒すことができそうです。
NEO [Reloaded]はプロセッサにSnapdragon 625、メモリは3GBを搭載。十分使えるスペックではありますが、メイン端末にするにはそろそろ替え時なのも事実。次世代モデル(順番的にはRevolutions?)については”作り上げられる自信がない”とのことで一旦お休みとなるそうです。冒頭でも触れたようにPixel 3aの登場によりかつてNEO [Reloaded]に求められていた需要は既に満たされていますし、スマートフォンの進化の流れも非常に速くアクセサリや周辺機器の展開が主となっているメーカーにとってはそう簡単に次世代機の開発に乗り出せないのは当然と言えば当然かもしれませね。
筆者個人としてはNuAnsのWORKLIFEシリーズが好みでCOLONYやFLIPBOXを愛用中なので、こういったガジェットを取り巻くオシャレな周辺機器や収納グッズなどの方面でのさらなる展開に期待しています。
(source TRILOG)
コメント