サムスンディスプレイは1月21日、90Hzのリフレッシュレートに対応したノートPC用のOLEDディスプレイを、2021年3月から量産することを明らかにした。
サムスンディスプレイによると、同社が開発するノートPC用のOLEDディスプレイは既に開発が完了しており、2021年中に本格的に供給を開始する予定だという。
サムスンがノートPC向け90Hz対応有機OLEDディスプレイを供給開始
リフレッシュレートとは、1秒間に画面全体が何回更新されるかを表す数値のこと。一般的なノートPCのディスプレイのリフレッシュレートは60Hzであり、ゲーミングノートのような一部のマシンは240Hzや300Hzに対応している。
また、市場に出回っているノートPCの多くが液晶ディスプレイを採用している。例に挙げたような高速表示に対応したノートPCも、そのほとんどが液晶ディスプレイだ。
サムスンディスプレイが量産をアナウンスしたディスプレイは、上記のどちらにも当てはまらない、OLEDかつリフレッシュレート90Hz。OLED特有の広いダイナミックレンジと高いコントラストと合わせて、非常に滑らかで美しい画面表示が体験できるはずだ。
また、サムスンディスプレイによるとOLEDはLCD(液晶)と比較して応答速度が非常に速いとのこと。そのため、OLEDディスプレイの90Hzは、体感で120HzのLCDディスプレイにも劣らない高速駆動が可能であるとアピールしている。
なお、サムスンは2021年1月15日付で、ディスプレイ内にカメラを埋め込むUPC(Under Panel Camera)の商標を出願していることが明らかになっており、同技術を採用したディスプレイのティザー動画も公開している。↓
参考サムスン、アンダーディスプレイカメラの商標「UPC」を申請。ノートPC・スマホ・テレビなどで活用か
サムスンディスプレイが90HzのOLEDディスプレイ量産のリリースに掲載した上記2枚の画像を見ると、ウェブカメラらしきものが見当たらないようにも思える。2台のうち1台は非常にベゼルが細く、UPCによりウェブカメラがディスプレイ下に内蔵されている可能性も十分に考えられるだろう。
さらに、サムスンが現在「Galaxy Book Pro」と「Galaxy Book Pro360」と呼ばれるノートPCを開発していることも明らかになっている。あくまで仮定の話にはなるが、ハイエンドモデルになると思われる同2モデルには、本記事で紹介した90HzのOLEDディスプレイの搭載が期待できるだろう。
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