Galaxy S23 Ultraを傷や汚れから保護しつつ運用したい場合は、ケースの装着がおすすめだ。
国内版のGalaxy S23 / S23 Ultraが発表された際、同時にサムスン純正のケースが8種類発表されている。
本記事では、それらGalaxy S23 Ultra向け純正ケースのなかから背面にアタッチメントを取り付けられるユニークなケース「Clear Gadget Case」を選びレビューしていく。
貴重な純正のリング付きケース
Clear Gadget Caseは、シンプルなクリアケースとケース背面に取り付られるスタンドグリップがセットになっている。
ケースの背面にはスタンドグリップを取り付けるためのコネクタが搭載されており、キャップも付属しているので何も取り付けないノーマルなケースとしても利用できる設計だ。
コネクタは穴が4つ開けられた独自の構造。スタンドグリップ側にはピンが2つ搭載されており、双方のマークを合わせた状態でピンを穴に差し込み、回転させると装着できる。逆に、スタンドグリップ背面をスライドさせた状態で回転させると取り外せる仕組みだ。
スタンドグリップを取り付けた状態のClear Gadget Caseがこちら。
かなり力を入れて引っ張ったり捻ったりしてみてもびくともしないので、耐久性は十分にありそうな印象だった。
リング部分はほぼ無段階で角度の調節が可能。ヒンジ部分は相当固めに設計されているので安定感は抜群である一方、スムーズに開閉したり角度を調節したりするには慣れが必要だとも感じた。
リングの使い道は、主にスタンドと片手操作時のサポートの2種類。
前述の通り無段階で角度を調節できるので、Galaxy S23 Ultraを好みの角度で横向きに固定できる。動画視聴やビデオ通話、場合によってはゲームやSNSなど用途に合わせて角度を変えられるのはシンプルながら非常に使い勝手がよい。
念のために試してみたところ、縦向きに立て掛けることはできなかった。一応、上下を逆さまにした状態であれば特定の角度で縦向き固定もできたものの、実用性はほとんどないだろう。
スタンドグリップのもう1つの使い道は、指を通して端末を支えるスマホリングとしての役割。
リングは縦方向に長く設計されているので、指1本だけではなく2本程度までであればスムーズに通せる。
レビューでも触れた通り、Galaxy S23 Ultraは非常に大きく重たいので片手で操作するのは正直難しい。しかし、Clear Gadget Caseを装着すれば小指で端末下部を支えなくても安定感のある状態で片手操作が可能だ。
続いて、Clear Gadget Caseの保護性能についてもチェックしていこう。
ケースの素材は、公式サイトでは地球にやさしいUL認定リサイクル素材としか紹介されていないが、いわゆるポリカーボネートのような透明度が高く硬めの質感。
背面のほか左右と天面はしっかりと覆われているものの、底面はスピーカーやマイク、USB Type-Cポート周辺がまとめて開く構造を採用しているので、保護できる範囲はやや狭い。
ちなみに、ケースの内側と外側には傷を防止するためのコーティングが施されているとのこと。
ケースのフチに注目すると、左右はほとんどディスプレイと同じ高さに設計されており、純正のSilicone Caseと同じく上下のみが高さのある設計。
画面を下に向けてデスクに置いてみても十分な隙間が生まれるので、傷や汚れを防止する効果には十分期待できる。
背面のカメラ周辺は、レンズとケースのフチがほぼツライチになっている。ただし、付属のキャップやスタンドグリップを取り付けた状態であれば、レンズが設置面に触れる心配はないはずだ。
サイドキー(電源ボタン)やボリュームボタン部分はくり抜かれておらず、しっかりと全体が覆われているスタイル。
Smart View Wallet Caseとは違いクリック感は健在なので、サイドキーの2回押しに機能を割り当てている方でも安心して使えるはずだ。
デメリットは2つ
Clear Gadget Caseを使っていて気になった点、デメリットも2つほどあったので紹介したい。
まず1つ目はご想像の通りかもしれないが、背面にギミックを取り付ける関係上、Galaxy S23 Ultraをデスクに置いて使いたい場合にガタつきが発生してしまうこと。
スタンドグリップはもちろん、キャップをハメている状態や両方とも外している状態でもかなりガタつくので、スタンドで端末を立て掛けず置いたスタイルで使いたい方にはおすすめしにくいケースだ。
ワイヤレス充電については、スタンドグリップを付けた状態ではできなかったものの、アクセサリーを取り外した状態またはキャップを取り付けた状態であれば可能だった。
使用したワイヤレス充電器はこちら↓
▶Wireless Charger Trio レビュー
もう1つのデメリットは、着脱がやや手間だということ。
ケースの素材が頑丈でほとんど柔軟性がないのは安心である一方、1度Galaxy S23 Ultraに取り付けてしまうと外すのが大変だった。
画面左右のフチが高く設計されていないので指を引っかけられる位置が上下しかなく、片側の角は上手く取り外せてももう片側にアプローチしにくいので、あちらを立てればこちらが立たずといった状態に陥りやすい印象だった。
頻繁にケースを交換したり外したりしたい方にとっては扱いにくい可能性があるので注意が必要だ。
交換できるギミックが増えていく可能性もアリ
サムスン純正のGalaxy S23 Ultra用Clear Gadget Caseは、片手操作や動画視聴などを快適に行いたい方にピッタリのケースだ。
背面は、付属のキャップとスタンドグリップ以外にも規格が一致するアクセサリーであれば取り付けられるように設計されている。今後さまざまなアクセサリーが増えていく可能性も考えられるので、将来的に楽しめるケースであるというのも魅力の1つと言えるだろう。
本記事ではGalaxy S23 Ultra用のClear Gadget Caseをレビューしたが、ベースモデルであるGalaxy S23用も発表済み。
カラーバリエーションはなくクリアタイプ一択なので、Galaxy S23 Ultraのカラーやデザインをシンプルに楽しみたい方にもおすすめだ。
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