日本時間1月18日、サムスンは新製品発表イベント Galaxy Unpackedを開催。同社最新のフラッグシップスマーフォン3機種 「Galaxy S24」 「Galaxy S24+」「Galaxy S24 Ultra」を発表した。
海外では3モデルとも本日から予約受付が開始されており、1月末以降に発売される。
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関連違いはどこ?Galaxy S24 / S24+ / S24 UltraとS23を比較
Galaxy S24 / S24+/ S24 Ultraが正式発表
Galaxy S24シリーズは、サムスンの新型フラッグシップスマホ。先代から引き続きGalaxy S24 / S24+/ S24 Ultraの3機種がラインナップされており、どの機種もIP68の高い防水・防塵仕様を備えている。
Galaxy S24は、昨年から一気に普及し始めたAIを活用した機能が多く盛り込まれている点が特徴。
また、ディスプレイやカメラにも従来から大きな変更があったので詳しく紹介する。
ディスプレイ
比較項目 | Galaxy S24 | Galaxy S24+ | Galaxy S24 Ultra |
---|---|---|---|
画面サイズ | 6.2インチ | 6.7インチ | 6.8インチ |
解像度 | FHD+ | QHD+ | QHD+ |
リフレッシュレート | 1~120Hz | 1~120Hz | 1~120Hz |
タイプ | Dynamic AMOLED 2X Display フラット | Dynamic AMOLED 2X Display フラット | Dynamic AMOLED 2X Display フラット |
ディスプレイサイズはGalaxy S24が6.2インチ、Galaxy S24+が6.7インチ、Galaxy S24 Ultraが6.8インチ。
3機種とも最大120Hzのリフレッシュレートに対応。なお、S24とS24+が48Hzではなく1Hzからの可変リフレッシュレートに対応するのは今作が初となる。
3機種全てがVision boosterに対応するほか、最大2600nitsの輝度も実現。屋外での視認性向上に期待できる。
また、ディスプレイのカバーガラスにはCorning Gorilla Armorを採用。
反射率が一般的なガラスの表面に比べて最大75%低減されており、画面反射抑えやすいので、やはり視認性の向上に期待できる。
また、Galaxy S23 Ultraを含む従来のUltraモデルは、ディスプレイの左右がカーブしたエッジスクリーンを採用していたのに対して、本機Galaxy S24 Ultraはほぼフラットなディスプレイに改良された。
この変化の最大のポイントは、Sペンが従来よりも使いやすくなることに期待できる点。
画面の左右がカーブしていると、どうしても端まで線を引いたり選択したりしにくかったが、フラットになるとスムーズにペン先が乗るのではないかと期待している。
また、手の平が触れてしまう誤タップも少なくなるはずだ。
カメラ
比較項目 | Galaxy S24 | Galaxy S24+ | Galaxy S24 Ultra |
---|---|---|---|
広角 | ・50MP ・F1.8 ・視野角85˚ ・OIS | ・50MP ・F1.8 ・視野角85˚ ・OIS | ・200MP ・F1.7 ・視野角85˚ |
超広角 | ・12MP ・F2.2 ・視野角120° | ・12MP ・F2.2 ・視野角120° | ・12MP ・F2.2 ・視野角120° |
望遠(光学3倍) | ・10MP ・F2.4 ・視野角36° ・光学3倍 | ・10MP ・F2.4 ・視野角36° ・光学3倍 | ・10MP ・F2.4 ・視野角36° ・光学3倍 ・OIS |
望遠(光学5倍) | 非搭載 | 非搭載 | ・50MP ・F3.4 ・視野角22° ・光学5倍 ・OIS |
Galaxy S24 / S24+は、背面にトリプルカメラを搭載。Galaxy S24 Ultraのみ望遠カメラが2基のクアッド構成となっている。
Galaxy S24 / S24+は、5000万画素(F1.8)の広角カメラ、1200万画素(F2.2)の超広角カメラ、1000万画素(F2.4)の望遠カメラを搭載。
Galaxy S24 Ultraは、2億画素(F1.7)の広角カメラ、1200万画素(F2.2)の超広角カメラ、1000万画素(F2.4)の光学と5000万画素(F3.4)の望遠カメラを備える。
Galaxy S24 Ultraは3倍・5倍を光学ズーム、その他10倍まで高品質なデジタルズームを実現しており、引き続き最大100倍までのズームにも対応。
アップデートされたナイトグラフィーや光学式手振れ補正などにより、暗所撮影性能も向上している。
プロセッサー・メモリ・ストレージなど
Galaxy S24 | Galaxy S24+ | Galaxy S24 Ultra | |
---|---|---|---|
プロセッサー | ・Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy ・Exynos 2400 | ・Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy ・Exynos 2400 | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy |
メモリ | 8GB | 12GB | 12GB |
ストレージ | 128GB 256GB 512GB | 256GB 512GB | 256GB 512GB 1TB |
