MAMORIO株式会社は7月15日、新製品発表イベント「MAMORIO STORIES 2020」にてMAMORIO REを発表しました。
現在同社が展開する紛失防止タグは、タグ型の「MAMORIO」とシール型の「MAMORIO FUDA」の2種類が軸となっています。
MAMORIO REの販売後もこの形は変わらず、MAMORIO REは第3のMAMORIOとして実験的新モデルという位置づけ。そのため、セット販売やパッケージへのこだわり、ユーザー自身によるバッテリー電池交換など、従来のMAMORIOには無かった新たな要素が詰め込まれています。
MAMORIO REは7月15日にMAMORIO公式ストアにて発売されています。当サイトでは、同日に先行レビュー用のサンプルを頂いていたので、MAMORIO REを一足早く試すことができました。
本記事では、MAMORIO REのレビューをしつつ、開封から外観・デザインのチェック、ペアリングを行うまでの様子をお届けします。
外観・デザイン
早速MAMORIO REを開封していきます。
MAMORIO REは、クラフトボックスをイメージしたパッケージを採用しています。クラフトボックスにモノを入れる際のワクワクした感情を、MAMORIO REを何に忍ばせようか考える時にも感じてほしいとの考えが込められています。
パッケージを開封すると、5つのMAMORIO REがズラッと並んでいます。
MAMORIO株式会社によるユーザー満足度調査では、MAMORIOを複数利用しているほど満足度が高い傾向を確認することができたとのこと。その結果を踏まえ、MAMORIO REは複数所有を前提に、5個で1セットの商品としてデザインされています。
MAMORIOがタグ型、MAMORIO FUDAがシール型であるのに対して、MAMORIO REの形状・デザインは真っ黒な四角い板そのもの。キーホルダーに取り付ける穴や両面テープがないのはもちろん、一切の装飾・MAMORIOのロゴすらありません。
カラーバリエーションが黒1色なのは、電池交換に対応したことによる長期間の利用を想定しているため。財布やパスケース、小銭入れなどに忍ばせる使い方をイメージしているため、汚れが目立ちにくいカラーになっています。
また、MAMORIOのロゴが入っていないのはMAMORIOの知名度向上が理由の1つ。紛失したモノを悪意のある人が拾った場合、MAMORIOだと気づかれると抜き取られる恐れがあるため、あえてMAMORIOだと悟られにくいデザインにしているようです。
MAMORIO RE | MAMORIO | |
---|---|---|
サイズ | 縦36.5mm×横23.0mm×厚さ3.7mm | 縦35.5mm×横19mm×厚さ3.5mm |
重量 | 3.4g | 3g |
サイズは従来のMAMORIOと比べ、やや大きく厚くなっており、重量も微妙に増加しています。ハッキリと差を感じられるほどではないため、気になることはまずないかと思います。
前述の通り、MAMORIO REはどこかに貼り付けたり引っかけたりはできず、あくまでも忍ばせる使い方のみに対応。そのため、カギに取り付けたい場合は従来型のMAMORIOを購入する必要があります。
5つのMAMORIO REは全て同じデザインのため、区別するためのシールも付属しています。
シールはパスケース・PC・楽器・文房具・カバンの5種類で、しっかりとした厚みのある頑丈なタイプ。
もちろん付属のシールを使わなくてもOK。明るい色であればペンで描くこともできるので、自由にアレンジできます。電池交換が難しくなるため推奨はしませんが、両面テープを貼ればMAMORIO FUDAのようにモノに貼り付けることも可能です。
シールを貼った際に気が付きましたが、MAMORIO REは微妙に中央部分が盛り上がった形状になっているようです。内蔵した電池のスペースに若干遊びが必要だったためと思われます。
普通に使っていればまず気が付かないくらい微妙な盛り上がりで、この形状による不都合もほとんどないかと思いますが、気が付いてしまったので念のため。
MAMORIO REとTileを比較
電池交換に対応している紛失防止トラッカーのTile Mateも筆者のデスクに転がっていたので、並べてみました。
MAMORIOが「ZERO UI」の設計思想のもとシンプルな作りにこだわった製品であるのに対して、Tile Mateはボタンやスピーカーを搭載するなど上記2機種は微妙にジャンルが異なる製品です。
そのため単純に比較はできませんが、サイズだけを見ればMAMORIOは電池交換に対応しても小型化を諦めなかったということがよくわかります。
MAMORIO RE | Tile Mate (電池交換版) |
|
---|---|---|
サイズ | 縦36.5mm×横23.0mm×厚さ3.7mm | 縦35.0×横35.0×厚さ6.2 |
重量 | 3.4g | 7.5g |
電池交換方法
待望?の電池交換に対応したMAMORIO RE。実際の電池交換方法は非常にシンプルで、本体側面の隙間から固い物を差し込み開けるだけ。
MAMORIO REの内部は上記写真のように基盤と電池のみ。電池を取り外し、新しい電池を挿入して再びフタを閉めれば電池交換完了です。
MAMORIO REを開く際に使う側面の隙間は結構狭いので注意が必要。筆者は小型のマイナスドライバーの角の部分を差し込み、左右にスライドさせることで開けましたが、わずかに本体を傷つけてしまいました。
ちなみに使用されている電池の型番はCR-2016。コンビニやホームセンター、家電量販店のほか、Amazonでも購入可能です。
MAMORIO REの電池寿命は、通常のMAMORIOよりも短い11ヵ月です。
MAMORIO RE | MAMORIO | |
---|---|---|
電池寿命 | 約11ヵ月 | 約12ヵ月 |
ペアリング
MAMORIO REは、ユーザーによる電池交換に対応したことが特徴ですが、MAMORIOとしての機能や使い勝手は従来モデルと変わりません。
MAMORIOアプリをインストールしたスマートフォンと、絶縁体を引き抜いたMAMORIO REを近づければ一瞬でペアリング完了。MAMORIO REを忍ばせるモノの名前や写真を登録して管理できます。
登録したMAMORIOはアプリから一覧してチェック可能。スマートフォンとタグの距離によってリアルタイムで動くレベルメーターが、見ていて楽しいです。
ちなみに、MAMORIO REはMAMORIOのエントリーモデルという位置づけにあるようで、標準のMAMORIOよりも通信の有効距離が短くなっています。
MAMORIO RE | MAMORIO | |
---|---|---|
有効距離 | 約30m | 約60m |
有効距離が短いということは、その分早く紛失に気が付けるとも言えるかもしれません。
筆者は有効距離60mのMAMORIOも所有していますが、切断される距離はMAMORIO REとそこまで大きく差がないように感じました。なので、厳密に測ったわけではない感覚的な部分に頼った意見ではありますが、有効距離はそこまで重視しなくてもいいように感じます。
まとめ。長く使えば使うほどお得に
以上、MAMORIO REのレビューをお届けしました。
MAMORIO REは執筆時点で、MAMORIO公式ストアのみで販売しています。価格は5個セットで12,480円のため、1個あたりは2,496円。通常のMAMORIOとほぼ同額ですが、電池交換によって長く使えば使う程コストパフォーマンスがよくなります。
現在は発売記念として数量限定ではありますが7,980円で販売されているので、さらにお得に購入できます。
タグ型でもシール型でもなくなったため、ガジェットに貼り付けたりキーホルダーに取り付けたりしたい場合は従来モデルのMAMORIOを購入する必要がありますが、そうでなければより長く使えるMAMORIO REの方がお得と言っていいでしょう。
初期費用ではなく維持費の安さによってお得になるスタイルですので、どちらかというと既にMAMORIOの便利さをよく知っている、使ったことがある人に向いているかもしれません。
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