現在予約殺到で売り切れになっているHuaweiのダブルレンズ搭載スマートフォン「honor8」と、今月28日のZenvolutionで詳細が発表されると思われるASUSの「ZenFone3」のスペックを比較してみます。この2機種は発売時期や価格帯が近く、ガラスボディでメインのカラーがブルーであることなど共通点が多いためそれなりに競合するのではないかと考えています。
スペック表
honor8 | ZenFone3( ZE520KL) | |
---|---|---|
OS | Android6.0 Marshmallow / Emotion UI 4.1 | Android6.0Marshmallow/ZenUI 3.0 |
CPU | Kirin 950 オクタコア(4 x 2.3GHz + 4 x 1.8GHz) | Snapdragon 625 @2.0Ghz |
RAM | 4GB LPDDR4 | 3GB LPDDR3 |
ROM | 32GB / Micro-SDスロット(最大128GB) | 32GB/ Micro-SDスロット(最大128GB) |
バッテリ | 3000mAh、急速充電(9V/2A対応) | 2650mAh、急速充電(QuickCharge 3.0) |
ディスプレイ | 約5.2インチ, FHD(1080×1920ドット), IPS | 約5.2インチ, FHD(1080×1920ドット), IPS |
カメラ |
メインカメラ:1200万画素ダブルレンズカメラ(モノクロ+カラーセンサー / 開口部F2.2 / AF / 2色Flash) インカメラ:800万画素(開口部F2.4 / FF / BSI) |
メインカメラ:1600万画素( Sony Exmor RS IMX298 / 開口部F2.0 / レーザーAF/ 2色Flash /4軸光学手ぶれ補正) インカメラ:800万画素( CMOS) |
通信方式 |
FDD-LTE : B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20 TDD-LTE : B38/40 LTE CA DL (カテゴリ6) : B1+B19/B3+B19/B1+B8 W-CDMA : B1/2/4/5/6/8/19 GSM : 850/900/1800/1900MHz |
FDD-LTE: B1/2/3/5/7/8/18/19/26/28 TD-LTE: W-CDMA: B1/2/5/6/8/19 GSM: 850/900/1800/1900MHz |
その他 |
SIM スロット:Nano-SIM x 1 測位方式:GPS/AGPS/Glonass センサー:加速度, コンパス, ジャイロ, 環境光, 近接, HALL, 指紋センサー + スマートキー 赤外線リモコン対応 |
SIM スロット: microSIM + nanoSIM (Dual-SIM)、DSDS(デュアルシムデュアルスタンバイ)対応 センサー:GPS, Gセンサー, 近接センサー, 光センサー, デジタルコンパス, 指紋センサー ハイレゾ再生対応 |
スペックはhonor8の方が上
honor8に搭載されているKirin 950はSnapdragonの800番台と同等の性能であり、メモリもZenFone3が3GBなのに対してhonor8が4GBのため単純なスペックはhonor8が勝ります。5.5インチ版のZenFone3はメモリが4GBですがSoCはそのままであるため、どちらにしろhonor8に軍配が上がりそうです。その分ZenFone3には性能を重視した複数のラインナップがありますが日本ではどれが出るのか未だハッキリしないのが不安なところ。
*追記
ZenFone3発表されました。
価格や性能を総合的に見るとhonor8に少々見劣りする印象です。
カメラはどちらも高性能
honor8はHuawei P9同様ダブルレンズカメラを搭載し、カラーとモノクロを担当するそれぞれのセンサーの画像を合成することでより美しい写真を撮影できるとしています。また、最大のウリが撮影後にピントを変えることができ、疑似的にF0.95からF16の絞りを再現してまるで1眼レフのようなボケを楽しめるワイドアパーチャモード。しかしあくまでもソフトウェア処理による加工なので、写真によっては不自然な仕上がりになることも多いようです。
一方ZenFone3のカメラは1600万画素、レーザーAF、ソニー製のイメージセンサー、F2.0の明るいレンズ、光学手振れ補正と全体的に高性能でスキのない構成に。また、動画撮影においてはZenFoneシリーズで初めて4K動画に対応したのもポイントです。海外版を既に購入した方のレビューを見ていると今までのZenFoneのカメラの癖であった、彩度が不自然で空の色などが過剰に出すぎるなどの問題も改善されている様子。
いろいろと遊べそうなカメラなのはダブルレンズによるワイドアパーチャモードのあるhonor8で、堅実なカメラがZenFone3といったのが個人的な印象です。
honor8のガラスは耐久性に不安が残る
ZenFone3、honor8共にガラス製の筐体で、ZenFone3に関しては背面にもゴリラガラスが採用されある程度の強度を確保していることがわかっています。しかし、honor8についてはゴリラガラスであるという記述はないため少々強度に不安が残ります。せっかくの背面の特徴的なデザインですが、割れる可能性を考えると多少もったいない気がするもののケースを使うのが良いかもしれません。
ZenFone3の詳細は28日のZenvolutionにて
honor8は既に予約受付中(現在全色売り切れですが)で価格は定価が税込み 46,224円、楽天モバイルの契約と一緒に購入することで7000円引き(代わりに事務手数料はかかります)のキャンペーンも開催中です。
ZenFone3は日本版がまだ発表されておらず、28日の発表会、Zenvolutionにて発表される予定で、おそらく5.2インチ版のZE520KLが3万円台中盤くらいかなと個人的に予想しています。
ZenFone Zoomのときもそうでしたが、ASUSは全体的に発表から発売までの期間が長い傾向にあります。この期間が長いと発表の時の熱が冷めてしまい、今回のhonor8の発売も間違いなく「ZenFone3対策」の意図が感じられるため少なからずユーザーが流れてしまっていると考えられます。28日のZenvolutionでは是非そうならないように期待したいですね。
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