2022年8月11日、青森県八戸市にてゲーミングイベント「BEYOND THE REGION GAMING FESTIVAL Lv.2」、通称BTRが開催された。
ゲーミング・eスポーツのようなオフラインイベントが東北、それも青森県で開催される例は非常に珍しい。
名称にLv.2とあるように今回のBTRは2回目の開催となるわけだが、1回目の参加を逃してしまった東北在住の筆者も運よく「Lv.2」には参加できたので、本イベントの様子を簡単にお伝えできればと思う。
BTR(BEYOND THE REGION GAMING FESTIVAL)とは
BTR(BEYOND THE REGION GAMING FESTIVAL)は、東北最大級を謳う大規模なeスポーツイベント。
「ゲームファンが集まって気軽にプレイするアットホームな空間」をコンセプトに、2022年2月に第1回、8月11日に第2回が開催された。
イベント内容は、Fall GuysやFORTNITEなどのゲームの交流戦、プロのeスポーツ選手を交えたエキシビションマッチ、eスポーツ団体によるプレイの観戦など。また、飲食屋台や縁日屋台などのお祭り要素があるのもBTRの特徴だ。
会場は、第1回・第2回共に青森県八戸市にあるスポーツアリーナ「フラット八戸」。2月に開催された第1回BTRでは、プロジェクションマッピングを投影したスケートリンクで滑ることもできたようだ。
BTR Lv.2の様子
第2回BTRは以下のタイムスケジュールで進行していたので、タイムスケジュールに沿って実際のイベントの様子をお伝えする。
- 10:00全国esports団体交流戦
- 11:00FORTNITE交流戦
- 13:00Fall Guys 交流戦 フレンドリーマッチ
- 14:45FORTNITE プロ選手とのエキシビションマッチ
- 15:45Fall Guys 交流戦 フレンドリーラストマッチ
- 16:30抽選会
なお、イベントの様子は公式のYouTubeチャンネルでも生配信されておりアーカイブも残っている。時間がある方はそちらもぜひチェックしてみてほしい。
全国esports団体交流戦
まず最初は、全国esports団体交流戦。
各県のesports団体(esports協会やesports専門学校、大学・高校のesports部など)から選出された20県21チームの代表2名がFORTNITEでオンライン対戦を行っている様子を、会場内の大型ビジョンで観戦するという企画だ。
会場ではゲームの実況やプロ選手による解説も行われており、その様子はさながらスポーツのパブリックビューイング。
大画面でプレイを楽しめるのはもちろん、会場の音響が一際よい仕事をしており、オンライン対戦ながら映画のような大迫力のサウンドが会場を満たしていた。
緊張感のある1発勝負の戦いを制し見事ビクロイを獲得したのは、「北海道eスポーツ協会」。
試合後のインタビューでは、「事前に決めていた通り攻めすぎず安定を重視した」ことが勝敗を分けたと述べており、狙い通りの見事な作戦勝ちを実現していた。
FORTNITE交流戦
続いてはFORTNITE交流戦。
事前に参加登録していた72人が会場内でFORTNITEで対戦するという、まさにバトロワといった企画だ。
3試合を行い各試合でビクロイを取った(勝利)した合計3名が、このあと開催されるエキシビションマッチにてFORTNITEのプロ選手とチームを組み会場の参加者と対戦する。
子供から大人まで年齢を問わず参加しフェアに対戦できるのは、ゲームというジャンルならではの面白いポイントだ。
実際、優勝者3名のなかには12歳という若さながら初期の頃からFORTNITEをプレイしている強者も。
Fall Guys 交流戦 フレンドリーマッチ
次はゲームのタイトルをFall Guysへと変更し、再び会場内で交流戦。
Fall Guysは、ランダムに選ばれたミニゲームを勝ち抜いていき最後の1人を目指すゲーム。最後の1人を目指すという点ではいわゆるバトロワ的ゲームだが、操作するアバターは丸くかわいらしいデザインであり、シリアスさとゆるい雰囲気が混在する点が特徴だ。
