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EarFun Air Pro 3 レビュー。低音・低予算なら第一候補のワイヤレスイヤホン

3.5

EarFunテクノロジー株式会社から本日1月10日に発売された新型の完全ワイヤレスイヤホン、EarFun Air Pro 3のレビューをお届けする。

EarFun Air Pro 3は、ハイレゾ相当の高音質コーデックへの対応や-43dBのノイズキャンセリングを搭載しながら1万円以下の低価格を実現する完全ワイヤレスイヤホンだ。

本記事では、EarFun Air Pro 3を実際に使用して音質や操作性、電池持ちなど検証しレビューしていく。包み隠さずありのままをお伝えするので、ぜひ最後まで読んで頂ければ幸いだ。

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製品提供:EarFunテクノロジー株式会社

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結論:EarFun Air Pro 3のよい点とイマイチな点

まず最初に結論をまとめておこう。EarFun Air Pro 3を使ってみて、よいと感じたポイントとイマイチだと感じたポイントは以下の通りだ。

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デザインと質感:イヤホンは上質、ケースはチープ

EarFun Air Pro 3 レビュー
EarFun Air Pro 3の正面
EarFun Air Pro 3の背面
EarFun Air Pro 3のケースを開けた様子

早速、EarFun Air Pro 3の実機をチェックしていこう。

カラーバリエーションはブラックの1色のみ。ケースは角がやや丸みを帯びた長方形で、最近のモデルのなかではEarFun Air Sに近い形状だ。

EarFun Air Pro 3

ケースの素材はプラスチックで、低価格な完全ワイヤレスイヤホンやモバイルバッテリーにありがちな軽くて薄いチープな手触り。

価格が8,000円台と抑えられていることを考慮すれば、妥当なつくりとも言える。表面にマットなつや消し加工が施されているので、最低限の質感は保たれている。

EarFun Air Pro 3

ケースを開いた様子はこちら。

イヤホン周囲には十分なスペースが確保されておりしっかりと指を引っかけられるので、スムーズに出し入れできる。

イヤホンはマグネットでケース固定されており、ヒンジもある程度の硬さがあるので、蓋を開いたまま逆さまにしてもイヤホンが落ちる心配もない。

EarFun Air Pro 3

チープだったケースに対して、イヤホンのデザインはスタイリッシュで上質。グレーにもネイビーにもシルバーにも見える絶妙な中間色は、個人的に結構オシャレだと思う。

全体的に光沢のある表面感で、最も周囲から見られる背面の部分は金属のような滑らかな見た目に仕上げられている。

装着感

装着感

EarFun Air Pro 3は、AirPodsのようないわゆるスティック型の完全ワイヤレスイヤホンだが、軸部分はあまり長くないので装着時の見た目の違和感は少ない。

装着感も良好で、落ちたり痛みを感じたりといったこともなく快適。バッテリー持続時間の検証のために5時間以上装着していたが、極端にストレスを感じることもなかった。

軽量なうえイヤホンはIPX5の防水防汗設計のため、軽いランニングやウォーキングのときに使うイヤホンとしても申し分ない。

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音質:低音マニア必聴

音質:低音マニア必聴

EarFun Air Pro 3の音質は、一言でまとめると「超低音特化」だ。

音楽を再生してすぐにわかるぐらい低音が強調されており、ベースやドラムがほかのイヤホンと比べて1段階も2段階も深く沈み込んでいるように感じる。

個人的にはちょっと極端すぎるとも感じてしまったが、これはこれで面白さはある。特に、音楽を聴くうえで他のどんな要素よりも深く響く低音を楽しみたいという生粋の低音好きには刺さるのではないかと思う。

EarFun Air Pro 3の音質

ちなみに、EarFun Air Pro 3は高音質コーデックであるaptX Adaptiveに対応しているため、ハイレゾ相当(24bit/96kHz)のサウンドを再生可能。

実際に対応機器とペアリングして曲を聞いてみたところ、確かに情報量の向上を感じられる。しかし、長所である圧倒的な低音の影響が強すぎるためか解像度は高いとは言えず、かなり大味な仕上がりになっていることは否めない。

