先日ASUSから発売された7.9インチAndroidタブレット、ZenPad 3 8.0を使ってみる機会があったので簡単なレビューとその前身とも言えるZenPad S8.0との比較をしていきます。
フォトレビュー
ZenPad 3 8.0。Androidでは珍しいアスペクト比4:3、7.9インチの2Kディスプレイを搭載しています。デュアルフロントスピーカーと言って前面の上下2箇所にスピーカーが付いているため音が籠らずに聞こえるのもメリット。
背面はブラックのレザー風。雰囲気としてはZenFone Maxに近いですね。触ってみたときの質感も悪くなく、適度なシボ加工が滑り止めになりしっとりと手に馴染んで持ちやすいです。しかしその分ホコリが付きやすいとも感じます。カメラはS8.0と同様にわずかな出っ張りがあるので机に置くときに少し気を使いますね。
右サイドに電源ボタンと音量ボタン。Zenシリーズ特有のスピン加工が施してあります。この電源ボタンがちょうど真ん中のあたりにあるので手に持ったとき間違って押してしまいそうになることが度々ありました。できればもう少し上に付いていたらというのが正直なところ。
ZenPad S8.0と比較
ディスプレイサイズや解像度は同じなのでパッと見の大きさに差は見られません。
ZenPad S8.0はエッジ部分にダイヤモンドカット加工が施され、正面から見た時でもキラキラとした光の反射で高級感がありましたが、ZenPad 3 8.0では全部分が真っ黒のシックなデザインに変わっています。モノトーン系のホーム画面なんかが似合いそうです。また、 S8.0では前面に配置されていたスピーカーがZenPad 3 8.0ではエッジ部分に掛かるようになっています。
厚みはZenPad 3 8.0の方がわずかに厚いです。ZenPad S8.0はタブレットの中でも薄いほうだったので、比べてみると結構な差があるように見えますが、実際は一般的なスマートフォンなどと同程度の厚みで、気になるほどではありません。ZenPad S8.0の薄さは以前のレビューでも書いた通りバッテリーをある程度犠牲にして成り立っていた部分もあるので、SIMフリー化して外に持ち出すことを意識したZenPad 3 8.0ではそこを改善したためと思われます。事実バッテリー駆動時間の公称値もZenPad S 8.0に比べて2時間ほど長い約10時間になっています。
パフォーマンスについてはZenPad S8.0で十分快適なので、比べるまでもなくZenPad 3 8.0も快適です。両機種ともメモリが4GBで、搭載されているCPUが先行き不透明なAtomからZenPad 3 8.0ではヘキサコアのSnapdragon 650になっているためそこは大きな進化といえます。
どちらがおすすめかと聞かれたら間違いなく新型のZenPad 3 8.0の方です。ZenPad S8.0と比較してZenPad 3 8.0の気になる部分は電源ボタンの位置くらいで、AtomからSnapdragonになり、要望の多かったSIMフリー化、バッテリー持ちの改善など正統な進化を遂げていると思います。背面のレザー風なデザインは好みの分かれるところではありますが、独特のデザインでありながらも持ちやすくかなり良い印象です。
現在両機種の価格差は1万円ほどですが、間違いなくその差分の価値はあるように感じます。
コメント