Huawei Mate 9の1番の特徴であるカメラを、お散歩がてらに軽く試してみました。P9に搭載されたLeicaブランドのカメラからさらにブラッシュアップされた第2世代ということで、難しいカメラのことは全然わからない私でも簡単に撮影することができました
ワイドアパーチャ機能
Huaweiのデュアルレンズカメラを搭載したスマートフォンの目玉機能がワイドアパーチャ。当然Mate 9にも搭載されていて、撮影後にもピントの位置を変えることができ、さらに”ボケ”をF0.95からF16まで疑似的に再現することができます。
手前の木にピント合わせてF1.8にしてみました。背景が綺麗にボケて後ろの木に飾ってある申し訳程度のイルミネーションも玉ボケしているのがわかりますね。
後からピントを奥の木に変えてみました。今度は手前の木が大きくボケているのがわかります。
手前の木に積もっている雪にピントを合わせた写真。ここまでの写真のようにピントを合わせた物とその背景に距離がある場合はソフトウェア処理といえども比較的に自然で綺麗なボケが生まれる印象です。
モスバーガーで撮影した1枚。この写真では全体的に奥行きがないためか、どこにピントを合わせてもかなり不自然なボケ方をします。ワイドアパーチャは動画撮影時にも使えますが、同様に背景との距離がないとな不自然なボケ方をするので、動きながらの撮影などには正直なところかなり使いにくいです。
ワイドアパーチャ機能は1眼レフで撮ったかのような綺麗なボケが出せるとの謳い文句ですが、あくまでもソフトウェア処理によるものなので最大限にそのポテンシャルを引き出すには撮影者の被写体選びも重要になりそうです。
動画撮影時の手ぶれ補正について
以前投稿したHuawei Mate 9を購入したらすぐに確認しておきたい12の設定という記事でも書きましたが、Mate 9は動画撮影時の手ぶれ補正の設定が少し独特でした。
実は動画撮影時の設定には手ぶれ補正という項目があるにはあるのですが、1080p FHD 60fps以上の解像度ではそれがなくなり設定できないようになっています。光学手ぶれ補正は写真・動画問わず常に効いているようなので、1080p FHD 60fps以上の動画撮影時には電子式の手ぶれ補正が全く使えないということのようです。この電子式の手ぶれ補正の効果は一目瞭然で、あるのとないのとでは大違い。Mate 9では4k動画の撮影も可能ですが、動画の種類によっては三脚やスタビライザー的なものがあった方が良いかもしれません。
豊富な撮影モード
Mate 9には様々な状況に合わせた撮影モードがあらかじめ用意されているため、初心者でも手軽に撮影を楽しむことができます。中でもモノクロが簡単に取れるのは楽しいですしライカブランドのカメラならではだなと感じるポイント。
大学の通路を撮影。特に明暗の差が大きいところで撮影するとカラーとは大きく違った印象の写真が撮れて楽しいです。
オートでハンバーガーを撮影。ぶれました。
食べ物撮影用の「ナイスフード」で撮影したもの。食べ物モードの類は数多くあり、そのほとんどは全体的に赤みがかったような暖色っぽい雰囲気に仕上がる印象ですが、Mate 9のナイスフードは元とはかなり色味が変わります。人によってはやりすぎだと感じる人もいるかもしれないですが、インスタグラムなどのSNSでおしゃれに撮って共有したい人には加工の手間が省けて良い感じではないでしょうか。
他に印象的だったのが「ライトペインティング」という撮影モード。夜景モードを搭載するスマートフォンはよくありますが、それとは別に水の流れやテールライトの軌跡など「よく見るかっこいい写真」が簡単に撮れるように専用の撮影モードがあるのには驚きました。また、これらの撮影モードがあることから気になって見てみたところ、マニュアルモード(Mate 9ではプロモードとなっています)ではシャッタースピードが1/4000sから30sまで設定できるようでした。スマートフォンで30秒までの設定ができるのはそこそこ珍しいように思えますし、これだけあれば三脚等を使って星空も狙えるかもしれません。
Mate 9は設定や撮影モードがとにかく豊富で、こだわった撮影がしたい人、手軽に撮りたい人のどちらも満足できるカメラだと感じました。動画撮影については一般的な撮影が現実的だと感じましたが、ワイドアパーチャやモノクロ、ナイスフードなどはSNSで写真を共有する人にはうってつけの機能で、間違いなく他のスマートフォンでは撮れない印象的な写真に仕上がります。スマートフォン選びに写真を重視するのなら外せない一台ではないでしょうか。
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