クラウドストレージサービス大手のDropboxは、個人向けの有料プラン「Plus」と「Professional」において、ストレージ容量の増加と新機能を追加することを発表しました。
容量は1TBずつ増加。スマートシンクはPlusプランから
まずストレージ容量の増加ですが、従来Plus1はTB、Professionalは2TBであったのに対してそれぞれのプランに1TBが追加。これによりPlusは2TB、Professionalは3TBまでの容量を利用することが可能になりました。
個人的に今回最も注目したいのは従来Professionalでのみ利用可能であったスマートシンクがPlusプランでも利用可能になった点。
スマートシンクとは、ローカルの容量を消費せずにDropbox上にアップロードされている任意のファイルをローカルから見て、管理することができる機能。正確にはローカルに表示されているファイルのサムネイルのみはダウンロードされている状態かと思いますがファイル本体はDropbox上に置かれたままで、そのファイルを開くタイミングで初めてローカルにダウンロードされます。
あたかもローカルにファイルがあるかのように振舞いながらローカル容量は消費しないという、クラウドストレージのヘビーユーザーにはもってこいの機能です。
今回Plusにもこのスマートシンクが追加されたことで、Professionalのスマートシンクには「長期間アクセスされていないファイルを自動的にローカルから削除しクラウドストレージ上にのみ保管する」という機能が追加され、Plusとの差別化が図られまた。
その他にもファイルの巻き戻し機能「Dropbox Rewind」が追加。Plusでは30日前、Professionalは180日前までとプランによって差はありますが、期間内であれば任意の時点までDropboxの状態を一括で巻き戻すことができるようになりました。
また、画像共有の際に自動的にウォーターマークを挿入する機能もProfessional限定で追加。ウォーターマーク入りのファイルは上書きか新規かを選択できるためオリジナルを手元に残しウォーターマーク入りのファイルのみを共有することが可能なようです。
Drive File StreamよりもDropbox Plusがお得に
今回の機能追加に伴い、料金の見直しも実施されました。スマートシンクが利用できるようになったPlusプランは年間契約で従来の¥1,000 / 月から¥1,200 / 月へと値上がり。Professionalは従来通りです。
スマートシンクと同様のファイルストリーミング機能であるGoogleのDrive File Streamは、個人であれば月額1,360円のG Suite Businessを契約することで1TBのストレージ容量が利用できます。
これまではDrive File StreamもDropboxもそこまで大差がないサービスでしたが、今回新たになったDropboxのPlusプランが持つ機能とその料金を加味すると、容量が倍になったDropboxの方に軍配があがるような気がします。
(source Dropbox)
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