EarFunから2024年10月31日に発売されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン、EarFun Air 2 NCのレビューをお届けする。
「ノイズキャンセリングを利用できるできるだけ安い完全ワイヤレスイヤホン」を探している方は、ぜひチェックしてみてほしい。
製品提供:EarFun
EarFun Air 2 NCの特徴
EarFun Air 2 NCは、2024年2月に登場したEarFun Air 2の改良版のような完全ワイヤレスイヤホン。
名称にNCと付いていることからもわかるように、EarFun Air 2をベースにアクティブノイズキャンセリングや外音取り込みなどの機能が追加されている。
価格は5,990円⇒7,990円と2,000円アップしているものの、この程度の上げ幅であればほぼ気にならないかと思うので、今EarFun Air 2の購入を検討している方はEarFun Air 2 NCを選んだ方がよさそうだ。
スペック
製品名 | EarFun Air 2 NC |
---|---|
サイズ | 62.1mm x 47.5mm x 25mm |
重量 | 48g |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.3 |
対応コーデック | LDAC / SBC / AAC |
電池持続時間 | ノーマルモード:最大約9時間 ANCモード:最大約6時間 |
充電方法 | USB Type-Cポート / ワイヤレス充電 |
ANC(アクティブノイズキャンセリング) | 対応(最大-45dB) |
外音取り込み | 対応 |
マルチポイント | 対応 |
防水防塵 | IPX5 |
デザイン:コンパクトな楕円形
まずはEarFun Air 2 NCのデザインをチェックしていこう。
ケースはシンプルな楕円型で、完全ワイヤレスイヤホンとしてはよく見かけるタイプの形状。背面のヒンジ部分にEarFunのロゴが入っており、無駄に主張していないのは好感。
なお、ケースの素材はプラスチック丸出しで質感はチープ。実際かなり安いので価格相応といったところ。
ケースを開いた様子がこちら。
イヤホンが縦に収まっていて上から引き抜くように取り出すタイプ。蓋は十分に開くので、イヤホンの取り出しや収納に手間取ることはなかった。
スティック部分に光沢のある素材が使われており、ケースがチープだったのに対してイヤホン自体の質感は結構頑張っている。
装着感も良好で、3~4時間程度では痛みや痒みなどの心配はなかった。ジムで軽めのランニングをする際にも使ってみたが、安定感も申し分ない。
音質:ハイレゾ対応・キレのあるバランス型
EarFun Air 2 NCは、LDAC・SBC・AACの3種類のコーデックに対応している。低価格な完全ワイヤレスイヤホンながらハイレゾ認証を取得していることが強みであり、今回は実際にLDACで接続して音質をチェックしてみた。
ハイレゾに対応しているだけあって音の解像感が高く、低音から高音までバランスよく鳴っている。やや高音側を重視しているような印象を受けるがウルサイほどではなく、全体的にキレと迫力があるイメージ。
低音もある程度沈みこむもののズンズン鳴らすタイプではないので、低音をガッツリ楽しみたい方にとってはやや物足りないかも。ボーカルもキッチリと主張してくるので、一般的な邦楽を特別なこだわりなく楽しむにはピッタリなイヤホンではないかと思う。
アプリを使用してイコライザーを調節したりゲームモードを切り替えたりできるのは、ほかのEarFunイヤホンと同様。
ただ、今回初めて「シアターモード」なる機能を利用できることに気が付いた。ホール会場っぽい残響を再現する機能だが、結構クオリティが高く個人的には面白いと思って気に入っている。
シアターモードという名称から恐らく映画を視聴する際に使用するのを想定していると思われるが、音の響き方からライブ映像等を見ると臨場感があって通常の音質とは一味違った楽しみ方が可能。
最近のイヤホンによく採用されている3Dオーディオ的な機能よりもこっちの方がシンプルで変化もわかりやすく、気楽に楽しめると感じた。
ノイズキャンセリング:やや控えめ
EarFun Air 2 NCは、名称にNCと付いていることからもわかるようにアクティブノイズキャンセリングに対応している。
性能は十分で、エアコンの音やPCのファンなどはほとんど聞こえなくなる。電車でも何度か試してみたところ、走行音はほぼ気にならない。
ただし、先日レビューしたEarFun Air Pro 4のノイズキャンセリングと交互に使って比較してみると、EarFun Air 2 NCの方がやや控えめに感じる。
実際、EarFun Air 2 NCの商品説明をチェックすると独自の「QuietSmart 2.0技術」による最大45dBのノイズ低減を謳っているのに対して、EarFun Air Pro 4は「QuietSmart 3.0」による最大50dBのノイズ低減となっている。
個人的にはEarFun Air 2 NCのノイズキャンセリングで全く不満・不便は感じていないが、もし最も重視するポイントがノイズキャンセリングの効果であるならEarFun Air Pro 4を選ぶべきだろう。
なお、外音取り込みのクオリティに差は感じなかった。
音割れやノイズなどもなく、自然な音を取り込めるので会話も問題なく行えた。
アプリとカスタマイズ
EarFun Air 2 NCは、従来のEarFunシリーズと同様にアプリ「Earfun Audio」にも対応している。
- iPhone向け:App Store
- Android向け:Google Play
アプリを使ってできることはほかのEarFunイヤホンと変わらず、
- イコライザーの調節
- ノイズキャンセリングや外音取り込みなどのモード切替
- タッチ操作のカスタマイズ
- ゲームモードやシアターモードのオン・オフ
- マルチポイントの設定
など。
アプリの挙動が安定しているほか、同じく低価格の完全ワイヤレスイヤホンをハイペースで投入しているライバルSoundPeatsと比べるとアプリを使うのにアカウントが不要な点も嬉しい。
バッテリー持続時間
最後に、EarFun Air 2 NCのバッテリー持続時間を検証したので結果を共有する。
スペックシートによると、EarFun Air 2 NCはノイズキャンセリングオフだと9時間、ノイズキャンセリングオンだと6時間連続で音楽を再生できるとのことだった。
実際に、ノイズキャンセリングオンの状態とオフの状態、それぞれどれくらいのペースで電池が消耗されていくかを検証した結果が以下の通り。
ノイズキャンセリング – オン | ノイズキャンセリング – オフ | |
---|---|---|
バッテリー持続時間 | 6時間 | 10時間 |
ノイズキャンセリングを有効にすると約6時間、無効にすると約10時間だった。ほとんどスペックシート通りの電池持ちであり、EarFun Air Pro 4のバッテリー持続時間ともそこまで差はない。
また、充電方法はUSB Type-Cケーブルによる有線接続のほかワイヤレス充電にも対応している。EarFunは格安ながら本機だけではなく毎回ワイヤレス充電に対応してくれているので非常にありがたい。
まとめ
EarFun Air 2 NCは、音のバランスがよくハイレゾやノイズキャンセリング、シアターモードなどの機能も充実したコスパのよい完全ワイヤレスイヤホンだった。
2024年10月31日に発売済みなので、興味のある方はぜひ以下からチェックしてみてはいかがだろうか。
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