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EarFun Tune Pro レビュー。Wave Proとの違いを比較

4.0

EarFunの新型ワイヤレスヘッドホン、EarFun Tune Proのレビューをお届けする。

EarFunは2024年3月にブランド初となるヘッドホンEarFun Wave Proを発売しており、今回のTune Proは2モデル目。

ほとんど同じ価格ながら対応コーデックやドライバーの仕様などが大きく変わっているので、Wave Proと比較しながらTune Proを使ってみた感想を共有する。

なお、今回当サイト向けにAmazonで使用できるクーポンコードも頂いている。2,000円以上お得に購入できるのでぜひ活用してみてほしい。

  • クーポンコード:HPTDPRTY
  • 価格:8,990円⇒6,691円

製品提供:EarFun

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概要とスペック

EarFun Tune Proは、デュアルドライバー・大容量バッテリー・ハイブリッド式ノイズキャンセリング・ハイレゾ(有線)などが特徴の新型ワイヤレスヘッドホン。

通常価格は税込8,990円であり、Wave Proよりも1,000円安い設定だ。実際、仕様や付属品などを見る限りポジションはワンランク下を想定しているのだと思う。そもそもが1万円を切っているせいで価格差を感じにくいが……。

付属品
  • 充電用のUSB Type-Cケーブル
  • AUXケーブル
  • ユーザーマニュアル
製品名EarFun Air 2 NC
重量289.5g
BluetoothバージョンBluetooth 5.4
対応コーデックSBC / AAC
電池持続時間ANCオフ:最大120時間
ANCオン:最大80時間
充電方法USB Type-C
ANC(アクティブノイズキャンセリング)対応(最大-45dB)
外音取り込み対応
マルチポイント対応
防水防塵非対応

シンプルでややチープ。フィット感は良好

まずは、EarFun Tune Proの外観やデザイン、装着感などについてチェックしていく。

カラーはブラックの1色のみ。見ての通りイヤーカップがグレーっぽいカラーになっているが、特徴らしい特徴はそこくらいで非常にシンプルなデザインだ。

率直に言って、質感はそこまで高くなくチープ寄り。でも定価で税込8,990円と言われれば妥当なクオリティだとも思う。

左耳のイヤーカップには充電用のUSB Type-Cポートとノイズキャンセリングのオン・オフを切り替えられるボタンが搭載。

右耳には電源ボタン・ボリュームボタン・AUX端子が並んでいる。頻繁に使うであろうノイズコントロールボタンとボリュームボタンが左右に分かれているのはわかりやすく嬉しいポイントだ。

イヤーパッドとヘッドバンドの内側にはクッション素材が使われているので、装着したときの圧迫感はほとんどない。

アームの長さの調節もできるので、フィット感は良好。イヤーパッドの内側には大きくL・Rの文字も入っており、左右を間違えるような心配もなさそうだ。

ハイレゾは有線のみだが音質は十分

Tune Proの特徴はデュアルドライバーの採用だ。具体的には、40mmのPET複合膜ドライバーと10mmのLCP複合膜ドライバーを搭載している。

低音も高音もボーカルも、それぞれ邪魔することなくバランスよく聴こえる印象だ。気持ち低音がズンズンしているようにも思えるが決してやりすぎではなく、安っぽくなったり聴き疲れたりといった心配はないだろう。

ただし、対応コーデックはSBCとAACの2種類でありLDACやaptX Adaptiveといった高音質コーデックには非対応。そのため、個人的にはあまり気にならなかったが音の情報量や解像感は価格相応だ。

パッケージにはハイレゾ認証のロゴが掲載されているが、ハイレゾで音楽を楽しめるのはあくまでも有線接続時のみなので注意しよう。

イコライザーをカスタマイズして自分好みの音質に

イコライザーをカスタマイズして自分好みの音質に

ほかのEarFun製ワイヤレスイヤホンと同様に、アプリからイコライザーの調節も可能。複数のプリセットが用意されているほか、自分で細かくカスタマイズしたり聴力テストの結果から最適化したりもできる。

また、EarFun Air 2 NCでも利用できた「シアターモード」にも対応している。

有効化すると全体的にボリュームが一段階程度上がったうえでホール会場風の残響感のある音に変化する。EarFun Air 2 NCのときもそうだったが、個人的には映画よりも音楽ライブに適しているモードのように感じた。

