ファーウェイ・ジャパンが11月17日に発表した新型スマートウォッチ、HUAWEI WATCH 4の実機を試してきたのでハンズオンレビューをお届けする。
HUAWEI WATCHシリーズからは10月にもHUAWEI WATCH GT 4が発表されているので、2ヶ月連続の新モデル登場となる。
今回、発表当日に実機を触る機会をいただけたので、HUAWEI WATCH 4がどのようなスマートウォッチなのかその感触とあわせて紹介していければと思う。
HUAWEI WATCH 4のメリット・デメリット
まず最初に、HUAWEI WATCH 4のメリットとデメリットをまとめて掲載する。
各項目をクリック or タップすると詳細を解説している箇所までジャンプできるので、活用しながら読み進めてほしい。
12月31日まで有効
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HUAWEI WATCH 4 ハンズオンレビュー
HUAWEI WATCHというと、似たようなモデルが大量にラインナップされているイメージをお持ちの方も多いのではないだろうか。
タッチ&トライ中にさりげなく広報の方に聞いてみたところ、今作のHUAWEI WATCH 4は、1ヶ月前に登場したHUAWEI WATCH GT 4と比較すると上位モデルにあたるとのこと。
すでにかなり前から「HUAWEI WATCHの比較」のなかでも触れているが、これまでの無印のHUAWEI WATCHは上位モデルらしく積極的に新しい試みを取り入れている。
その証拠に、HUAWEIの独自OSであるHarmonyOSはWATCHシリーズではHUAWEI WATCH 3に初めて搭載され、今では定番となった回転するクラウンもWATCH 3が初だ。
では、HUAWEI WATCH 4 初の試みとはなんだろうか?もちろん、eSIMと音声通話の対応だ。
eSIM対応でできることと注意点
タッチ&トライ用の実機のなかには、ワイモバイルのeSIMがセッティングされたHUAWEI WATCH 4があった。
通話アプリを起動すると通話履歴が残っていたほか、SMSの受信やVoLTEに対応していることも確認できた。単体でネットに接続できるので、スマホがなくても位置情報の確認やルートのナビなども利用できる。
HUAWEI WATCH 4注目の通話機能
— ひがし (@pghigashi) November 17, 2023
展示機に通話履歴残ってたけど大丈夫なやつかわからんかった pic.twitter.com/o6T8gGTQQj
一方で、注意しなければいけないポイントもある。
まずは、スタンドアローンナンバーにのみ対応しており、ワンナンバーサービスに非対応である点。
- Qワンナンバーサービスとスタンドアローンナンバーサービスの違いは?
- A
スマホと同じ電話番号をスマートウォッチで共有できるサービスがワンナンバーサービス。スマホとは別の電話番号を利用するのがスタンドアローンナンバーサービスです。
つまり、既にメインとして使っている電話番号がある場合、その番号はスマホ専用またはHUAWEI WATCH 4専用のいずれかにすると決めなければならない。
スマホを今の電話番号のまま使いいつつHUAWEI WATCH 4でも電話をしたい場合は、別途HUAWEI WATCH 4用の電話番号が必要だ。
もう1つの注意点は、音声通話を利用できないキャリアがあること。
ファーウェイの検証によると、au系および楽天系のキャリアでは音声通話が使えなかったようなので、電話をしたいのであればドコモ・ソフトバンク系の回線を選ぶのが無難だ(データ通信は全キャリア対応)。
ワークアウト・健康管理はGT 4とほぼ同等
HUAWEI WATCH 4の通話以外の機能は、HUAWEI WATCH GT 4とほぼ同等と言って差し支えない。
スタイリッシュで見やすい活動リングや、最新の睡眠計測アルゴリズムであるHUAWEI TruSleep 3.0も搭載される。
数少ない差別化ポイントとしては、GT 4に搭載されている睡眠中の呼吸の乱れを検知する機能は本機WATCH 4には非搭載だ。
見た目も動作もスマートで快適
実際にHUAWEI WATCH 4を腕に装着してみた様子がこちら。
ディスプレイサイズは1.5インチとGT 4よりもわずかに大きいものの、ベゼルがスッキリとしているため腕にはめたときの馴染み方はHUAWEI WATCH 4の方がよいと感じた。
Galaxy Watch6 Classicと並べてみても、やはりベゼルが目立たない分HUAWEI WATCH 4の方がスマートな印象だ。
また、アプリの起動や画面の切り替え、クラウンの回転によるスクロールなども非常に軽快で、カクつきやひっかかりを感じるシーンは全くなし。
1分間の呼吸の計測か心拍数を測定する機能や体表温度の計測、ワークアウトの起動なども試したところ、とにかくスムーズで快適そのものだった。
動作面における不満はないので、ストレスなく使っていけるはずだ。
価格:通話に価値を見出せるかがカギ
HUAWEI WATCH 4はカラーやサイズのバリエーションはなく、1機種のみで市場想定価格は税込65,780円。
一方、HUAWEI WATCH GT 4のうちサイズの近い46mmモデルの最安は税込33,880円。前述の通り両機種の主な差はeSIM・音声通話の有無なので、そこにどれだけの価値を見出せるかで65,780円という価格の感じ方は変わってくるだろう。
「HUAWEI WATCHで通話がしたかった!」という方には何とか手が出せる価格である一方、個人的には「ワンナンバーに対応していれば……」という気持ちも拭えない。
また、現在はGalaxy Watch6やPixel WatchがFelicaを搭載しSuicaやiD、QUICPayを利用できるので、今後の決済機能の搭載にも期待したいところだ。
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余談:通話できるHUAWEIデバイスっていつぶり?
米国の制裁の影響でチップの調達もAndroidの搭載も封じられたファーウェイは、日本ではほぼウェアラブルデバイスのメーカーとして生き残っている。
そんな背景もあり、HUAWEI WATCH 4がeSIMと音声通話に対応すると知ったとき真っ先に思い浮かんだ感想は、「通話できるHUAWEI機っていつぶりだろう……?」だった。
ファーウェイが最後に日本市場に投入したスマホは、2020年のHUAWEI P40 Pro 5G。ちなみに、同機はAndroid 10ベースのEMUI 10.1こそ搭載していたものの、既に各種Google系サービスは利用できなかった。
つまり、スマホではないもののHUAWEI WATCH 4は2020年以来約3年ぶりの電話ができるHUAWEIデバイスとなる。
嬉しくもあり寂しくもあり…。お茶を濁すわけではないが、スマホを心待ちにしているファーウェイファンはぜひ、HUAWEI WATCH 4で久々にセルラーなHUAWEIを体験してみてはいかがだろうか。
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