高音質ではあるものの万人受けするタイプではなく、好きな人はとことんハマってしまうようなマニア向け・玄人向けのイヤホンという印象だ。

ノイズキャンセリングと外音取り込み:スタンダードな性能

EarFun Air Pro 3は、上位モデルだけあってアクティブノイズキャンセリングにも対応している。

スペック面について軽く触れておくと、独自のQuietSmart2.0と呼ばれる技術の採用により最大で約43dBのノイズ低減を実現しているという。

ノイズキャンセリングと外音取り込み:スタンダードな性能

実際に自宅と屋外の両方でノイズキャンセリングを有効にしてみたところ、まず室内のエアコンの音はほとんど聞こえなくなった。

動作していることは辛うじてわかるレベルではあるが、ノイズらしいノイズはほぼ感じられない。

屋外で使用する場合は、車が走る「ゴォー」という音は自身と車がすれ違うくらいまで近づかなければ聞こえない。

そのため、外を歩く際にノイズキャンセリングを利用するのは危険だが、カフェなどで静かにのんびりと自分の世界に浸りたいときには非常に有効だ。

EarFun Air Pro 3の外音取り込み

外音取り込み機能は、自然な音で非常に使いやすい。

ボリュームはやや小さめではあるものの、極端に音が増幅されて割れてしまうようなことはなく、イヤホンを付けていない状態の音がそのまま伝わってくる感覚に近い。

コンビニのレジで短時間だけ会話をしたい場合や、車通りの多い場所でEarFun Air Pro 3を使いたい場合など、さまざまなシーンで積極的に使いたいクオリティだ。

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アプリでできること

アプリでできること

EarFun Air Pro 3は「EarFun Audio」という独自のアプリに対応している。

本機専用のアプリというわけではなく、複数のEarFun製イヤホンの登録に対応しており、例えば以前レビューしたEarFun Air SやEarFun Free 2Sも同じアプリからさまざまな機能を利用できる。

同アプリを利用してできることは、バッテリー残量のチェックやファームウェアのアップデートなどを除くと主に次の3つだ。

  • タッチ操作のカスタマイズ
  • イコライザーのカスタマイズ
  • ゲームモードのオン・オフ

各項目について以下で深堀りしていく。

タッチ操作のカスタマイズ

タッチ操作のカスタマイズ

左右のイヤホンにはタッチパネルが搭載されており、スマホを取り出さなくてもさまざまな操作を行える。

デフォルトで設定されているジャスチャーと機能は下の表の通りだ。

機能左耳側の操作右耳側の操作
音楽の再生/停止ダブルタップダブルタップ
曲送りトリプルタップ(前の曲)トリプルタップ(次の曲)
ボリュームアップ –1回タップ
ボリュームダウン1回タップ
音声アシスタント起動長押し
ANC / 外音取り込み / ノーマルモードの切り替え長押し

タップ・ダブルタップ・トリプルタップ・長押しの全てのジェスチャーがカスタマイズに対応している。

割り当てられる機能は、タップ・ダブルタップの場合次の8項目。

  • 音量を下げる
  • 音量を上げる
  • 前の曲
  • 次の曲
  • 再生/一時停止
  • 音声アシスタント
  • ノイズキャンセルモード切替
  • 無効

トリプルタップと長押しには、上記8項目に加えてゲームモードのオン・オフも設定可能だ。

タッチパネルの感度は非常によく反応するエリアも広いので、操作スムーズ。もたついたりストレスを感じたりすることはほとんどない。

特に、カスタマイズからシングルタップに「無効」を適用できるのは嬉しい。

イヤホンの付け外しの際、指が触れて機能が暴発してしまうのがストレスに感じる場合は、無効に設定すると快適で、実際筆者はシングルタップに無効を設定している。

イコライザーの調節

イコライザーの調節

イコライザーは6バンドタイプで、各周波数帯を+-各10段階で自由にカスタマイズできる。

「低音ブースト」「高音ブースト」「低音を弱める」「高音を弱める」という4つのプリセットが用意されているので、イコライザーの設定に詳しくない場合でも安心して操作可能だ。

