サムスンは4月3日、Galaxy S24シリーズの予約受付を開始しドコモ・au・Samsungオンラインショップにて4月11日から発売を開始すると発表した。
参考Galaxy S24シリーズが4月11日に発売。ドコモ・au・SIMフリーから同時に登場
新フラッグシップモデルの登場にあわせて、Galaxy S24シリーズに7世代のOSアップグレードと7年間のセキュリティアップデートを提供することも発表された。
Galaxy S24シリーズのアップデート期間が7世代に拡充
サムスンは、2022年に3世代、その後4世代のOSアップグレードを提供すると発表しており、現在まで継続していた。
しかし、2024年4月11日に発売される予定のGalaxy S24およびGalaxy S24 Ultraには
- 7世代のOSアップグレード
- 7年間のセキュリティアップデート
が提供されるとのこと。
Galaxy S24シリーズは発売時点でAndroid 14(One UI 6.1)を搭載しているので、今後も年に1回AndroidおよびOne UIが更新されていく前提だとOSはAndroid 21(One UI 13)までアップデートされることになる。
また、セキュリティアップデートも頻度こそ不明ではあるが2031年まで提供されるので、同じスマホを長期間使い続けたい方も安心して使用できると同時におすすめもしやすくなった。
Galaxy S24シリーズのOSアップグレード・セキュリティアップデートの提供はドコモ・auのキャリア版のほか、Samsungオンラインショップにて購入できるSIMフリー版も対象なので、販路の違いによる差も気にする必要がない。
なお、S24シリーズを含むGalaxyスマホやタブレットのアップデート提供期間は以下の記事にまとめているので、他機種がいつまで安心して使えるのか気になる方はぜひチェックしてみてほしい。
関連GalaxyスマホとタブレットのOSアップデート サポート期間まとめ
GalaxyもiPhoneやPixelと同等の長寿に
ちなみに、Androidの大本であるGoogleが開発しているPixel 8とPixel 8 Proも、最低7年間のOSアップグレードおよびセキュリティアップデートを提供するとアナウンスしている。
また、Apple iPhoneは機種ごとにアップデート期間が定められているわけではなく、基本的には保証期間を公開していない。
iOSのバージョンが更新されるタイミングで古いiPhoneが切り捨てられているスタイルを採用しており、おおよそ6~7年間でアップデート対象から外されるサイクルだ。
つまり、今回の7世代のOS更新提供によりGalaxy S24シリーズもGoogle・Appleに並ぶ業界トップクラスのアップデート保証を実現したことになる。
サポート期間はなぜ半端な7年なのか?
7年間のOSアップグレード・セキュリティアップデートは非常に嬉しいものの、なぜ5年や10年といったキリのよい数字ではなく7年なのか?
ここからは推測になるが、米国やEUで施行される法令に対応するためではないかと考えられる。
2025年にEUで施行される「スマホ、スマホを除く携帯電話、コードレス電話およびタブレットのエコデザイン要件」ではスマホの物理的な保守パーツを7年間、ソフトウェアアップデートを販売終了から5年間提供するように定めている。
米国では各州で「修理する権利」を認める法案が続々と可決されている。例として、カリフォルニアでは100ドルを超える製品の保守パーツやソフトウェアを7年間提供する義務が発生する。
参考:https://leginfo.legislature.ca.gov/faces/billTextClient.xhtml?bill_id=202320240SB244
新モデルの販売が約1~2年で終了すると仮定すれば、EUでも米国でも約7年間のサポートを提供すると法令をクリアできることがわかる。
なお、サムスンは一部の国でユーザー自身で修理ができるようにパーツを提供するサービスも展開しているほか、国内でも以下のように持ち込みで修理できる拠点が徐々に増加している。
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