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Galaxy Book Flex2とGalaxy Book Pro 360を比較し違いをチェック。Sペン対応ノートPCのおすすめはどっち?

2021年4月28日、サムスンから新型のフラッグシップノートPC「Galaxy Book Pro 360」が発表された。

「Galaxy Book Pro 360」は、360°回転するディスプレイとSペンに対応した2 in 1タイプのノートPCだが、実は2020年末にも「Galaxy Book Flex2」という回転ディスプレイとSペンに対応したノートPCが登場している。

そこで本記事では、「Galaxy Book Flex2」と「Galaxy Book Pro 360」のスペックや特徴を比較し、違いをチェックしていく。本体の性能だけではなく、販路や価格なども加味したうえで入手するならどちらがおすすめか?という点にも触れているので、参考にしていただければ幸いだ。

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サイズとデザインを比較

Galaxy Book Flex2とGalaxy Boo pro 360

まずは外観の比較から。

「Galaxy Book Flex2」と「Galaxy Book Pro 360」はそれぞれ13.3インチと15.6インチの2モデルが展開されている。

両機種の各モデルのサイズは、以下の表の通り。Galaxy Book Proシリーズは、発表時に薄型軽量である点が大々的にアピールされていた。実際、13.3インチで約1.4mm、15.6インチモデルでは3mmのも薄く、重量も非常に軽く設計されている

  Galaxy Book Flex2 Galaxy Book Pro 360
13.3インチ 15.6インチ 13.3インチ 15.6インチ
サイズ 幅302.6 x 奥行き202.9 x 厚さ12.9 mm 幅355.0 x 奥行き227.2 x 厚さ14.9 mm 幅302.5 x 奥行き202.0 x 厚さ11.5mm 幅354.85 x 奥行き227.97 x 厚さ11.9mm
重量 1.16kg 1.57 kg 1.04kg 1.39kg

一方で、平面的に見た場合の差はそれほど大きくない。持ち運びに必要なカバンのサイズや、使用中に占有するデスク上のスペースという観点では、ほとんど違いがないと言っていい。

なお、カラーバリエーションは、「Galaxy Book Flex2」がミスティックブロンズとミスティックブラックの2色、「Galaxy Book Pro 360」はミスティックネイビー・ミスティックシルバー・ミスティックブロンズの3色で展開されている。

ディスプレイを比較

Galaxy Book Pro 360
Galaxy Book Pro 360

続いては、ディスプレイについて。「Galaxy Book Flex2」と「Galaxy Book Pro 360」最大の違いは、このディスプレイにあるといっても過言ではない。

「Galaxy Book Flex2」のディスプレイには、QLEDと呼ばれる液晶パネルが採用されている。QLEDは主に液晶テレビに用いられている技術であり、バックライトのロスを最小限に抑えつつシャープな表現が可能だ。

一方で、「Galaxy Book Pro 360」には、Galaxy Bookシリーズとしては初めてSuperAMOLED(有機EL)を採用。ご存じの通り有機ELは黒を発光しないためコントラストの高い鮮やかな表現ができるほか、バックライトが不要なので物理的に薄型化を実現できる。

前述した「Galaxy Book Pro 360」の薄型化は、このSuperAMOLEDの採用によるところが大きい。

  Galaxy Book Flex2 Galaxy Book Pro 360
13.3インチ 15.6インチ 13.3インチ 15.6インチ
解像度 フルHD(1920 x 1080)
タッチ 対応
Sペン 対応

どちらのディスプレイが綺麗か?という疑問については、個人の好みによる部分が大きいため答えにくいが、一般的には有機ELを採用した「Galaxy Book Pro 360」の方が鮮やかに見える場合が多いのではないだろうか。

また、両機種とも2 in 1タイプなので、ディスプレイの360°回転とタッチ操作に対応している。タブレットと比較するとサイズも重量も大きく重いため、片手で持ちながら使用するのはやや疲れると思うが、テントのように立てたりキーボードを向こう側にしたりなど、楽しみ方はさまざまだ。

また、サムスン独自のスタイラスペンである「Sペン」にも対応している。

Sペンの性能と収納方法の違い

Galaxy Book Flex2のSペン
Galaxy Book Flex2のSペン

「Galaxy Book Flex2」と「Galaxy Book Pro 360」は共にSペンに対応するが、それぞれが対応しているSペンには微妙な違いがある。

まず、「Galaxy Book Flex2」ではGalaxy NoteシリーズのようにSペンを本体に内蔵できるギミックを採用。そのため、Sペン自体もかなり細身に設計されている。ペンとしての使い勝手はやや劣るかもしれないが、落下や紛失のリスクを軽減しながら気軽に持ち運びが可能だ。

Galaxy Book Pro 360のSペン
Galaxy Book Pro 360のSペン

一方で、「Galaxy Book Pro 360」はSペンを内蔵できず、持ち運ぶ場合は天板にマグネットで固定する。モビリティにやや難があるものの、その代わりSペンは実際のサインペンのように太く設計されており、イメージとしてはGalaxy Tabシリーズに近い。

また、「Galaxy Book Flex2」のSペンはBluetooth接続に対応し、「Galaxy Book Pro 360」のSペンは非対応という違いもある。

