サムスンの音声アシスタントBixbyが、今週末にもサードパーティのアプリケーションに向けて機能を解放すると伝えられています。
SiriショートカットやAlexaスキルに対抗か
GoogleアシスタントやAmazonのAlexaなどは、それぞれ「アクション」「スキル」と呼ばれる拡張機能の開発に対応しており、「アクション」「スキル」どちらも既にその数は数えきれないほどに。最近ではAppleのSiriが「ショートカット」に対応し、こちらもSiriを通じて複雑な指示をまとめて実行できるようになりました。
一方サムスンのBixbyは、Galaxyスマートフォンに専用の起動ボタンを設けるというありがた迷惑な仕様でありながら機能が非常に限られており、Bixby Voiceによる音声操作、Bixby Visionによる画像検索や翻訳、Bixby Homeくらい。そして残念ながらBixby VisionとBixby HomeはBixbyである必要性が薄く、多くの場合Bixby VisionはただのQRコードリーダーになってしまっています。
そのBixbyが11月7日にサンフランシスコで開かれるDeveloper’s Conferenceにて、上で述べた「アクション」「スキル」「ショートカット」のように機能を拡張できるよう、サードパーティ製アプリに機能が解放されるとのことです。形式として最も近いのはやはりSiriの「ショートカット」で、ユーザーが自由に指定したフレーズと、呼び出される任意のアプリの機能をBixbyが結び付けてくれるイメージ。サムスンはこれを「カプセル」と呼び、例えばBixbyに「今日は何カロリーを消費した?」と尋ねると、あらかじめこのフレーズと紐づけたヘルスケア系アプリから必要な情報をBixbyが引っ張て来て回答してくれる、といったことが可能になるようです。
元々Bixby Voiceによる音声操作は韓国語、英語、中国語のみの対応となっており、その他の言語のユーザーはほぼBixbyによる恩恵を受けることができていない状態です。Bixbyが「カプセル」による機能拡張に対応したとしても日本語のフレーズで指示を出せないとなると日本人にとってはあまり状況は変わらないかもしれませんが、あまりに使いどころがなさ過ぎたBixbyにようやくアップデートらしいアップデートが降りてきたことは素直に喜ぶところでしょう。
韓国語は別として英語と中国語に対応しているだけで世界の言語の大半をカバーしていることになるため、日本語への対応が見送られるのも仕方のないことだとは思いますが、新機能「カプセル」を自在に操ってみたい身としては日本語対応への期待も捨てきれないところです。
(via PhoneArena)
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