本企画でも先のFORTNITE交流戦同様、3試合を行い勝ち残った3名を選出する。
しかし、交流戦のMC兼プレイヤーとしても参戦していた吉本興業所属の「にしざわ学園」が、3名のうち1名に決定。会場に集まった大勢のプレイヤー相手にガチのプレイを披露し場を沸かせつつ、本人もめちゃめちゃ喜んでいた。
FORTNITE プロ選手とのエキシビションマッチ
エキシビションマッチでは、先程のFORTNITE交流戦で勝利した3名 + eスポーツ選手のKoa氏による特別チームを結成。
ストリーマーのけいき氏が会場側のチームに参戦し、FORTNITEのチーム戦が開催された。
試合が進むと、3名 + Koa氏のチーム vs けいき氏のチームという会場にいた全員が見たかったであろう展開になり大盛り上がり。
最終的にはけいき氏のチームが勝利し、FORTNITEの企画は終了。プロのeスポーツ選手のプレイを間近で観戦できる貴重な機会となった。
Fall Guys 交流戦 フレンドリーラストマッチ
FORTNITEのあとはFall Guysのラストマッチ。
先程の交流戦で勝ち残った3名がステージに上がり、再び会場全体で白熱した戦いを繰り広げた。
ちなみに、このFall Guysラストマッチの勝者には任天堂Switchの有機ELモデルが賞品として贈られる。
豪華な景品もあるためかMC兼プレイヤーの「にしざわ学園」も最後の最後まで容赦のないプレイをして場を沸かせたが、最終的には会場側のプレイヤーが爽やかにSwitchを獲得していった。
抽選会
イベントの最後には、お待ちかね?の大抽選会も開催。
入場時に受け取った抽選番号が当選していると、豪華景品をゲットできるという内容で、再注目はやはり任天堂Switchの有機ELモデル。残念ながら筆者の抽選番号はどの景品にも当たらず……。
屋台やゲーミングPCの体験も
以上がBTR Lv.2の全企画だったが、会場内ではゲームに参加していない方でも楽しめるような屋台や体験会なども実施されていたので、簡単に紹介しておこう。
会場内には射的やスーパーボールすくいなどの縁日屋台、軽食やドリンクなどを販売している飲食屋台などが並んでいた。
eスポーツやゲーミングのイベントであると同時に、お祭りとしても楽しめる内容になっている。
ハイスペックなPCがズラッと並んだゲーミングPC体験コーナーは圧巻。誰でもこのゲーミングPCを使用して、一定時間PCゲームを体験できるようになっていた。
設置されていたゲーミングPCは、BTR協賛メーカーであるマウスコンピューターのG-TUNEシリーズだ。
BTR参加の所感
eスポーツイベント・ゲームイベントというものに初めて参加してみたが、想像以上の熱気と迫力だった。
正直に言ってしまうと、地方開催のイベントということもありもっと簡素な・簡易的な内容をイメージしてしまっていたのだが、予想はよい意味で裏切られた。照明とスモークにより「ゲーミング感」のある雰囲気に仕上げられた広い会場は決して持て余されず、子供はもちろん大人まで純粋にゲームで競い・楽しむことができる空間だったと思う。
個人的には、このイベントが青森県という地方で開催されていることにも意義があると感じた。この手の大規模イベントは基本的に東京が中心で、東北が開催地として選ばれた場合でも第一候補は仙台になるだろう。
地方では、どうしてもデジタル的な要素のあるイベントに人が集まりにくい印象がある。しかし、青森県八戸市開催のBTRでは、人が集まり楽しく盛り上がっていた。ゲームという身近にある最先端のテクノロジーが、長期的に見て地方の意識を変えるきっかけとなれば面白い。
ちなみに、BTRは今後も継続開催される見込み↓
BTR Lv.2終了しました!!!
— 【公式】ゲーミングフェスティバル「BTR」8.11開催!!🎮 (@BTR_gamingfes) August 11, 2022
みなさまご来場・ご視聴ありがとうございました🙇♀️🙇♀️🙇♀️
また次回のBTRでお会いしましょう!!!#BTR2 pic.twitter.com/OAAYYSMNKN
コメント