筆者はこれまで、Galaxy S21 UltraやGalaxy Z Fold3のSペン対応に対して「Noteのように内蔵できないならそれほど価値はない」と述べてきた。わざわざ分厚い専用のケースを付けなければ持ち歩きもままならなず、いつでも気軽に手書きができるというSペンの良さと全く嚙み合っていないとの考えからだ。

しかし、ノートPCにおいてはこの考えは当てはまらない。「Galaxy Book Flex2」にしろ「Galaxy Book Pro 360」にしろ、持ち運ぶ際はきっとカバンを使うだろう。カバンのPC用スペースにSペンを放り込んでおくことは、それほどストレスではないはずだ。

パフォーマンスを比較

「Galaxy Book Flex2」と「Galaxy Book Pro 360」のスペックについてもチェックしてみよう。

搭載されるプロセッサーは、どちらも第11世代のCore iシリーズ。地域や購入場所によっては、「Galaxy Book Pro 360」がCore i3から選択できる点は地味ながら差別化できる。

  Galaxy Book Flex2 Galaxy Book Pro 360
13.3インチ 15.6インチ 13.3インチ 15.6インチ
プロセッサー 第11世代 Core i5
第11世代 Core i7
第11世代 Core i3
第11世代 Core i5
第11世代 Core i7
グラフィック Iris Xe Graphics NVIDIA Geforce MX450 Iris Xe graphics (i7, i5)
Intel UHD Graphics (i3)
メモリ 最大16GB 8GB / 16GB 8GB / 16GB / 32GB
ストレージ 最大1TB 最大1TB

また、両機種の全モデルのなかで、唯一「Galaxy Book Flex2」の15.6インチのみ、グラフィックにNVIDIAのGeforce MX450を搭載する。ハイパフォーマンスを望むのであれば、「Galaxy Book Flex2」の15.6インチが有力な選択肢となりそうだ。

一方で、32GBのメモリを選択できるのは「Galaxy Book Pro 360」の15.6インチモデルのみとなっている。

インターフェースを比較

左:Galaxy Book Pro 360 右:Galaxy Book Flex2
  Galaxy Book Flex2 Galaxy Book Pro 360
インターフェース Thunderbolt4 × 2
USB-C × 1
microSDカードスロット ×1
ヘッドフォン出力/マイク入力 × 1
Thunderbolt4 × 1
USB-C × 2
microSDカードスロット ×1
ヘッドフォン出力/マイク入力 × 1

「Galaxy Book Flex2」と「Galaxy Book Pro 360」のインターフェースに違いは、こちらの表の通り。Thunderbolt4とUSB Type-Cの数が入れ替わった関係にあり、昨今のノートPCとしては比較的充実している方だ。

5G対応モデルについて

ちなみに、「Galaxy Book Flex2」には、5G通信に対応した派生モデル「Galaxy Book Flex2 5G」が用意されている。

基本的な仕様は「Galaxy Book Flex2」と共通ではあるものの、Sペン収納スロットの位置やHDMI・USB Type-Aポートの搭載など、インターフェースには違いが見られる。詳しいスペックは以下の記事に記載しているので、興味があればチェックしてみてほしい。

なお、「Galaxy Book Pro 360」にもWi-Fiモデルのほかに5Gモデルの2種類が用意されるが、米国Samsungの公式ページには「Galaxy Book Pro 360 5G Coming Soon」と掲載されており、発表から4ヶ月経過した執筆時点でも具体的なリリース日程は明かされていない。

価格と販路を比較

最後に「Galaxy Book Flex2」と「Galaxy Book Pro 360」の発表時点の価格を比較しておこう。

日本円に換算すると、以外にも「Galaxy Book Pro 360」の方が価格が安い。

  Galaxy Book Flex2 Galaxy Book Pro 360
価格 184万5千ウォン(約175,000円)〜 1,199ドル(約13万円)~

ただし、両モデルとも日本では正式に販売されておらず、日本から購入できるルートは限られている。

スマートフォンとは違い、海外版のガジェットを日本向けに販売しているECサイトでもほぼ取り扱われておらず、基本的に購入は海外向けのECサイトを利用する形になる。しかし、残念ながら個人輸入において最もハードルの低い米国Amazonでは、両モデルとも正式には販売されていない(マーケットプレイスならアリ)。

そのため、「Galaxy Book Flex2」や「Galaxy Book Pro 360」を日本から手に入れるには、米国や韓国などのSamsung公式サイトから各種転送サービスを利用したり、ebayで探したりといった工夫が必要だ。

まとめ:おすすめの2in1 Galaxy Bookは?

以上、「Galaxy Book Flex2」と「Galaxy Book Pro 360」のスペックや特徴を比較してみた。

実機に触れたこともなければ日本で発売される気配もないデバイスなので、どちらがおすすめと言い切るのは難しいが、筆者が購入するならば間違いなく「Galaxy Book Pro 360」の13.3インチを選ぶ。ノートPCはほぼ外でしか使わないため少しでも薄く軽い方がよいこと、有機ELディスプレイに興味があることなどが主な理由だ。

しかし、パフォーマンスを求めるのであれば、Geforce MX450を搭載した「Galaxy Book Flex2」も有力な選択肢となる。自身の使い方に合わせて、最適なモデルを選んでみてほしい。

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ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・料理・スターウォーズ・カードマジックなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

当サイトでは主にGalaxyを中心に様々なガジェットのリークやニュース、レビューなどをお届けしています。今は完全ワイヤレスイヤホンにご執心。