バッテリー | 4000mAh | 4900mAh | 5000mAh |
プロセッサーには、引き続きGalaxy向けに最適化された「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」を採用。
Galaxy S24 UltraにはSnapdragonを採用する一方、S24およびS24+は地域によってExynos 2400を採用する。
冷却に重要なベイパーチャンバーは従来よりも1.9倍大型化(S24 Ultra)されおり、長時間ゲームをプレイした際の過熱を防止し、レイトレーシングのパフォーマンスも向上しているとのこと。
メモリはGalaxy S24のみ8GB、Galaxy S24 UltraとS24+は12GBを選択できる。16GBの選択肢は用意されない。
ストレージはGalaxy S24が128 / 256 / 512GB、S24+が256 / 512GB、Galaxy S24 Ultraのみ256 / 512GB / 1TBを選択可能だ。
バッテリーはGalaxy S24が4000mAh、Galaxy S24+が4900mAh、Galaxy S24 Ultraが5000mAh。
有線の場合は最大45W(S24のみ25W)の急速充電に対応し、Qi規格のワイヤレス充電や他のQi対応デバイスにワイヤレスで給電できるワイヤレスパワーシェアも引き続き利用できる。
AI機能
Galaxy S24シリーズ最大の注目ポイントは、「Galaxy AI」 の搭載だ。オンデバイスとクラウドの両方でAIを最大限に活用できる。
具体的な例として、事前に予告されていた通話時にリアルタイムで双方向通訳できる機能が挙げられる。もちろん、同機能を利用できるスマホはGalaxy S24シリーズが初だ。
発売時点では日本語を含む13ヶ国語に対応する予定。通話時の発言を素早く翻訳して相手に届けられるほか、自動で書き起こしまで可能。本機能のAIはオンデバイスなので、プライバシーの観点からも安心して利用できるはずだ。
また、SamsungキーボードアプリにもAIが組み込まれたことで、チャットでもリアルタイムで翻訳が可能。
Samsungキーボードさえ使っていれば、SNSをはじめとしたサードパーティのチャットアプリでも利用できるようだ。
また、SamsungキーボードのAIは文章の提案もしてくれる。シーンにあわせた文章をWebで調べる手間を大幅に省けるかもしれない。
複数の話者がいるときに発言者を認識して文字起こしをしたり(ボイスレコーダー)、メモの内容を自動でまとめたり(Samsung Notes)など、アプリごとに固有のAI機能が用意される。
Googleの「Circle to Search(囲って検索?)」は、Galaxy S24シリーズで解禁されるAI機能。
動画や画像の気になる部分をサッと囲むと、現在起動しているアプリから離れずそのアプリのなかで検索結果をチェックできる。
AIは、写真や動画の編集にも活用されている。
新たに追加される「Galaxy AI 編集ツール」 を使えば、オブジェクトの消したり位置を変えたり、構図を調節したりなど、かなり自由な編集を実現可能だ。
動画の場合、AIが適切なフレームを追加して通常の動画をスローモーション化できるという。
サジェスト機能も用意されており、おすすめの編集をAI自ら提案してくれるのも特徴だ。
- Google Circle to Search
- メモ、インターネット、ボイスレコーダーの自動要約と翻訳
- 通話、ボイスレコーダー、通訳の翻訳
- リアルタイムの通話翻訳とチャットアシスト
- AI を活用したメッセージの提案
- 壁紙の生成
- 動画のインスタントスローモーション
- AODの壁紙
- ディスプレイのアンビエントカラー トーン(カメラを使用し周囲の照明条件に基づいて画面の色とホワイトバランスを調整)
- 写真の編集提案
カラーバリエーション
Galaxy S24 | Galaxy S24+ | Galaxy S24 Ultra | |
---|---|---|---|
カラー(限定カラーを除く) | ・オニキスブラック ・マーブル グレー ・コバルトバイオレット ・アンバーイエロー | ・オニキスブラック ・マーブル グレー ・コバルトバイオレット ・アンバーイエロー | ・チタニウムグレー ・チタニウムブラック ・チタニウムバイオレット ・チタニウムイエロー |
Galaxy S24シリーズのカラーバリエーションは、鉱物にインスパイアされた色合いの4色。
なお、「チタニウム」の名称からわかるようにGalaxy S24 Ultraのみフレームパーツにチタンが使われているので、より高い質感を見た目と肌の両方で感じられるはずだ。
価格と発売日
Galaxy S24・Galaxy S24+・Galaxy S24 Ultraは、海外の一部地域では本日から予約が開始されており、1月末以降に発売される。
米国価格はGalaxy S24が799.99ドルから、Galaxy S24+が999.99ドルから、Galaxy S24 Ultraが1,299ドルから。
国内から海外版を購入したい場合は、米国のAmazon.comで購入するのがお手軽。一応、海外Samsung公式から買う方法もある。
なお、Galaxy S24シリーズは日本でも発売されるはずだが、現時点でいつ・どのモデルが発売されるかはアナウンスされていない。
Galaxy HarajukuおよびGalaxy Studio Osakaではグローバル版の実機が本日から展示される。
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