EarFun Air Pro 3のイコライザーのプリセット

また、イコライザーのプリセットは10個まで作成し保存できる。デフォルトの4つと合わせると、14個のイコライザープリセットを素早く切り替え可能だ。

音質のレビューで詳しく紹介したように、EarFun Air Pro 3は極端な低音サウンドを特徴としている。筆者としてはこの低音がややくどいと感じていたのでイコライザーで調節してみたところ、だいぶスッキリとした音を楽しめるようになった。

ゲームモードのオン・オフ

ゲームモードのオン・オフ

アプリからは、EarFun Air Pro 3の遅延を軽減・解消するゲームモードのオンオフも行える。

イヤホンのトリプルタップ or 長押しにもゲームモードのトグルを割り当てられるので、よく使うのであればどちらかのジェスチャーに割り当ててしまった方が、毎回アプリを起動しなくて済むので楽かもしれない。

ちなみに、ゲームモード自体はハッキリと違いを体感できるレベルで効果がある。FPSやリズムゲームなどをプレイするのは厳しいが、ゲーム内のボタン操作時の音ズレ程度であれば十分に改善できた。

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バッテリー持ち:ANC有効時も長持ち

バッテリー持ち:ANC有効時も長持ち

公式サイトのスペックシートによると、EarFun Air Pro 3はノイズキャンセリングオフの状態で約9時間、ノイズキャンセリングオンの状態で約7時間連続で使用できるとのこと。

実際にノイズキャンセリングオン・オフ両方の状態でEarFun Air Pro 3を使用し、バッテリーがゼロになるまでの時間を計測して電池持ちを検証した。

経過時間ノイズキャンセリング – オンノイズキャンセリング – オフ
0分100%100%
1時間90%90%
2時間80%90%
3時間70%80%
4時間60%70%
5時間40%60%
6時間40%50%
7時間20%40%
8時間0%30%
9時間20%
10時間0%

結果は、ノイズキャンセリングを有効にすると約7.5時間分、無効にすると約10時間。ほぼスペックシート通りの結果となった。

ノイズキャンセリングを有効にした状態で7時間以上電池が持つのは、完全ワイヤレスイヤホンのなかでもかなり持久力がある部類なので、飛行機や新幹線など長時間の移動の際にもバッテリー切れの心配をせずに使用できる。

ワイヤレス充電にも対応

ワイヤレス充電にも対応

EarFun Air Pro 3のバッテリーケースは、背面に充電用のUSB Type-Cポートを搭載している。

また、Qi規格のワイヤレス充電もサポートしているので、互換性のあるワイヤレス充電器があれば置くだけでも充電可能だ。

Galaxyスマホに搭載されているワイヤレスバッテリー共有機能で充電できることも確認済み。外出先でもケーブルなしで気軽に充電できる。

まとめ:低音好きなら取り合えず買おう

以上、EarFun Air Pro 3のレビューをお届けした。

本機の魅力は、1万円を切る低価格ながらノイズキャンセリング・外音取り込み・イコライザー調節・マルチポイント・防水など、完全ワイヤレスイヤホンに求められるほとんどの機能を網羅している点。

音質はすぐにわかるレベルで低音に振っているため好みが分かれやすい部分ではあるものの、低音重視の方、特にできるだけ少ない予算で低音の響く完全ワイヤレスイヤホンを探している方にはピッタリの1台と言える。

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EarFun Air Pro 3のスペック

製品名EarFun Air Pro 3
サイズ60×50×31mm
重量52g
BluetoothバージョンV5.3
対応コーデックSBC / AAC / aptX / aptX Adaptive
バッテリー容量イヤホン単体:各54mAh
ケース:520mAh
電池持続時間(公称値)ANCオフ:最大9時間
ANCオン:最大7時間
充電方法USB Type-C
ワイヤレス充電(Qi)
ANC(アクティブノイズキャンセリング)対応
外音取り込み対応
マルチポイント対応
防水防塵IPX5

付属品

EarFun Air Pro 3の付属品
  • ユーザーマニュアル
  • SNS・サポートの案内カード
  • 清掃ガイド
  • 清掃用綿棒
  • 充電用ケーブル
  • イヤーピース(3サイズ)
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ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・料理・スターウォーズ・カードマジックなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

当サイトでは主にGalaxyを中心に様々なガジェットのリークやニュース、レビューなどをお届けしています。今は完全ワイヤレスイヤホンにご執心。