ファーウェイが2023年8月22日に発表した新型のスマートウォッチ、HUAWEI WATCH FIT Special Editionのレビューをお届けする。
HUAWEI WATCH FIT SE(Special Edition)は、HUAWEI WATCH FITシリーズの最新モデル。充実の機能を搭載していながら価格が抑えられた、バランスのよいスマートウォッチだ。
本記事では、HUAWEI WATCH FIT SEを実際に使用し、ワークアウトやヘルスケア機能の精度、バッテリー持ちなどを詳しく評価してレビューする。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてほしい。
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[製品提供:ファーウェイジャパン]
デザイン:シンプルな大画面
まずはHUAWEI WATCH FIT SEの外観からチェックしていこう。
画面サイズは1.64インチで、スクリーンには有機ELを採用している。サイズ自体はHUAWEI WATCH FIT newと同じだが、画面占有率が70%と高くサイズに対して広々とした表示領域を確保している。
フレーム部分にはマットなテクスチャの素材を採用しており、見た目も触り心地も価格に対して上質に仕上げられている。
文字盤の種類は有料・無料をあわせると10,000種類以上も提供。HUAWEI WATCH FIT newと比較すると、本機は1つの文字盤に対して1つのAOD(常時点灯文字盤)が用意されており、AOD非対応の文字盤の場合もアルバム文字盤のAODが自動的に適用される仕組みを搭載する。
ベルトはシンプルなシリコン製。厚みも十分あるのでチープな雰囲気はなく、数日使ってみた限りでは耐久性も問題なさそうだった。
厚さ | 重さ |
---|---|
約10.7mm | 約21g |
搭載されているボタンは、ほかのHUAWEI WATCH FITシリーズと同じく右の側面にひとつのみ。操作は基本タッチで行う仕様であり、タッチのレスポンスや精度は快適と言ってよいクオリティだ。
ワークアウト:GPS内蔵でスマホいらず
HUAWEI WATCH FIT SEは、100種類以上のークアウトモードに対応している。
室内・屋外のウォーキングとランニング、エリプティカルマシンにローイングといった定番のワークアウトは自動的に検知される。
実際、買い物のために数分歩いてるだけでウォーキングのワークアウトが検知されたので、日常の自然な動作のなかで運動や健康などを意識するきっかけとしては十分だ。
また、ランニング・ウォーキング・サイクリング・水泳・エリプティカルマシン・縄跳びなど12種類のワークアウトは、より詳細な情報を分析できるように専用の機能も搭載されている。
HUAWEI WATCH FIT SEのワークアウト機能において注目したいのが、本体にGPSを内蔵している点だ。
スマホを持たなくても、腕にHUAWEI WATCH FIT SEを装着していればいつでもワークアウトのルートを確認できる。
実際にランニングのワークアウトを利用してみたところ、GPSの測位が開始された。以前HUAWEI WATCH GT 3 Proで試したときよりもGPSで位置を掴むまでの時間がやや長い印象だったが、周囲の環境、特に建物の位置に影響を受けるものと考えられる。
記録されるルートは非常に正確。ワークアウトを終了すると、HUAWEI WATCH FIT SEの画面上にGPSで記録したルートが簡易的に表示されるほか、ヘルスケアアプリからマップに反映してチェックしたり、辿ったルートを音楽に合わせて動画で再現したりできるのもほかのHUAWEI WATCHと同じだった。
充実の健康管理
HUAWEI WATCH FIT SEで利用できる主な健康管理機能は、心拍数・睡眠・血中酸素・ストレスなどのモニタリング。また、生理周期の管理にも対応している。
上位モデルを含むほかのHUAWEI WATCHと同等の機能が搭載されているので、1.5万円を切る低価格なモデルではあるがヘルスケア系の機能で不足を感じることはほとんどなさそうだ。
- 24時間心拍数モニタリング(HUAWEI TruSeen 5.0+)
- 24時間睡眠モニタリング(HUAWEI TruSleep 3.0)
- 24時間血中酸素モニタリング
- 24時間ストレスモニタリング
記録したデータはHUAWEI WATCH FIT SEから確認できるほか、HUAWEI Healthアプリからも確認できる。
