Galaxy Z Flipのディスプレイはやっぱり傷が付きやすい?UTGはガラスかプラか。検証動画が公開 | プラスガジェット
BREAKING

Galaxy Z Flipのディスプレイはやっぱり傷が付きやすい?UTGはガラスかプラか。検証動画が公開

度重なるディスプレイの不具合によって、サムスンの初代折りたたみスマートフォンGalaxy Foldの発売が大きく遅れたことはまだ記憶に新しいでしょう。

そのため、米国では既に予約販売が始まっている2世代目折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip」のディスプレイ強度はどれほどなのか?という点については多くの人が気になっているはず。

サムスンは”Ultra Thin Glass(通常UTG)”と呼ばれる非常に薄いガラス素材をGalaxy Z Flipのディスプレイカバーに用いることで耐久性を向上させていることをアピールしていましたが、実際のところはどうなのでしょうか?

スポンサーリンク

爪でも簡単に傷がつく。が、それは表面の保護フィルムのみ?

YouTubeチャンネルJerryRigEverythingが、実際にGalaxy Z Flipのディスプレイに傷をつける形でその強度を検証した結果を公開しています。同チャンネルは、これまでも様々なスマートフォンの耐久テストを行い、その結果をシェアしています。

検証はGalaxy Z Flipのディスプレイにレベル2〜10までの印をつけ、それぞれの数値に対応したモース硬度計で表面を引っ掻くことで実施されています。最高レベルの硬度10はダイヤモンド並、サファイアだと硬度8から9、プラスチックの場合は硬度2から3程度で傷がつくというのが目安。ゴリラガラスなどの強化ガラスを採用したスマートフォンは、硬度6から7で傷が付くというのがこれまでの同チャンネルによる検証結果でした。

モース硬度3程度で傷がついたGalaxy Z Flipのディスプレイ

Galaxy Z Flipのディスプレイをモース硬度計で引っ掻いたところ、硬度2の時点で浅い傷がつき、硬度3ではハッキリと視認できるレベルの深い傷が残りました。これにより、モース硬度を指標とした場合のGalaxy Z Flipのディスプレイ強度はプラスチックと同程度で、なおかつGalaxy FoldやMotorola Razrとほぼ同じ強度でだということがわかります。

なお、その後ディスプレイを爪で引っ掻くシーンも見られましたが、やはりそこでも浅い傷が付いてしまうことが確認できました。

同チャンネルではGalaxy Z Flipのディスプレイについて、一般の人がイメージするいわゆるガラスではなくガラスの成分を混ぜた”ハイブリッドプラスチックポリマー”ではないかと考察。成分としてはプラスチックではなく、あくまでもガラスと主張できるだけの素材であるということなのでしょう。

ちなみに海外メディアThe VergeはGalaxy Z Flipのディスプレイについてその製造先や仕組みについてサムスンにコメントを求めたところ、下記のような返答があったと報じています。

Galaxy Z Flip features an Infinity Flex Display with Samsung’s Ultra Thin Glass (UTG) to deliver a sleek, premium look and offer an immersive viewing experience,” a spokesperson said by email. “Samsung’s first-of-its-kind UTG technology is different from other Galaxy flagship devices. While the display does bend, it should be handled with care. Also, Galaxy Z Flip has a protective layer on top of the UTG similar to Galaxy Fold.

(訳)Galaxy Z Flipは、洗練されたプレミアムな外観と没入感のある体験を提供する、超薄型ガラス(UTG)を備えたInfinity Flexディスプレイを搭載しています。

「サムスンの最初のUTGテクノロジーは、他のGalaxyフラッグシップデバイスとは異なります。ディスプレイは折り曲げることができますが、注意して取り扱わなければなりません。また、Galaxy Z Flipには、Galaxy Foldと同様にUTG上に保護レイヤーがあります

The Verge

ディスプレイの詳細に関する返答を具体的に得ることはできなかったようですが、この文章だけを見た第三者の率直な感想としては、サムスンはディスプレイ表面に付く傷はUltra Thin Glassに付いた傷ではなく、その表面にある保護レイヤーに付いた傷だと言いたいように見えます

その傷が表面のみであろうと内部のガラスまで到達していようと見た目に傷が付いていることがハッキリとわかってしまうことに変わりはなく、通常のスマートフォンよりも扱いに慎重さが求められることは明らかです。 

なお、米国では119ドルで1回のみディスプレイ交換を行うプログラムと、専用のスクリーンプロテクターを無料で入手できるプログラムが用意されるとのことでした。

日本ではGalaxy Z Flip2月28日よりau独占で販売されることが発表されています。国内におけるディスプレイの評価はもちろんのこと、上記プログラムと同程度のサービスが提供されるのかどうかにも注目です。

関連Galaxy Z Flipのディスプレイには新たに「衝撃吸収レイヤー」が追加?サムスンとユーザーの間には認識のズレがありそう

関連Galaxy Z Flipのヒンジは埃に強くなっている?防塵性能を検証した動画が公開

コメント

ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・料理・スターウォーズ・カードマジックなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

当サイトでは主にGalaxyを中心に様々なガジェットのリークやニュース、レビューなどをお届けしています。今は完全ワイヤレスイヤホンにご執心。