2023年5月11日、デジタル庁および地方公共団体情報システム機構により、公的個人認証サービス(スマホ用電子証明書)の提供が開始された。
簡単に言うと、スマホでマイナンバーカードの機能が利用できるようになる。
当然、利用には事前の登録が必須。本記事では、スマホにマイナンバーカードの機能を設定・登録する方法を解説する。
スマホにマイナンバーカードを登録する方法・手順
スマホにマイナンバーカードを登録するには、
1.スマホ用電子証明書の利用申請
のあとに
2.スマホ用電子証明書をスマートフォンに利用登録
を行う必要がある。
以下では申請と登録の2段階に分けて手順を解説する。
参考・引用:マイナポータル
スマホ用電子証明書の利用申請手順
- マイナポータルアプリをGoogle Playからインストールして起動する(インストールはコチラ)
- 画面下の「スマホ用電子証明書などの各種設定」のバナーをタップ
- 「スマホ用電子証明書を申請する」をタップ
- 署名用電子証明書パスワードを入力する(マイナンバーカード発行時に設定した2種類のパスワードのうち桁が多い方)
- 全てのボックスのチェックを入れて「申請する」ボタンをタップ
- ポップアップが表示されたら「OK」をタップ
- スマホの読み取り位置にマイナンバーカードをセットし、読み取らせる
- 「読み取りが完了しました」と表示されたら「次へ」をタップ
- 「スマホ用電子証明書パスワード」を入力して「次へ」をタップ
- 「スマホ用利用者証明用電子証明書」のパスワードを入力して「次へ」をタップ
- 以上で申請が完了です。
スマホ用電子証明書をスマートフォンに利用登録する手順
- 申請が処理されると通知が届きます。
- 通知をタップし、「登録する」ボタンをタップ
- 「マイナンバーカード用署名用電子証明書」のパスワードを入力
- 再度マイナンバーカードを背面にセットして読み取らせる
- 登録完了が表示されたら、「生体認証などを利用登録する」をタップ
- 「設定に進む」をタップ
- 「スマホ用の利用者証明用伝証明書」のパスワードを入力
- 生体認証の登録が完了します
注意:海外スマホでは利用不可
現在マイナンバーカードを登録できるスマホは、おサイフケータイに対応する一部のAndroidスマホのみ。
iPhoneやおサイフケータイ非対応の海外スマホでは利用できず、仮にマイナポータルアプリをインストールできたとしても画像のようにエラーが表示されて申請できないようになっている。
なお、対応機種はマイナポータルのQ&A「スマホ用電子証明書に対応しているスマートフォンを教えてください。」にて一覧で確認可能だ。
2023年5月現在、iPhoneへのマイナンバーカード登録はできない状態。しかし、国としてはできるだけ早くiPhoneでも利用できるようにApple側と協議を進めている。
2022年12月のティム・クック訪日の際に、岸田首相がiPhoneにおけるスマホ用電子証明書の利用を要請したのも記憶に新しい。
よくある質問
- Qマイナンバーカードを登録したスマホを紛失した場合はどうすればいい?
- A
マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)へ連絡し、スマホ用電子証明書の利用を一時停止する必要があります
- Qスマホを売却したり機種変更したり下取りに出したりしたいときはどうすればいい?
- A
マイナポータルアプリから失効手続きが行えます。なお、失効手続きは利用者自身が行うことと法律によって義務付けられているので注意
- Q2台のスマホ、あるいは複数のスマホで利用できるか?
- A
できません。1つのマイナンバーカードは1つのスマホでのみ利用できます。
スマホ×マイナンバーカードで何ができる?
スマホにマイナンバーカードを登録したとして、一体何ができるようになるのか?
サービス提供直後である2023年5月11日時点では、マイナポータルへのログインに対応する。マイナポータルで利用できる「子育て支援」「薬剤・健診情報」「予防接種」「母子健康手帳」といった機能を利用可能だ。
また、対応する手続きは順次拡大予定であり、執筆時点で公開されている主な手続きの対応スケジュールは以下の通り。
- 23年5月11日マイナポータルへのログイン
子育て支援・薬剤健診情報・予防接種・母子健康手帳など
- 23年7月引っ越しの手続き
- 2023年内コンビニエンスストアでの公的証明書の交付
住民票など
- 2024年4月健康保険証としての利用
- 2025年1月確定申告手続き
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