海外のYouTubeチャンネル「JerryRigEverything」が、10月2日に「Galaxy Z Fold2」のディスプレイやヒンジの耐久性をテストする動画を公開した。
サムスンのGalaxyシリーズに限らず、折りたたみスマートフォンの購入を検討する場合には耐久性が気になるところだろう。同チャンネルでは過去にも折りたたみスマートフォンの耐久性を検証し動画を公開しているので、「Galaxy Z Fold2」の耐久性がどの程度向上しているのか手軽にチェックできるはずだ。
ディスプレイ強度は従来通り。ヒンジは”逆パカ”にも耐えられそう
動画ではまず、Galaxy Z Fold2のディスプレイ表面に対するひっかき傷への耐久性をチェックしている。
検証は、レベル2〜10まで対応したモース硬度計でディスプレイ表面を引っ掻くことで実施されている。最高レベルの硬度10はダイヤモンド並、サファイアだと硬度8から9、プラスチックの場合は硬度2から3程度で傷がつくというのが目安で、ゴリラガラスなどの強化ガラスを採用したスマートフォンは、硬度6から7で傷が付くというのがこれまでの同チャンネルによる検証結果だ。
ゴリラガラスが採用された外側のカバーディスプレイは硬度6の時点で、超薄型ガラス「UTG」を採用したメインの折りたたみディスプレイは硬度2の時点で視認できる傷が付いた。過去に同チャンネルが、同じくUTGを採用したGalaxy Z Flipに対して行った検証結果とほぼ同じだ。
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Galaxy Z Fold2を含めて、全折りたたみGalaxyシリーズのUTG上には薄い保護レイヤーが存在している。そのため上記検証はUTGに対する耐久性の検証ではなく、正確には保護レイヤーに対する検証と言えるが、動画内ではこの後に保護レイヤーを剥がして検証を継続。結果としては、保護レイヤーの有無はあまり関係ないようで、やはり硬度2の時点で傷が確認できる。
Galaxy Z Fold2に砂をかけディスプレイを開閉したり、ディスプレイを逆方向に開こうと力をかけたりする検証も行われている。
初代Galaxy Foldでは、砂やホコリといった細かな粒子がヒンジに入り込むことによる不具合が問題視されていたが、サムスンはGalaxy Z Flipにて粉塵の侵入を防止し入り込んだ粉塵を外に逃がすスイーパー技術を搭載した。
スイーパー技術は、Galaxy Z Fold2にも引き続き搭載。今回の検証において、砂がヒンジに入り込むことによる不具合は発生していないようだ。また、ヒンジはかなり強力に設計されているようで、折り曲げようとしても耐えていることが確認できる。
動画を見る限りでは、フィーチャーフォン全盛期によく聞いたいわゆる「逆パカ」にも十分耐えられそうだ。
Galaxy Z Fold2は、日本ではauから11月下旬に発売されることがアナウンスされている。折りたたみスマートフォンの耐久性が気になる方は、上記の動画を1度見ておくと参考になるかもしれない。
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