海外では2022年8月、日本でも9月にサムスンの新型折りたたみスマホGalaxy Z Flip4が発売された。
実際に数日Galaxy Z Flip4を使用し、気になったポイントがいくつかある。そのうちの1つが、購入時点で貼り付けられている初期フィルムの質がイマイチだということだ。
そこで、ミヤビックス「OverLay FLEX(オーバーレイ・フレックス)」を購入し、実際に貼り直してみた。
貼り付けの難易度や滑り、折りたたみに対する耐久性などについてレビューするので、参考にしていただければ幸いだ。
なお、複数使ってみたうえでGalaxy Z Flip4向けのおすすめ保護フィルムも紹介しているので、合わせてチェックしていただければと思う。
注意点
本記事では、Galaxy Z Flip4の初期保護フィルムを自ら剥がしたうえでサードパーティの保護フィルムを貼り付ける手順を公開している。
しかし、折りたたみスマホのスクリーンプロテクターを剥がす行為は、サムスンが公式サイトにて行わないようにと注意喚起している。
日本のキャリアで購入したGalaxy Z Flip4のフィルムを故意に剥がしてしまうと、補償対象外となってしまう可能性も高いので、フィルムの張り替えを実施する場合は必ず自己責任で行うようにしてほしい。
Galaxy Z Flip4にミヤビックス OverLay FLEXを貼る
ミヤビックスのOverLay FLEXシリーズは、柔軟性に優れた素材の採用により曲面にも貼り付けられることが特徴の保護フィルム。
エッジスクリーンを搭載したGalaxyシリーズにもピッタリ貼り付けられる点から人気が高い反面、貼り付けの難易度が非常に高いことでも有名だ。
実際に届いたOverLay FLEXのパッケージがこちら。ビニールに入っただけの非常に簡素なタイプだ。
パッケージの中身は以下の通り。
- Galaxy Z Flip4のメインディスプレイ用保護フィルム
- 背面のカバーディスプレイ用の保護フィルム
- 背面自体を保護するシート
- 画面拭き取り専用クロス(ドライ・ウェット各1枚ずつ)
今回はひとまずメインディスプレイ用の保護フィルムのみ貼り付けて使い勝手を検証してみる。
貼り付け難易度は高め
貼り付ける手順は、OverLay FLEXも一般的な保護フィルムも同じ。
初期フィルムを剥がしたGalaxy Z Flip4の画面を付属のウェットクロス ⇒ ドライクロスの順番で拭き上げ、汚れや細かいホコリなどを取り除き綺麗にしておく。
OverLay FLEXの上部のみを台紙から剥がし、インカメラを利用して位置と角度を合わせる。
これがかなり難しく、非常に根気のいる作業だった。OverLay FLEXは多少厚みのあるラップのような質感でとにかく柔らかく、貼り直しもできないのでかなり神経を研ぎ澄ませて集中する必要がある。
位置と角度を決めたら台紙を少しずつ引っ張り、貼り付けていく。
紙製のカードなどを使用してうえから押さえつけながら貼り付けると、フィルムの歪みを防止しながら作業できるはずだ。
貼り付け難易度の高いOverLay FLEXだが、貼り付けを補助する「水張りツールキット」なるアイテムもミヤビックスから販売されている。
名前の通り、フィルムに水を吹きかけて簡単に貼り付けられるようにサポートするもの。今回は使用しなかったが、もしフィルム貼りに自信がない場合は頼ってみてもいいかもしれない。
気泡が抜けるには数日必要
Galaxy Z Flip4に貼り付けた直後のOverLay FLEXがこちら。見ての通り気泡だらけだ。
しかし、説明書によると気泡は数時間~数日で消えるとのことなので、無理に押し出したりせずに放置してみた。
気泡がほぼ完全に抜けきった様子がこちら。
気泡まみれの貼り付け直後からこの状態になるまで約4日間は経過していた。
ちなみに、後日試したPDA工房のFlexible Shieldは約2日間で完全に気泡が抜けている。
気泡はほぼ完全に抜けたものの、位置合わせの際にフィルムの粘着面に触れて付着した指紋はずっと残ったまま。
特に、上の画像のような保護フィルム上部はフィルムを台紙から剥がすときに指が触れてしまいやすいので、これから貼ろうとしている方は注意してほしい。
滑りや耐久性
フィルムの指触りは非常に滑らかで、Galaxy Z Flip4の初期フィルムよりもツルツルとした質感。
指紋の付きやすさは同程度だが、滑りがよい分拭き取りやすい印象だ。また、ホコリの付きにくさはOverLay FLEXの方が明確に優れており、気持ちよく使っていける。
耐久性にも問題はなく、折りたたみを繰り返しても折り目付近のフィルムが歪んだり剥がれたりしていない。軽い爪痕も時間が経てば目立たなくなった。
折り目にもピッタリと貼りつき浮きもないので、ほぼ純正フィルムと同等の感覚で扱える。
画面を点灯させた様子がこちら。
透明度はデフォルトの保護フィルムと遜色なく、見にくい・反射するといったストレスもない。ただし、フィルム上部の指紋が付いてしまったあたりは角度によって若干シワが見えてしまった。
他の保護フィルムとの比較
当サイトでは、本記事で紹介したミヤビックスのOverLay FLEX以外にもGalaxy Z Flip4向けの保護フィルムをいくつか紹介している。
おすすめの保護フィルムを3選んで以下の記事で紹介しているので、比較検討をしたい方はぜひチェックしてみてほしい。
まとめ
以上、Galaxy Z Flip4用の保護フィルム、ミヤビックスのOverLay FLEXのレビューをお届けした。
質感やコーティングの質は初期フィルムよりも優れており、折りたたみ画面でも何の問題もなく使用できた。
一方、商品説明ページでも「上級者向け」と謳われているように貼り付けの難易度は高く、ピッタリと貼るにはある程度の慣れが必要だ。
冒頭でも触れた通り、個人でGalaxy Z Flip4のフィルムを交換してしまうとその端末はキャリアのサポートを受けられなくなってしまう可能性があるので、推奨はできない。サポートは気にしない、自分でやってみたいという方のみ試してみてほしい。
(保護フィルムはほかにも購入しているので、近日中に別のタイプも検証するかも…)
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