サムスン純正のカスタマイズアプリ「Good Lock」に、新たに「Routines+」が追加された。
Galaxyスマートフォンには、Bixby Routinesと呼ばれるさまざまな機能を自動化できる便利な機能が搭載されている。今回登場した「Routines+」は、Bixby Routinesのプラグインという扱いになっており、導入すると同機能の条件や実行内容に新たな項目を追加できるようになる。
「Routines+」でタッチマクロや指紋センサーが利用可能に
「Routines+」は、「Good Lock」モジュールのひとつとして提供されている。そのため、日本のGalaxyユーザーはGoogle PlayやGalaxy Storeからはインストールできず、apkファイルを探して導入する必要がある。
APKmirrorから自分でファイルを探してインストールしても問題ないが、「NiceLock」というツールを利用するとその他の「Good Lock」モジュールと合わせて一元管理ができるのでおすすめだ。
「NiceLock」の導入方法と使い方に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、まずはそちらをチェックしてみてほしい。
参考「Good Lock」「Galaxy Labs」を日本で使う方法と手順。「NiceLock」の導入から使い方まで徹底解説
「Routines+」で追加される条件
「Routines+」を導入すると、Bixby Routinesの条件に「Unlock with fingerprint(指紋認証でロック解除)」と「Button action」の2種類が追加される。
「Unlock with fingerprint」は、その名の通り指紋認証によるロック解除をトリガーにできるというもの。登録している全ての指紋それぞれを条件として設定できるので、例えば右手の人差し指でロック解除した場合と、左手の親指でロック解除した場合に別の実行内容を割り当てられる。
「Button action」を選択すると、サイドキー(電源キー)・ボリュームアップキー・ボリュームダウンキーを押す動作を条件にできる。それぞれのキーに対して2回押しと長押しを設定できるため、合計6通りのトリガーがBixby Routinesに追加された形となる。
なお、Galaxy Noteシリーズに「Routines+」を導入すると、上記2種類に加えて「Air action」も条件として追加される。
「Air action」では、Sペンに搭載されたボタンを押す動作と、押しながらSペンを動かすジェスチャー操作の両方を条件として設定できる。ボタンをトリガーとする場合は、1回押し・2回押し・長押しの3種類の押し方を選択可能だ。
ジェスチャーを条件とする場合は、Sペンのボタンを押しながら任意の方向にSペンを動かす。動かし方は実に11通りも用意されている。
「Routines+」で追加される実行内容
Bixby Routinesの実行内容には、「Touch macro」「Arrow key」「Read text aloud」の3種類が追加されていた。
「Arrow key」は、その名の通り矢印キーを押した操作を実行できる。「Read text aloud」もあらかじめ指定したテキストを読み上げさせる機能だが、予想通り日本語はサポートされておらず、言語を英語に切り替えるように促されてしまった。
「Touch macro」は、タップの自動化のこと。選択すると任意のアプリを選択でき、表示されるRecordボタンを押して自動化したい一連のタップを実際に操作すると、その操作が記録される。
あとは条件を満たせば自動でアプリが起動し、記録した操作が実行されるという流れだ。単純作業を効率化できるほか、規約違反にならない範囲であれば、ゲームの単調な操作を自動化したりもできるかもしれない。
ルーチンのシェア・エクスポート・インポートも可能に
「Routines+」を直接起動すると、上記のような画面が表示される。ここでは、作成したルーチンをQRコードを用いてシェアしたり、エクスポートとインポートも可能だ。一度作成したルーチンを、別のGalaxyスマートフォンでも利用したいときに活用できる。
また、指紋認証でロック解除した場合に、自動で指定したウェブサイトを開いたり、「Touch macro」を手動でスタートさせたり、位置情報と「Button action」を組み合わせたりも可能だ。
なお、本記事で紹介した機能はBixby Routinesのアップデートで搭載されたのではなく、「Good Lock」の新モジュールである「Routines+」の機能である点には注意しておきたい。
Bixby Routinesに関しては、過去に設定方法やおすすめルーチンを詳細に解説しているので、そちらもぜひご覧いただければと思う。
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