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EarFun Air Pro 4 レビュー。安価でも多機能で隙のないワイヤレスイヤホン

4.5

EarFunから7月29日に発売されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン、EarFun Air Pro 4のレビューをお届けする。

製品提供:EarFunテクノロジー株式会社

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EarFun Air Pro 4のよい点・イマイチな点

よい点

  • ハイレゾ・ノイキャン・Qi・防水など多機能
  • ノイキャンやイコライザーなどのカスタマイズ性が高い
  • バッテリーが長持ち
  • Google Fast Pair対応

イマイチな点

  • LDACとマルチポイントの両立は不可
Amazon専用期間限定クーポン
  • クーポンコード:APFPRJUL
  • 使用期間:8/6ー8/16 23:59
  • 通常価格:8,490円(Amazon販売ページの1500円クーポン適用後)
  • 本クーポン適用後の価格:7,491円
  • 有効期限:7/30 15:00- 8/6 23:59

EarFun Air Pro 4とは?

EarFun Air Pro 4とは?

EarFunはFree ProやFree S、Air Sなど複数のシリーズから完全ワイヤレスイヤホンを展開している。

そのなかでも、今回レビューするEarFun Air Pro 4はフラッグシップにあたる重要なモデルだ。

まず、価格は9,990円でありEarFunらしくキッチリと1万円を切っている。それでいてハイレゾ認証・ノイズキャンセリング・ワイヤレス充電・防水など、完全ワイヤレスイヤホンに求められるあらゆる機能を広く網羅している点が特徴だ。

スペック

製品名Air Pro 4
サイズ46.6×29.2×62.4mm
重量5.2g(イヤホン単体)、56g(ケース込み)
BluetoothバージョンBluetooth5.4
対応コーデックaptx Lossless / aptx Adaptive / LDAC / SBC / AAC
バッテリー容量イヤホン:54mAh x 2
充電ケース:600mAh
電池持続時間ノーマルモード:最大約11時間
ANCモード:最大約7.5時間
充電方法USB Type-Cポート / ワイヤレス充電
ANC(アクティブノイズキャンセリング)対応(最大-50dB)
外音取り込み対応
マルチポイント対応
装着検出対応
防水防塵IPX5相当の防滴

デザインと外観:より四角くコンパクトに

デザインと外観:より四角くコンパクトに

コチラがEarFun Air Pro 4のケース。

角を丸めた長方形に近い形をしており、中央にはEarFunのロゴが刻まれている。全体をマットブラックでまとめつつロゴ部分のみ光沢のある質感に仕上げているのは、チープに見せないための工夫を感じるポイントだ。

ちなみに、先代のEarFun Air Pro 3はもう少し丸っこくサイズも大きかったので、よりスクエアに、より小さく改良されている。

ケースを開くとイヤホンが八の字に収まっている。

ユニークなのが、イヤホン収納部の深い位置にライトが搭載されていること。ケースを開くと自動的にライトが点灯し、間接照明のようにイヤホンを下からスタイリッシュに照らすというギミックになっている。

イヤホン本体はAirPodsシリーズに代表されるスティック型。

スティックの背面のみマットな質感に仕上げられているほか、タッチ操作に対応するエリアは中央をわずかに凹ませつつ周囲が縁取られており、先代から引き継いだものとはいえデザイン性はかなり高い印象だ。

装着感も良好

装着感も良好

EarFun Air Pro 4を実際に耳に装着してみた様子がコチラ。大きすぎず小さすぎず、違和感の少ないバランスのよい見た目だと思う。

付け心地も問題なく、動いて落ちてしまうような心配もなさそうだ。ただし、イヤーピース手前の膨らみがパッと見のイメージよりも大きく、耳にしっかりと押し込むようなイメージで装着する必要がある点には注意が必要かもしれない。

押し込むといっても痛くなるほどではなく、むしろより密閉されるのでノイズキャンセリングの効果を引き出しやすい形状とも言える。

音質:気持ち低音寄りのバランス型。1万円以下でハイレゾも

音質:気持ち低音寄りのバランス型。1万円以下でハイレゾも

EarFun Air Pro 4は1万円を切る低価格ながらaptx AdaptiveとLDACに対応している。今回は、Galaxy S23 Ultraと接続しAmazon Music UnlimitedのUltra HD音質の楽曲をLDACで聴いてみた。

