6月9日にやっとのことで発売されたTrinityの初のAndroidスマートフォンNuAns NEO [Reloaded]が、私のもとにも届いたので開封の様子とファーストインプレッション、そしてちょっと動作に疑問が残る点もあったのでそのあたりをまとめてお伝えしたいと思います。
NuAns NEO [Reloaded]開封&フォトレビュー
化粧箱は初代NuAns NEO 同様他のスマートフォンではあまり見かけない形状。
初代から引き続き貯金箱としても使える仕様になっています。貯金箱として使うかどうかは別として、箱をとっておく派としてはただの空箱にならず遊び心があるのは嬉しいポイントです。
内容物一覧。ユーザーガイドと充電用のTypeCケーブルはそれぞれ紙製の箱に入っていたのですが、その箱がしっかりとテープで止められており綺麗にはがすのが大変でした。
やっと出会えたNuAns NEO [Reloaded]の本体です。
背面に半透明のケースが付属しています。別途カバーを買わなくてもとりあえず使えるのは初代から進化した点。
シールを剥がしてみたところ。うっすらと中が透けて見えるようになっています。昔のMacやゲームボーイカラーのスケルトンなどが好きだった私にとってはこれだけでも結構満足だったりします。しかしシールの跡がうっすらと残ってしまったのが残念なポイント。もう少し剥がしやすいシールにしてほしいと感じます。
底面と指紋センサー。底面の格子状のテクスチャは結構こだわったポイントらしいですね。iPhoneなどは指紋センサー周囲がキラキラとしていますがNuAns NEO [Reloaded]はむしろ存在感がなくその存在を全く主張していません。自然と溶け込んでいるような印象です。
右側面。上からボリュームボタン(+)と(-)、電源ボタン。それぞれが独立しているので押し間違えることはなさそうです。
他にも追加で注文しましたが現状届いているカバーはスムースレッドとストーンの2種類。この組み合わせもなかなかかっこいいです。
初代を持っていない私が気になっていたTwoToneカバーの繋ぎ目は触ればわかりますが目で見る分にはそこまでといった印象。新発売のストーンはちょっと思っていた材質とは異なりましたが悪くありません。硬くひんやりとしているイメージでしたが意外としっとりとしています。ストーンのこの質感を言葉で伝えるのは難しいですが、個人的には目の非常に細かい紙やすりに近いと感じました。
岩の上にストーンのカバーを置いてみました。こうしてみると滑らかなのが良くわかりますね。
純正の保護フィルムとバンパーも届いていたので早いうちにセットしておきます。
保護フィルムはこのようなガイドパーツを端子に取り付け突起をフィルムの穴に通すことで位置を固定できる仕組みになっていました。手間ですが確実に位置合わせできるので不器用な自分にはありがたい仕様です。
バンパーは両面テープで上下に張り付けるだけというシンプルさ。
バンパー装着後。出っ張ったバンパーが意外と目立ちあまりスマートではないように感じました。しばらく使ってみたらこれは外すかもしれません。
バンパーを装着した状態で他の機種と並べてみました。右からiPhone5、NuAns NEO [Reloaded]、ZenFone2、Mate9です。
Mate9と NEO [Reloaded]の厚さの比較。厚い厚いといわれる NEO [Reloaded]ですが差はこのくらいです。
起動&ファーストインプレッション
起動直後のNuAns NEO [Reloaded]。
プリインストールアプリはこれだけで非常にシンプル。さすがに素のAndroidを謡うだけありますね。
ちなみに初回起動後すぐにアップデートが降ってきます。まず初めに間違いなく確実にやっておきましょう。
アップデート後他のアプリ等は一切入れずに測定したNuAns NEO [Reloaded]のAntutuベンチマークの結果は60824点。あくまでも参考までに。
まだ数時間しか触っていませんが、思っていた以上に動きはキビキビとしていてわりと好印象でした。
Mate9の背面指紋センサーにすっかり慣れてしまっているので、前面下部の指紋センサーはまだ少しぎこちないですが、NuAns NEO [Reloaded]の方が手にすっぽりと収まりフィットするため慣れるのに時間はかからないと思います。指紋認証の速度・精度は今のところ満足していますが、やはりMate9と比べると一段下がる印象です。それでも不便になるということは全くないので実用上の問題はありません。動作面についてもZenFone3とほぼ同じスペックということで心配はしていませんでしたがスペック不足を感じるシーンはとりあえずありません。もちろんわずかな遅延が命取りになるゲーマーの場合話は別ですが、NuAns NEO [Reloaded]はそもそもそのような人の眼中にはない気もします。
また、持った時の手への収まりは非常に良いように感じます。最近の薄さ至上主義のスマートフォン界の中で無意味な薄さより程良い厚さを持たせたというNEO [Reloaded]は厚みと側面の丸みのおかげでしっかりと握ることができ、手からスルッと抜けてしまうようなことがなさそうです。
まだこの機種の目玉であるおサイフケータイやカメラ機能は試せていないので、試し次第記事にするつもりですが、その前にどうしても気になることがいくつかありましたのでそれも紹介しておきます。
追記
NuAns NEO [Reloaded]の不具合?
一番引っかかったのはこの動画にある通り左右端からのスワイプがうまくいかないということ。おそらくベゼルを細くしたことによる誤タッチを防止するための措置なのでしょうが、いくら何でも判定が厳しすぎます。端から中央にスワイプしていくと指を離すまで反応しないため、おそらく最初のタッチが端である場合認識しないように制御されているものと思われます。タッチ自体の感度は良くタッチ操作そのものは快適なため、ソフトウェアで改善できるのであれば早めにアップデートで対処してほしいところです。
他にも設定から指紋を追加する画面にある”詳細”をタップすると設定アプリが落ちてしまうという現象も確認しています。さらに再現性はわかりませんがTwitter上では長いファイル名のファイルをコピーするとNuAns NEO [Reloaded]が落ちてしまうなどといった現象も報告されており、全体的にソフトウェアはまだ煮詰まっていない印象ですね。
トリニティはスマートフォン自体がまだ2機種目でありAndroidに関しては初ということ、さらに発売ギリギリまで”何か”の対処で粘っていたことなどからこの辺りの不安定さは十分に予想できる範囲のものでした。唯一無二のコンセプトとおサイフケータイ+SIMフリーというマニアックながらも一定の需要を狙い撃ちするNuAns NEO [Reloaded]ですが、会社の規模が小さいからこその小回りが利くというメリットを活かし、社長自らがSNSで情報収集するなどユーザーの意見に対しては積極的に対応してくれているように感じています。この記事で取り上げた現象も既にトリニティ側は把握していると思われますので、我々ユーザーも情報を出し惜しみせず共有し、あとは迅速な対応に期待しておきましょう。
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