カメラベンチマークサイトDxOMarkは10月5日、サムスンの最新フラッグシップスマートフォンGalaxy Note20 Ultraのカメラ性能を示すスコアを公開した。
同サイトによって与えられた総合的なカメラスコアは121点。iPhone 11 Pro MaxやGalaxy S20+よりは高いものの、Galaxy S20 Ultraには1ポイント及ばなかった。
なおインカメラの性能を測るセルフィーのスコアやオーディオのスコアは、今のところ公開されていない。
超広角カメラは良好、ズームと背景ぼけ(ライブフォーカス)が課題?
DxOMarkでは対象のスマートフォンの写真と動画の性能にそれぞれスコアを付け、それらを総合した値をカメラスコアとして掲載している。Galaxy Note20 Ultraの場合、写真のスコアは130点、動画のスコアは101点だ。
DxOMarkによると、Galaxy Note20 Ultraのカメラのなかでも特に写真性能においては、色の鮮やかさ、オートフォーカス、露出などが優れているとのこと。特に超広角カメラは非常に優れたパフォーマンスを発揮したようだ。
Galaxyスマートフォンでは定番の調整だが、特にブルーとグリーンは濃く鮮やかに出ているようで、草木や青空を含む風景写真は非常に美しく仕上がっている。屋外での撮影時には、ややピンクや赤みがかった色が被る傾向もあることが指摘されている。
オートフォーカス速度はGalaxy S20 Ultraよりもよい結果を残しており、特に暗所ではその傾向が顕著だった様子。
一方で、ズーム撮影の品質は改善すべきだと指摘されている課題の1つだ。広角カメラ同様に色味や露出は正確だが、暗所での大幅なノイズ発生が懸念されている。さらに、中距離のズーム時にはノイズやテクスチャの乱れが顕著になるなど、仕上がりに安定感がないように思える。
また、ポートレート撮影時の背景ぼけの処理もやや甘い様子。背景ボケを適用できるシーンも限られているようで、筆者もGalaxy Note10+を使用した際は同じような感想を抱いていたため、大幅な改善は見込めなさそうだ。
なお、DxOMarkによるレビューは非常にきめ細かく参考になるが、スコアに関してはベンチマークのようなものなので、個人的には僅かな数字の差にはあまり意味がないと考えている。カメラの特徴や癖を把握するのに役立つ情報ではあるが、スコアに対する過度な信頼は避けた方が無難だろう。
Galaxy Note20 Ultraのカメラは、日本で正式に発売された際に改めてじっくりと試す予定だ。
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