サムスンは2024年12月5日、一部の国と地域でOne UI 7のベータ版公開を発表した。
すでに海外の対象ユーザーがベータ版を体験しているほか、サムスン公式もプレスリリースで注目のポイントなどを公開しているので、本記事ではOne UI 7の新機能や進化ポイントなどをザっと紹介する。
Galaxy AIの大幅強化
Galaxy S24シリーズから本格的にデビューした独自のAI機能である「Galaxy AI」は、One UI 7でも大幅に強化される見込みだ。
例えば、文章の生成機能は上のGIFアニメのようにテキストを選択できる場所であればどこでも使用できるように改良される。
選択した文章をアプリを切り替えることなく要約したり文法をチェックしたり、Galaxy AIに続きを執筆させたりもできるだろう。
また、自動通話録音機能にもAIが組み込まれ話者を認識して自動的に文字起こしが可能になるので、手でメモを取る必要がなくなる。
日本語を含む20ヶ国語に対応するとのことなので、日本でもリリースと同時に利用できることに期待したい。
デザインとロック画面
One UI 7では大胆な新デザインが採用されるとも予告されており、具体的には上のGIFアニメのような「Now Bar機能」が搭載されるとのこと。
Now Bar機能が搭載されると通訳・音楽・録音・ストップウォッチといった機能がロック画面上の一ヶ所に集約され、切り替えて表示できるのでわざわざロックを解除しなくてもさまざまな機能にアクセスできるという。
位置が変わったAppleのDynamic Islandっぽいが、常に画面を占有し続けるわけではないので邪魔に感じることがなさそうなのは安心。画面下部だと片手でも親指で楽に操作できるので、使い勝手は悪くなさそうに見える。
ボタンやメニュー、通知なども曲線や円を多用したビジュアルに細かく再設計されている。
アプリアイコンのデザインにも美しい新色が採用されるほか、アニメーションやぼかし効果により、見やすくわかりやすいホーム画面になるとのこと。
ホーム画面のデザインについては、ややiOSを意識しているようにも思える。
カメラアプリのUXも改善
Galaxy純正カメラアプリのコントロールやモード設定なども改善され、必要な機能の場所がよりわかりやすく直感的に操作できるようになる。
プロモード適用時のマニュアル設定も整理され、撮影中の動画や写真に集中できるとのこと。プロモードの動画撮影時には新たなズーム調節が利用できるようになり、ズーム速度のコントロールも可能だという。
また、SamMobileによるとOne UI 7には「動画撮影中にバックグラウンドで音楽を再生し続ける」設定が用意されるとのこと。一応、Bluetoothマイクや360オーディオ録音適用中は利用できないようだ。
これは、SNSに投稿する音楽付きの動画をより手軽に撮影できるための配慮だと思われる。プラットフォームを問わずショート動画が流行しているので、動画を頻繁に撮影・投稿する方にとっては嬉しいアップデートではないだろうか。
いつから使える?One UI 7のリリース日程
One UI 7のベータ版は、Galaxy S24シリーズ向けに12月5日からドイツ・インド・韓国・ポーランド・英国・米国などで公開されている。
正式なリリースは2025年の第1四半期に発売されるGalaxy Sシリーズからと予告されているので、多くのGalaxyファンはGalaxy S25シリーズと同時にOne UI 7に触れることになるはずだ。
Galaxy S25シリーズについては以下の記事で詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてみてほしい。
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