EarFun Air Pro 4の音質を一言で表すと「バランス型」がふさわしい。若干低音に寄り気味ではあるものの、派手さや下品な強調はなくどの楽器・どの音もスーッと真っ直ぐに入ってくる。

超低音特化と評したEarFun Air Pro 3と比較すると、個性がなくなってしまった一方で何でもそつなくこなせる優等生になって帰ってきたイメージだ。

ひとつ注意点を挙げると、LDACとマルチポイント(デュアルデバイス)接続は両立できない。

デュアルデバイス接続が有効になっている状態だとアプリからLDACを有効化しようとしても操作できないので、事前に現在の設定をよく確認しておこう。

イコライザー

EarFun Air Pro 4は、アプリを利用してイコライザーのカスタマイズも可能だ。

イコライザーには

  • プリセットイコライザー
  • カスタムイコライザー
  • 適応イコライザー

の3種類が用意されている。

適応イコライザーとは、アプリで簡易的な聴力テストを実施して最適なイコライザーを自動的に設定してくれる機能。

音にこだわりがある方はプリセットやカスタムで自由に好みの音質を追求し、「イコライザーとかよくわからん」という方は適応イコライザーを利用してカスタマイズをアプリに丸投げしてまうのがおすすめだ。

ちなみに、個人的にはプリセットイコライザーの「ボーカル強化」が気に入っている。

Earfun Audioのインストールはこちら↓

圧迫感の少ないノイズキャンセリング

圧迫感の少ないノイズキャンセリング

EarFun Air Pro 4は、独自のノイズキャンセリング機能である「QuietSmart 3.0」に対応しており最大で50dBのノイズ低減を実現しているという。

先代のAir Pro 3や昨年10月に登場したFree Pro 3は43dBだったので、わずかに性能は向上しているようだ。

ユニークでもありややこしいポイントでもあるのだが、本機はノイズキャンセリング機能の種類が合計5種類と非常に多い。

AI環境適応型やAIイヤー適応型は、周囲の環境や装着状態にあわせてリアルタイムでノイズキャンセリングのレベルを調節してくれるというもの。

しかし、少し周囲がザワザワしている程度の環境では正直あまり大きな変化は感じなかったというのが本音だ。

ノイズキャンセリングの効果自体は、外を走る車の音や近くで動作するエアコンの音をほぼ打ち消せるほど強力。圧迫感やホワイトノイズなどもほぼ感じなかったので、こだわりがない限りは、「深いノイズキャンセリング」に設定しておけばOKだろう。

ちなみに、外音取り込みにも対応している。

自然な音を取り込めるので、屋外で使用する場合や駅のアナウンスを聞きたい場合、友人レジで短時間だけ会話したい場合などに活用できるはずだ。

操作のカスタマイズの幅が広い

ノイズキャンセリングや外音取り込み機能はアプリから切り替えられるが、毎回スマホを取り出してアプリを起動するのは面倒。EarFun Air Pro 4はタッチ操作に対応しているので、ぜひ活用したい。

初期設定で割り当てられている機能は以下の表の通りだ。

機能左耳側の操作右耳側の操作
音楽の再生/停止ダブルタップダブルタップ
曲送りトリプルタップ(前の曲)トリプルタップ(次の曲)
ボリュームアップ –1回タップ
ボリュームダウン1回タップ
音声アシスタント起動長押し
ANC / 外音取り込み / ノーマルモードの切り替え長押し
デフォルトの設定

アプリから変更できる動作と機能の一覧はコチラ↓。

タップ・ダブルタップに割り当て可能な機能
  • 音量を上げる
  • 音量を下げる
  • 前の曲
  • 次の曲
  • 再生 / 一時停止
  • 音声アシスタント
  • ノイズキャンセルモード切替
  • 無効
トリプルタップ・長押しに割り当て可能な機能
  • 音量を上げる
  • 音量を下げる
  • 前の曲
  • 次の曲
  • 再生 / 一時停止
  • 音声アシスタント
  • ゲームモード
  • ノイズキャンセルカスタマイズ
  • 無効

筆者は、ボリュームの操作はスマホ本体かGalaxy Watchの回転ベゼルで行うので不要かつシングルタップは誤操作の心配もあるので、シングルタップは無効に設定した。

