韓国サムスンの子会社であるSamsung Displayは2月19日、折りたたみ可能な超薄型強化ガラスUTG(Ultra Thin Glass)の商用化を発表しました。UTGは2月28日から日本で発売されるサムスンの折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip」に採用されています。
Samsung DisplayはUTGの商用化のために2013年から韓国の素材メーカーと協力。加工の過程で一定量の特殊物質を注入しガラス全体に均一な剛性を確保することで、約30マイクロメートルレベルに薄く加工されたガラスの柔軟性と耐久性を向上させることに成功しています。
ブランドロゴの中には「Tough、yet Tender(強いが柔軟)」の文字が。ガラス特有の強度と滑らかな手触りを維持しつつも折りたたむことができるUTGの特徴を、端的に表した言葉と言えるでしょう。
また、Samsung Displayはフランスの技術認証会社「Bureau Veritas」にUTGの耐久性の検証を受け、20万回の折りたたみにも耐える品質であるという結果を得ています。
現在市場に投入されているスマートフォンでUTGを採用しているのは、日本でも2月28日にauから発売されるGalaxy Z Flipのみ。しかしUTGの商用化に伴い今後様々な折りたたみデバイスに同製品が採用されることが見込まれており、折りたたみデバイスのさらなる普及が期待されます。
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