8月10日、サムスンはGalaxy Unpackedを開催し新型の折りたたみスマートフォンGalaxy Z Fold4を発表した。
そこで、本記事では、Galaxy Z Fold4とその前身にあたるGalaxy Z Fold3のスペックを比較し、どういったポイントが進化・改善されたのかをチェックしていく。Galaxy Z Fold3からの買い替えを検討している方や、Galaxy Z Fold4が気になっている方は、ぜひ参考にしていただければと思う。
ディスプレイを比較
まずはメインディスプレイの比較から。Galaxy Z Fold4とGalaxy Z Fold3は、メインディスプレイにいずれも有機EL(Dynamic AMOLED 2X)パネルを搭載している。
メインディスプレイを開いた際の画面サイズは、両機種共に7.6インチで共通。解像度は微妙に異なっており、Galaxy Z Fold3が2208×1768であるのに対してGalaxy Z Fold4は2176 x 1812。アスペクト比が22.5:18 ⇒ 21.6:18になっている。
最大120Hzのリフレッシュレートに対応している点は同様。
インカメラが画面下層に埋め込まれた、アンダーディスプレイカメラの採用も共通。ただし、Galaxy Z Fold4はよりカメラが目立ちにくい構造が採用されているとのことだ。
Galaxy Z Fold4 | Galaxy Z Fold3 | |
---|---|---|
メインディスプレイサイズ | 7.6インチ(2176 x 1812) 有機EL(Dynamic AMOLED 2X) 21.6:18 | 7.6インチ(2208×1768) 有機EL(Dynamic AMOLED 2X) 22.5:18 |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大120Hz |
本体サイズ | 折りたたみ時: 67.1 x 155.1 x 15.8mm 展開時: 130.1×155.1×6.3mm | 折りたたみ時: 158.2×67.1×16.0 展開時: 158.2×128.1×6.4mm |
重量 | 263g | 271g |
折りたたんだ状態で使用する外側の画面、カバーディスプレイについてもチェックしてみよう。
Galazy Z Fold4のカバーディスプレイは、6.2インチ。Galaxy Z Fold3のカバーディスプレイも6.2インチなので、サイズに変化はない。しかし、解像度は2268 x 832 ⇒ 2316×904と、ほんのわずかではあるが向上している。
両機種とも、カバーディスプレイも120Hzのリフレッシュレートに対応している。
カメラを比較
続いてはカメラについて。
Galaxy Z Fold4は、Galaxy Z Fold3の弱点であったカメラ性能が多少改善されているように思える。
メインカメラは12MP ⇒ 50MPと解像度が向上。超広角カメラに数値上の違いは少ないものの、望遠カメラは光学3倍に対応し、30倍のデジタルズームを組み合わせた30X スペース ズームにも対応する。
Galaxy Z Fold4 | Galaxy Z Fold3 | |
---|---|---|
超広角 | 12MP / F2.2 | 12MP / F2.2 |
広角 | 50MP / F1.8 / OIS | 12MP / F1.8 / OIS |
望遠 | 10MP / F2.4 / OIS / 光学3倍 | 12MP / F2.4 / OIS / 光学2倍 |
望遠カメラの画素数は12MP ⇒ 10MPに減少しているものの、光学2倍から光学3倍に倍率が向上したことでデジタルズームする必要がなくなったためと考えられる。
プロセッサー・メモリ・ストレージを比較
プロセッサーは、Galaxy Z Fold3がSnapdragon 888であるのに対しGalaxy Z Fold4はSnapdragon 8+ Gen 1。
メモリ容量に変化はなく、ストレージには新たに1TBのバリエーションが追加された。ただし、販売される地域によって利用できるバリエーションは異なるので、日本向けに1TBモデルが投入されるかどうかは不明だ。
Galaxy Z Fold4 | Galaxy Z Fold3 | |
---|---|---|
プロセッサー | Snapdragon 8+ Gen 1 | Snapdragon 888 |
メモリ | 12GB | 12GB |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB | 256GB / 512GB |
microSDカード | 非対応 | 非対応 |
バッテリー | 4400mAh | 4400mAh |
microSDカードも先代から引き続きGalaxy Z Fold4では使用できないので、ストレージが物足りなければクラウドを有効活用するといいだろう。
バッテリー容量は据え置き。Galaxy Z Fold4は有線の場合最大25Wの急速充電に対応している。ワイヤレスバッテリー共有(旧称:ワイヤレスパワーシェア)も引き続き利用可能だ。
Sペンと防水
Galaxy Z Fold4は、Fold3から引き続きSペンによる手書き入力に対応する。利用できるSペンは、デリケートなFoldの画面でも利用できるように先端が工夫されたS Pen Fold Editionに限られている点も共通だ。
また、Sペンで書き込める画面は内側のメインディスプレイのみ。カバーディスプレイはSペンに対応していない。
Galaxy Z Fold4 | Galaxy Z Fold3 | |
---|---|---|
Sペン | 対応 | 対応 |
防水 | IPX8 | IPX8 |
Galaxy Z Fold4にはGalaxy NoteシリーズのようなSペン収納スロットが存在しないため、Sペンを一緒に持ち運ぶには専用のケースも必要だ。
防水性能は、IPX8に準拠しており、Galaxy SシリーズやGalaxy Noteシリーズに匹敵する。
OSを比較
Galaxy Z Fold4には、Android 12Lが搭載されている。
Android 12Lは、タブレットをはじめとした大画面デバイス向けに設計されたAndroid。タスクバーのようなマルチタスク機能や一部の対応アプリで利用できる強力なマルチウィンドウ機能などが特徴だ。
Galaxy Z Fold3も折りたたみデバイス向けのUIが採用されていたが、Galaxy Z Fold4では大画面を活かしたより自然でシームレスなマルチタスクが可能なはずだ。
カラーバリエーションを比較
Galaxy Z Fold4のカラーバリエーションは、グレーグリーン・ベージュ・ファントム ブラック・ブルゴーニュ(Samsung.com限定)の4色。
Galaxy Z Fold3のカラーバリエーションは、ファントムブラック・ファントムグリーン・ファントムシルバーの3色だった。
価格を比較
Galaxy Z Fold4 | Galaxy Z Fold3 | |
---|---|---|
価格 | 1,799.99ドル~ | 1,799.99ドル~ |
Galaxy Z Fold4の価格は、Galaxy Z Fold3と全く同じ1,799ドル。ただし、日本からの購入という観点から見ると円安の影響により昨年よりもやや高価に感じてしまうだろう。
関連【比較】Galaxy Z Flip4とZ Flip3を比較し違いをチェック。進化したポイントはどこ?
コメント