また、音声アシスタントも使用する機会がほぼないので右耳側イヤホンの長押しにはゲームモードを割り当てて運用している。数日試しているが気になるところもなく、快適そのものだ。

便利機能が盛りだくさん

EarFun Air Pro 4は、低価格な完全ワイヤレスイヤホンとは思えないほどに機能が充実している。

ここからは便利な機能の一部を紹介しよう。

デュアルデバイス接続とGoogle Fast Pair

まずは、音質のレビューでも軽く触れたデュアルデバイス接続について。

本機は最大で2台までのデバイスと同時に接続できるので、例えばタブレットで動画を見ているときスマホに着信が来た場合、接続先を切り替える操作をせずシームレスに応答できるので非常にスマートだ。

ただし、前述の通りLDACと両立できない点が残念。同じく1万円以下でLDACとマルチポイントに対応するSOUNDPEATS GoFree2も両立はできない仕様だったので、この価格帯の限界なのかもしれない。

また、Google Fast Pairに対応しているのも見逃せないポイントだ。Android 6.0以降を搭載するスマホであれば、EarFun Air Pro 4のケースを開くだけでスマホ側にポップアップが表示されるのでサクッとペアリングできる。

事前にEarfun Audioアプリがインストールされている場合は、自動でアプリが起動するところまで動作していた。

設定を開いて一覧からイヤホンを探して……という面倒な作業が必要ないのは、地味ながらメリットだと感じた。

デバイスを探す

Google純正の紛失したデバイスを捜索するための機能、「デバイスを探す」に対応している点も特徴。

万が一EarFun Air Pro 4を紛失してしまっても、最後にオンラインだった位置や第三者のAndroidデバイスが検出した位置を表示できるので見当を付けたうえで探せるので、闇雲に探すよりは発見の可能性を上げられる。

できれば使いたくない機能だが、あると心強い機能だ。

バッテリー持続時間をチェック

最後に、EarFun Air Pro 4のバッテリー持続時間を検証したので結果を共有する。

スペックシートによると、EarFun Air Pro 4はノイズキャンセリングオフだと11時間、ノイズキャンセリングオンだと7.5時間連続で音楽再生が可能だという。

実際に、ノイズキャンセリングオンの状態とオフの状態、それぞれどれくらいのペースで電池が消耗されていくかを検証した結果が以下の通り。

経過時間ノイズキャンセリング – オンノイズキャンセリング – オフ
0分100%100%
1時間90%90%
2時間80%80%
3時間70%80%
4時間50%70%
5時間30%60%
6時間20%50%
7時間10分0%
8時間30%
9時間20%
10時間10%
10時間45分0%

ノイズキャンセリングを有効にすると約7時間、無効にすると約11時間だった。ほとんどスペックシート通りの電池持ちであり、完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり長持ちする部類だ。

ちなみに、充電方法は背面のUSB Type-CポートのほかQiワイヤレス充電にも対応している。Galaxyスマホのバッテリー共有も利用できた。

まとめ:予算1万円なら第一候補

EarFun Air Pro 4を実際に使用してみて、あらためて隙のない完全ワイヤレスイヤホンだと感じた。

多くの方が完全ワイヤレスイヤホンというデバイスに求めている・イメージする機能は一通り網羅されており、「やりたいことは大体できる」という状態に仕上げられているのが本当に偉いと思う。

バランスよく設計されているので、「もっと音質にこだわりたい」「もっとデザインにこだわりたい」など明確な目的や用途がある方にとってはやや物足りないかもしれないが、メーカーや性能にこだわりがなく、何となく「予算1万円くらいでいいイヤホンないかな~」と探している方には、迷わずおすすめしたいクオリティだ。

EarFun Air Pro 4は、2024年7月29日に発売済み。興味のある方は、ぜひ以下からチェックしてみてほしい。

Amazon専用期間限定クーポン
  • クーポンコード:APFPRJUL
  • 使用期間:8/6ー8/16 23:59
  • 通常価格:8,490円(Amazon販売ページの1500円クーポン適用後)
  • 本クーポン適用後の価格:7,491円
  • 有効期限:7/30 15:00- 8/6 23:59

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ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・料理・スターウォーズ・カードマジックなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

当サイトでは主にGalaxyを中心に様々なガジェットのリークやニュース、レビューなどをお届けしています。今は完全ワイヤレスイヤホンにご執心。