サムスンが画面下層にカメラを内蔵する技術、俗に言うアンダーディスプレイカメラを同社のデバイスに実装しようと準備を進めているようだ。
2021年1月15日付で、サムスンディスプレイがアンダーディスプレイカメラの商標「UPC」をKIPO(韓国知的財産庁)に申請していたことが明らかになっている。
サムスンがアンダーディスプレイカメラの商標「UPC」を申請
サムスンが申請したUPCの商標は、Under Panel Cameraの略称。スマートフォンディスプレイのほか、テレビディスプレイパネルとの表記もあることから、サムスンは同技術のテレビでの使用も視野に入れていることが伺える。
UPC(Under Panel Camera)が実現すると、スマートフォンのベゼルのさらなる薄型化とディ数プレイの大画面化、専有面積の拡大が図れる。Galaxyスマートフォンは既に上下左右にほとんど余白がないベゼルレスデザインを実現しているが、ディスプレイ内にはインカメラを搭載するための穴(パンチホール)が開けられている。
iPhoneに代表されるノッチほどの存在感はないものの、ディスプレイ上のパンチホールに異物感がないわけではない。UPC(Under Panel Camera)が実現すればパンチホールはなくなり、全面がディスプレイとなったGalaxyが登場するはずだ。
また、UPC(Under Panel Camera)を一番最初に搭載するデバイスは、スマートフォンやテレビを差し置いてノートPCになる可能性が高い。
というのも、サムスンディスプレイは2021年1月3日にノートPC向けの新型有機ELディスプレイを発表している。
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発表に合わせて公開されたプロモーション動画には、新型有機ELディスプレイを模したノートPCが登場しているのだが、そのディスプレイには上記画像のようにウェブカメラが見当たらない。
その後公式YouTubeチャンネルにて公開されたティザー動画では、ウェブカメラがディスプレイに内蔵されることがハッキリとアピールされており、さらに「UPC」の文字まで確認できる。
具体的なタイミングは不明だが、サムスンからアンダーディスプレイカメラを搭載したデバイスが登場するのは、そう遠くないだろう。仮にUPC採用の初デバイスがノートPCだったとしても、Galaxyスマートフォンにも間違いなく実装されるはずだ。
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[via GizChina]
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