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iFixitがGalaxy Z Flipの分解レポートを公開。修理スコアは2点

2月19日、iFixitがGalaxy Z Flipの詳細な分解レポートを公開しました。

YouTubeでは先行して分解の様子をまとめた動画が公開されていましたが、分解レポートの方では分解の手順や必要な工具、Galaxy Z Flip内部の特徴的な構造等が改めて詳細にまとめられています。

また、iFixitによって付けられた修理の難易度を示すスコアは10点満点中2点と非常に低く、自力での修理・分解はほぼ不可能と考えた方がよさそうです。

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Galaxy Z Flipの分解レポート

iFixitによるとGalaxy Z Flipの分解に必要なドライバーは1種類のみで、特殊な工具を必要としない点については好意的に評価しているようです。

Galaxy Z Flipから取り出されたマザーボード。サムスンはGalaxy Z Flipの防水性能については何も言及していませんでしたが、マザーボード表面には疎水コーティングが施されていることが確認できます。

Galaxy Z Flipのヒンジ

こちらがGalaxy Z Flipのヒンジ部分。紫色の粒子はiFixitが分解前にヒンジの防塵性能を測るために浴びせたものですが、見事にヒンジの内部までびっしりと入り込んでしまっていることがわかります。

iFixitはこのヒンジについて、確かに堅牢であるようには見えるものの時間の経過とともに摩耗していく可能性が高いことも指摘しています。

ディスプレイの中間層

また、その素材や仕組みについて様々な議論が展開されているディスプレイの分解も実施。iFixitによると実際に指が触れる部分、最も上位の層に用いられているのはやはりプラスチックのフィルムである可能性が高いとのこと。しかしその下にある中間層は突き刺すと細かく破砕したことから、ガラスが用いられていると指摘しています。

この結果は別記事にて紹介したGalaxy Z Flipのディスプレイを模式的に表した図とも一致します。

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この中間層にあるガラスがサムスンの言うUTGだと思われますが、iFixitとしては特別Galaxy Foldよりも強度があるようには感じられなかったとも報告しています

分解されたGalaxy Z Flip
完全に分解されたGalaxy Z Flip

Galaxy Z Flipは分解に要する道具が単純なことに加え内部がモジュール化されているため、部品を個別に交換することは可能であるとのこと。しかし接着剤でガッチリと固定されたディスプレイや、2つ搭載されたバッテリーのケーブルの引き回しが悪いことなどは修理の難易度を不必要に上げてしまっているようです。

折りたたみのギミックも非常に興味深くはあるものの、最終的には不具合により交換する可能性が高いとし、総合的に2点という修理スコアが与えられています。

iFixitからはあまりポジティブな評価を得られなかったGalaxy Z Flip。日本では2月28日にauから発売される予定です。

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ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・料理・スターウォーズ・カードマジックなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

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