現地時間1月14日、サムスンはオンラインにて新製品発表イベント 「Galaxy Unpacked」 を開催。同社最新の完全ワイヤレスイヤホン 「Galaxy Buds Pro」 を発表した。
「Galaxy Buds Pro」 は、約1年前に登場した完全ワイヤレスイヤホンGalaxy Buds+と半年前に登場したGalaxy Buds Liveの後継モデル。Galaxy Buds+と同じカナル型を採用しており、カナル型のイヤホンとしては初めてとなるアクティブノイズキャンセリング機能を搭載していることが特徴だ。
また、Apple AirPods Proに搭載されている空間オーディオ機能の対抗と思われる、3Dオーディオ機能にも初めて対応する。
「Galaxy Buds Pro」は、一部の市場で1月15日から購入可能。米国価格は199ドル。米国Amazonでも既に購入可能だ。
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デザインとカラーバリエーション
「Galaxy Buds Pro」は、シリーズ4代目となる完全ワイヤレスイヤホン。先代のGalaxy Buds Liveは独自の豆型デザインを採用し、イヤホンとしてのタイプもオープンタイプ(開放型)を採用していたが、「Galaxy Buds Pro」は、初代Galaxy BudsやGalaxy Buds+に非常に近いデザインとなっている。
イヤーピースを搭載し耳に押し込んで装着するカナル型である点も、Galaxy BudsやGalaxy Buds+と共通。ただし、バッテリーケースは宝石箱をモチーフにしたとされるGalaxy Buds Liveのデザインを流用している。
ケース | イヤホン単体 | |
---|---|---|
サイズ | 50 x 50.2 x 27.8 mm | 19.5 x 20.5 x 20.8 mm |
重量 | 44.9g | 6.3g |
カラーバリエーションは、パープル・ブラック・シルバーの3色。同時に発表されたGalaxy S21シリーズのメインカメラーはパープルなので、色を合わせたということだろう。
ケースには内側と外側に1つずつLEDインジケーターが搭載されており、イヤホンのバッテリー状態を確認できる。背面には充電用のUSB Type-Cポートが搭載されているが、Qi規格のワイヤレス充電にも対応している。
音質とアクティブノイズキャンセリング
Galaxy Buds Proは、11mmのウーファーと6.5mmのツイーターを搭載し、より深い低音と鮮明な高音の再生を実現。リズミカルなヒップホップや複雑なクラシックなどさまざなジャンルの音楽を忠実に再現できるとしている。
3つのマイクとボイスピックアップユニットの搭載も特徴だ。外側のマイクの1つは、高い信号対雑音比(SNR)も備えており、バックグラウンドノイズを除去。ユーザーの声を正確に検出し、ノイズのないクリアな音声で通話を可能にする。
また、ノイズを最大99%削減できるアクティブノイズキャンセリング機能も搭載する。ノイズキャンセリングの強度を好みのレベルに調節できるほか、周囲の音を取り込み最大20デシベル以上増幅できるアンビエントモードも利用可能。
アクティブノイズキャンセリング機能とアンビエントサウンドは自動で連携でき、例えばアクティブノイズキャンセリング機能を有効にしながら音楽を聴いているとき、周囲の人と会話を始めると、自動でアンビエントモードを有効にしてくれる。
Galaxy Buds Proは、スマートフォンやイヤホンから操作せずとも、日常生活に溶けこむように使えるはずだ。
360°空間オーディオ
「Galaxy Buds Pro」の目玉機能の1つが、360°空間オーディオだ。Apple AirPods ProやAirPods Maxに搭載されている空間オーディオに近い機能であり、ジャイロセンサーやドルビーアトモスといったシステムを駆使することで、上下左右のあらゆる方向から音が立体的に聞こえてくるという。
利用するためにはOne UI 3.0以降、Android 11を搭載したスマートフォンが必要になるため、「Galaxy Buds Pro」を最速入手したとしても現時点で日本で3Dオーディオを楽しめる機種はGalaxy S20シリーズに限られている。
もちろん、同時に発表されたGalaxy S21シリーズをはじめ既にOne UI 3.0にアップデートされたGalaxyスマートフォンを持っているのであれば、すぐにでも3Dオーディオを体感できるはずだ。
接続先の自動切換え
見逃せない新機能のひとつとして、接続先の自動切換えも挙げられる。Galaxyデバイス間であれば、Galaxy Buds Proがユーザーの動きを察知して、接続先を自動で切り替えてくれるという。
例えば、Galaxy Tab S7にGalaxy Buds Proを接続し動画を視聴していたとしよう。その途中、Galaxy S21に電話がかかってきた場合、自動切り替え機能により自動で動画の再生が停止し接続先がGalaxy S21に移動、Galaxy Buds Proで即座に電話に出られるというわけだ。
もちろん、通話が終了すれば接続先はGalaxy Tab S7に戻り、動画も再開される。
バッテリー・防水
「Galaxy Buds Pro」のケースのバッテリー容量は472mAh。イヤホン単体のバッテリー容量は。Galaxy Buds Liveのケースに搭載されているバッテリーも472mAhなので、やはりケースの使用はほぼそのままなのだろう。
ケースのバッテリー | 472 mAh |
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イヤホン単体のバッテリー | 61 mAh |
使用時間は、イヤホン単体で最大8時間、ケースを組み合わせると最大20時間とされている。アクティブノイズキャンセリングを有効にしている場合は、イヤホン単体で最大5時間、ケースで充電すると合計13時間の連続使用が可能だ。
5分間の急速充電で1時間使用できる、急速充電にも対応する。
また、IPX7相当の防水性能を備えている点も見逃せない。先代のGalaxy Buds LiveがIPX2だったので、大きく進化を遂げている。
価格と発売日
Galaxy Buds Proは、一部の市場では1月15日から予約可能。米国での価格は199ドルだ。
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