特に、睡眠データはHUAWEI Healthアプリを利用するとかなり専門的で詳細な分析をチェック可能。昼寝の時間や睡眠の深さ、レム睡眠などの睡眠パターンからスコアを算出してくれるので、自分の睡眠の質を直感的に把握できる。
また、睡眠の質に応じて200種類以上のアドバイスが用意されており、実践することで睡眠の改善にも期待可能。
同じHUAWEIアカウントでアプリにログインしていればほかのHUAWEI WATCHを使用して記録したデータも取得し参照できるので、過去のデータと見比べることもできる。
アシスタント機能
HUAWEI WATCH FIT SEは、ほかのHUAWEI WATCHシリーズやスマートウォッチと同様にスマホをサポートする機能も搭載されている。
例えば、スマホの探索や音楽のコントロール、アラームやタイマー、ストップウォッチなど。iPhoneと接続している場合は、リモートシャッター機能も利用できる。
また、ペアリングしているスマホに着信があった場合、HUAWEI WATCH FIT SEで確認可能。マイクは内蔵されていないので通話自体はできないものの、手首から応答 or 拒否を選べるのは非常にスマートで便利だと感じる。
スマートウォッチで最もよく使う機能と言えば、通知のチェックだろう。通知を受け取るアプリは、HUAWEI Healthアプリから個別に選択できる。
LINEやTwitter、Instagramなどの通知では他のHUAWEIのスマートウォッチ同様にスタンプや画像は表示されず、チェックできるのは文章のみ。
また、SMSやLINEといったメッセージアプリに対しては、定型文または絵文字での返信も可能。定型文はヘルスケアアプリ内の「クイック返信」から自由に追加できるので、よく使う文章を登録しておくと便利に活用できるはずだ。
HUAWEI WATCHシリーズにおけるLINE通知の挙動については、以前さまざまなパターンを検証して公開済みなので以下の記事も合わせてチェックしてみてほしい。
参考HUAWEIのスマートウォッチでLINE通知はどう表示される?返信はできるのか解説
電池持ち:充電は週1回でOK
HUAWEI WATCHシリーズは電池持ちのよさが特徴だが、今作HUAWEI WATCH FIT SEも例に漏れずバッテリーの持続時間は優秀だった。
約5日間、午前8時のバッテリー残量を記録した表が以下の通り。
- ペアリングしたスマホ:Galaxy S23 Ultra
- バッテリーチェック方法:HUAWEI WATCH FIT SE本体の表示
- ディスプレイの明るさ:約50%
- 明るさの自動調節:有効
- スリープ:自動
- 画面の点灯:5分(最短設定)
- 画面の常時表示:オフ
- バイブ:強い
- その他:LINE・Twitter等SNS系の通知を有効、約1時間程度のウォーキングワークアウト数回
日付(時間は6時) | バッテリー残量 |
---|---|
8月17日 | 100% |
8月18日 | 87% |
8月19日 | 74% |
8月20日 | 61% |
8月21日 | 48% |
8月22日 | 35% |
バッテリーが消費されるペースは5日間で約65%なので、通常使用で約1週間は問題なく持続する。公式情報によると電池持ちは通常使用で約9日間、ヘビーユーズで約6日間とされているので、ほとんど交渉通りの結果と言えそうだ。
急速充電にも対応しており、フル充電にかかる時間は約45分。入浴中に充電する習慣をつけておけば、1週間に1回の充電でも「いつの間にかバッテリ残量がギリギリに!」といったトラブルは防げるので、電池持ちに関するストレスはほとんどない。
ただし、充電器は付属の専用品なので紛失には注意しよう。
価格と発売日:公式ストアでお得に購入
HUAWEI WATCH FIT SE(Special Edition)は、本日8月24日から予約受付が開始され、8月29日に発売される予定。
価格は税込14,080円。
Amazonや楽天、Yahoo(PayPayモール)など定番ECサイトのほか、公式オンラインストア「HUAWEI STORE」 からも購入できる。
ファーウェイの公式ストアは、セールが実施されていたり頻繁にクーポンが配られていたりなど、チェックしていると意外とお得なキャンペーンが多く実施されているので見逃せない。
HUAWEI WATCH FIT SEをお得に購入したい場合は、Amazonや楽天などの定番ショップに加えてぜひ公式ストアもチェックしてみてほしい。
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