ノイズキャンセリングは強力で快適

ノイズキャンセリングは強力で快適

Tune Proのハイブリッド式ノイズキャンセリングは最大で-45dBを謳っており、かなり強力。

パソコンのファンやエアコンの音はほとんど聞こえなくなり、キーボードのカチャカチャといったタイピング音もかなり抑えられる。電車や飛行機のような極端に騒がしい環境で音楽を楽しむのに十分なクオリティだ。

ノイズキャンセリング単体で利用できるため、勉強や仕事に集中したいときにも活用できるだろう。強力なノイズキャンセリングにありがちなホワイトノイズもなく、シンプルに音が減っただけの世界を体験できるはずだ。

なお、アプリを利用するとノイズキャンセリングのレベルを3段階で調節できるが、Tune Pro本体に搭載されているボタンではオフ・外音取り込み・ノイズキャンセリングの3種類が入れ替わるだけなので細かな調節はできない設計だった。

個人的には、3段階のうちの1つをアプリで指定しボタン操作のノイズキャンセリング枠に組み込むような機能があるとより便利に使えそうだと感じたので今後の改善に期待したい。

アプリで操作をカスタマイズ

Tune Proは、EarFunのほかのイヤホンでも共通して使えるアプリ「Earfun Audio」に対応している。

Earfun Audioのインストールはこちら

アプリをインストールして利用できる機能は主に以下の6種類。

アプリでできる主なこと
  • イコライザーの調節
  • キーのカスタマイズ
  • ゲームモードやシアターモードのオン・オフ
  • 音声ガイダンスの設定
  • マルチポイント接続
  • ファームウェアのアップデート

カスタマイズできるのは、ボリュームの+ボタンと-ボタン、そしてノイズキャンセリング切り替え用のボタン。

それぞれクリックと長押しに機能を割り当てられるので、普通の使い方の場合はノイズキャンセリング切り替え用ボタンの長押しに好みの機能を割り当てる方が多いのではないかと思う。

ゲームモードや音声アシスタントの起動、マルチポイントのオン・オフなど、「たまに使用するけどそのためにアプリを開くのが面倒」な機能を割り当てておくと便利なはず。筆者はマルチポイントを割り当てて使用している。

何が変わった?Wave Proとの違いを比較

アプリで操作をカスタマイズ
Tune ProWave Pro
デザイン質素でややチープメッキっぽい加飾のような安っぽく見せない工夫がある
付属品キャリングケースなしキャリングケース同梱
コーデックSBC / AACSBC / AAC /LDAC
ドライバーデュアルドライバーシングルドライバー
バッテリー持続時間最大120時間最大80時間
Bluetoothバージョン5.45.0
シアターモード対応非対応
通常価格税込8,990円税込9,990円

メリット・デメリットまとめ

メリット
  • クーポン込みで約7,000円の低価格
  • バランスのよい自然な音
  • 有線だとハイレゾもいける
  • ANCも自然で強力
  • 最大120時間の長時間駆動
デメリット
  • 質感はチープ
  • ワイヤレスのハイレゾは非対応
  • ケースが付属しない

以上、EarFun2モデル目のワイヤレスヘッドホンTune Proのレビューをお届けした。

Tune Pro最大の魅力は、クーポンの利用で6,000円台まで下がる圧倒的な低価格だ。LDACやaptX Adaptiveといった高音質コーデックにこそ対応していないものの、音質には癖がなく聴き疲れもしにくいので長時間気軽に音楽を楽しめる。

ノイズキャンセリングも自然かつ十分な効果があるので、総じて無難にまとまっている印象を受けた。

もっと予算を割けばもっと個性的で高品質なワイヤレスヘッドホンがあるのはわかりきっているが、特にこだわらないのであればTune Proで十分満足できるのではないかと思う。

「そこそこの音質」「そこそこのノイキャン」「有線も使える」「バッテリー持ちがよい」など、広く求められている機能を一通り突っ込んで綺麗にまとめた万人向けのワイヤレスヘッドホンだと感じた。

Tune ProはAmazonにて販売中。クーポンコードも頂いているので、ぜひ活用してみてほしい。

  • クーポンコード:HPTDPRTY
  • 価格:8,990円⇒6,691円

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ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・チェス・スターウォーズなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

当サイトでは主にGalaxyを中心に様々なガジェットのリークやニュース、レビューなどをお届けしています。今は完全ワイヤレスイヤホンにご執心。