ファーウェイから2024年10月9日に発売された新型のスマートウォッチ、HUAWEI WATCH GT 5のレビューをお届けする。
HUAWEI WATCHらしいファッショナブルなデザインや最大約2週間のバッテリー持ちはそのままに、パワーアップしたゴルフ機能やヘルスケア機能を搭載し3万円台に抑えられている点が特徴だ。
ワークアウトやヘルスケア機能の精度、バッテリー持ちなどを詳しく検証しているので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてほしい。
製品提供:ファーウェイ・ジャパン
8角形のエッジが美しくオン・オフ両方に溶け込むデザイン
まずはHUAWEI WATCH GT 5の外観やデザインをチェックしていく。今回レビュー用に送って頂いたのは、46mmモデルのブラウンだ。
ケースは光沢のあるステンレススチール。GT 4から引き続き8角形のデザインを採用しており、アナログの腕時計のようなややクラシックな雰囲気に仕上げられている。角度によってベゼルやエッジが光を反射してキラっと輝くのが本当に美しい。
サイズも大きすぎず小さすぎず良いバランス。小柄な方や女性など、ケースが目立ってしまうのが心配な方は41mmのモデルを検討するとよさそうだ。
ブラウンのモデルにはレザーのストラップが標準で装着されている。なお、HUAWEI WATCH GT 5 Proも含めて全サイズ・全カラーは下の動画から確認できるので参考までに。
ストラップは開封直後の状態だとやや硬さを感じたものの、1週間程度装着しているだけで簡単に馴染んできた。
ワンタッチの着脱にも対応しており交換も可能。個人的にはブラウンのレザーでもプライベート・ビジネス両方のシーンで問題なく使えると思うが、気になる方はより落ち着いたデザインのストラップに交換するのもいいかもしれない。
あらためてケースをチェックしてみると、側面にはボタンが2つ搭載されている。上のボタンはクラウンになっており、回転させることでスクロールや拡大・縮小などをスムーズに操作可能だ。
なお、地味な進化ではあるがHUAWEI WATCH GT 5からこの2つのボタンの同時押しによりスクリーンショットが撮影できるようになった。
一般的なAndroidスマホも電源ボタンと音量ボタンの同時押し、Galaxy Watchも上下のボタンの同時押しなので直感だけで自然と操作できるのも嬉しい。撮影したスクリーンショットは、スマホのデフォルトのギャラリーアプリに保存されていた。
フルカラーマップの表示に対応したワークアウト
HUAWEI WATCH GT 5は、100種類以上のワークアウトに対応している。
従来通りワークアウトの継続時間や消費カロリー、心拍数のなどを計測できるほか、新たにランニング機能が強化されウォッチ単体でフォームのチェックができるようになった。
従来のモデルでも専用のトラッカーと組み合わせるとランニングフォームの分析ができたが、HUAWEI WATCH GT 5は単体で実現。間違いなく楽で利用するハードルもグッと下がっている。
また、GTシリーズとしては初めてフルカラーのマップで目的地まで案内する機能にも対応した。フルカラーなので現在位置も通るべきルートも一目で把握しやすく、慣れないエリアでランニングやウォーキングする際の迷子を防止できる。
新たにヒマワリ型衛星測位システムを搭載したことにより位置情報の精度も非常に高い。
そのほか、個人的にはジムで筋トレをするときに「ローイング」、トレッドミルで歩いたり走ったりするときに「屋内ウォーキング」などのワークアウトを利用してみたが、精度は良好。
HUAWEI WATCH GT 4から引き続きカロリー管理機能も搭載されているので、ダイエットやボディメイクなどをしている場合はデータの記録と管理が非常に楽になるはずだ。
専用モデルにも匹敵するゴルフ機能
HUAWEI WATCH GT 5は、ゴルフ機能も充実している。
特に、ゴルフコース内での現在位置やコース全体のマップをチェックできる「ゴルフマップ」機能は、ヒマワリ型衛星測位システムの搭載によりさらに精度が高められて実用性が増した機能のひとつ。
