HUAWEI FreeArcは、2025年2月7日に発表されクラウドファンディングを経て3月25日から発売されるファーウェイの新型イヤホン。
今回、発売に先立ちファーウェイ・ジャパンからFreeArcの実機をレビュー用に提供していただけたので、実際に使ってみた使用感を踏まえてレビューをお届けしたいと思う。
軽快なイヤーフックデザインはファーウェイ初

HUAWEI FreeArcは、グリーン・グレー・ブラックの3色が展開されている。今回レビューように提供して頂いたのは、ブラックだ。
ケースはスクエア型でやや大きめ。イヤーフック型のワイヤレスイヤホンは収納にどうしても面積を必要とするので仕方のないところだろう。当サイトで過去にレビューしたイヤホンのなかでは、ケースのサイズ感や形状はShokz OpenFitが最も近い。

ケースを開くとFreeArcが交差するように収納されている。左右どちらが上になっても問題ない設計なので、重なっているとはいっても収納する順番に気を遣う必要はなさそうだ。
イヤホンは表面に液状シリコンを採用しすべすべとした滑らかな質感に仕上げられている。内部には形状記憶のニッケルチタン合金ワイヤーを採用し、程よい弾力と容易に型崩れしない耐久性を両立しているそうだ。
なおケースやイヤホン本体のサイズ・重量は以下の表の通り。
重量 | 約8.9g(イヤホン単体) 約67g(ケース) |
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サイズ | イヤホン:約45.40 mm × 約18.35 mm × 約47.50 mm ケース:約67.80 mm × 約67.80 mm × 約26.50 mm |

イヤホンを手に持ってみるとサイズのわりに非常に軽く、実際に装着してみたところフィット感も素晴らしい。
イヤーフックタイプのワイヤレスイヤホンは付け心地にこだわったモデルが多いが、FreeArcも例に漏れず優しくフィットする印象。付けていることを忘れてしまうくらいというのはやや大げさかもしれないが、装着してから数分経過すれば耳に何かが乗っている感覚もほとんどなくなるレベルだ。
軽量で形にこだわって設計されているほか、個人的には表面のサラサラとした質感も付け心地に一役買っているように感じた。

ちなみに、FreeArcは運動中に装着することも想定して設計されているので軽く走ったりジャンプしたりする程度では落ちる心配は必要ナシ。
IP57の防水・防塵にも対応しているので、雨にあたっても汗で濡れても気にせず思う存分ランニングを楽しめる。
明瞭で存在感のある音質

FreeArcは耳を塞がないタイプのイヤホンなので音質が気になるところだが、個人的には思っていた以上に迫力のある音が楽しめると感じた。
スペックとしては17x12mmの高感度ドライバーユニット、低音域用にPU振動板、高音域用にチタンコーティングのPEN振動板を採用しており、音域を問わずバランスのよいサウンドを再生できるように配慮されている。
実際にさまざまな音楽を再生してみたが、音量が大きくパワフルな音を楽しめることに驚かされた。また、オープンイヤータイプが苦手とする低音も十分に迫力があり、同じHUAWEIのHUAWEI FreeClipよりも力強さを感じる。
音漏れを気にする必要はナシ

構造上、周囲に音漏れしないかが心配になるところ。FreeArcは「逆音波システム」と呼ばれる周囲に流れ出る音を相殺するノイズキャンセリングに近い仕組みを搭載し音漏れを低減している。
一般的なボリュームで音楽を再生している場合、相手と普通に会話ができる程度の距離があればまず音漏れは気にならない。ピッタリとくっ付くレベルまで近寄るとさすがにシャカシャカ音が聴こえてしまうが、逆に言えば極端に近づかない限りは音漏れを気にする必要はなさそうだ。
朝や夕方などラッシュ時の満員電車の距離では週に音が聴こえてしまうかもしれないので、ボリュームの配慮は必要かもしれない。
そもそも耳を塞がないという構造上、電車でFreeArcを使用するとかなりボリュームを上げないと音楽が聴こえないので、電車での通勤や通学の際に使うイヤホンとしてはあまり向いていないというのが本音だ。
コスパもまずまず。オープンイヤーイヤホンの有力な選択肢に
HUAWEI FreeArcは、税込18,000円で2025年3月25日に一般発売される予定。
ライバルとなるShokz OpenFit 2が税込25,880円、同メーカーのHUAWEI FreeClipが税込27,800円であることを考えると、HUAWEI FreeArcの税込18,000円という価格は非常に魅力的に感じる。
接続する機器のOSを問わずに使用できるほか最大で2台までのマルチポイント接続にも対応しており、普段から複数のデバイスを使い分けている方にもおすすめ。
耳を塞がないイヤホンや運動中に使いやすいイヤホンを探している方は、ぜひチェックしてみてほしい。
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