そのほか、「デジタルスコアカード」でスコアの管理もできるので、ゴルフ向けの専用ウォッチレベルの機能を利用できる。
なお、ゴルフコースのマップを立体的に表示する3Dマップ機能は上位モデルのHUAWEI WATCH GT 5 Proでなければ利用できないので注意。
ゴルフを頻繁にプレイする方は、ぜひHUAWEI WATCH GT 5 Proを検討してみてほしい。
「情緒測定」対応でヘルスケア機能が進化
HUAWEI WATCH GT 5では、ヘルスケア機能にも変更が加えられた。
今までのHUAWEIシリーズでは、睡眠や心拍数のモニタリングを「HUAWEI TruSleep」や「HUAWEI TruSeen」といった独立した技術によって実現していた。
しかし、HUAWEI WATCH GT 5ではこれらを「HUAWEI TruSense System」に統合。睡眠・心拍数・血中酸素レベル・ストレス等の精度が大幅に向上している。
従来のHUAWEI WATCHシリーズでも感じていたが、特に睡眠モニタリングの精度や表示できる情報量はスマートウォッチのなかでも特に優れている印象。
個人的に、毎朝目が覚めると上の画像のように睡眠レポートの通知が届くのが非常に嬉しかった。通知センターで表示できる内容だけでも十分に濃く、サッとチェックするだけでも十分睡眠の質を向上させるモチベーションになるだろう。
心拍数・血中酸素レベル・ストレスなども精度が高く、24時間の測定を有効にしておけば放置しているだけで勝手にデータが蓄積されているので、面倒な設定や操作をせず気になったタイミングでいつでも振り替えることが可能だ。
また、新機能の「情緒測定」も面白い機能だった。
HUAWEI WATCH GT 5を装着していると、ユーザーのメンタルの状態を快適・不快・普通の3段階で表示できるという機能だ。不快が表示される場合は、改善に繋がる呼吸やエクササイズなども提案される。
3段階のためか精度はかなり大雑把で正確かと聞かれると正直微妙ではあるのだが、リモートの打ち合わせが続いたり期日前投票で長めの列に並んだりすると普通から不快に変わったので、意外と信用できるのかもしれない。
バッテリー持ちはジャスト14日間
スペックシートによると、HUAWEI WATCH GT 5のバッテリー持続時間は通常使用で約14日間。
実際にフル充電してからどのくらいのペースでバッテリーが減るか検証してみた。
10月22日にフル充電した状態で装着しはじめたところ、ちょうど2週間後の11月5日にバッテリー残量が5%を切った。
設定の違いやワークアウト、通知などの頻度にもよるもののほぼスペックシート通りのバッテリー駆動時間と言っていい結果だ。
常時点灯機能(AOD)使用時は約5日間となるようなので、個人的にはAODはオフで使いたいと思った。
筆者が普段使用しているWear OS搭載のGalaxy Watchのバッテリー駆動時間は、長くてもせいぜい2~3日なので差は歴然。頻繁に充電しなくてよいとバッテリー残量を気にする必要がないのでかなり快適に使用できる。
なお、HUAWEI WATCH GT 5は一般的なスマホ用のワイヤレス充電器も利用可能。付属の充電器を紛失して充電ができなくなる心配がないのも安心だ。
お得に購入するなら公式サイトもチェック
HUAWEI WATCH GT 5は、2024年5月22日に発売済み。
Amazonや楽天、Yahoo(PayPayモール)など定番ECサイトのほか、公式オンラインストア「HUAWEI STORE」 からも購入できる。
ファーウェイの公式ストアは、セールが実施されていたり頻繁にクーポンが配られていたりなど、チェックしていると意外とお得なキャンペーンが多く実施されているので見逃せない。
HUAWEI WATCH GT 5をお得に購入したい場合は、Amazonや楽天などの定番ショップに加えてぜひ公式ストアもチェックしてみてほしい。
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