11月4日、MicrosoftはiOSとAndroid向けに新アプリ「Office」を発表しました。
WordやExcel、PowerPoint等のofficeアプリはこれまでiOSとAndroidの両OS向けにリリースされていましたが、新アプリ「Office」はこれら3つのアプリを統合したアプリになります。全てのofficeデータが一か所にまとめられることによりアプリ切替の手間が無くなるほか、カメラなどのモバイルデバイスの長所を活用する新しい機能が追加され、モバイルアプリであることを活かした独自の方法で資料が作成できるようになっています。
これまでの「スマホでも使えるようになったoffice」から脱却し、「スマホだからこそできる」機能を盛り込んだということのようです。
文章や表をカメラで読み取りExcel、Wordに変換
スマートフォンだからこそできる機能とは何なのか。一部ではありますが、Microsoftからは以下のような機能が紹介されています。
- 文章を写真に撮ることでWordファイルに変換
- 表(テーブル)を写真に撮ることでExcelファイルに変換
- デバイス内の画像を選択するだけでPowerPointのスライド作成を支援
- 写真やofficeファイルからPDFを作成
- QRコードの読み取り
- 近くのPCやスマートフォンと即座にファイル共有
予想通りですが、カメラを活かした機能が多いです。しかし紙の資料をスマートフォンのカメラで撮影し新規ドキュメントを作成できるスキャナー的な機能は、読み取りの精度によってはPCのofficeソフトよりも便利になりそうな予感。Microsoftの言う素早いファイル共有が本当に可能なのであれば、PCが使える状況にあっても一時的には敢えてスマートフォンの「Office」アプリを利用する、といったシーンに出会うことも増えるかもしれません。
パブリックプレビュー版のテストが開始
11月4日時点で、iOS / Android版共にベータテストが開始されています。ベータテストへの参加条件は特に無く誰でも無料で参加可能で、「Office」アプリを使用するためのサインインも必要ないようです。
現時点で対応しているのはスマートフォンのみでタブレット端末はサポートされていませんが、いずれは対応する予定とのこと。既存のWord・Excel・PowerPointアプリも引き続き利用可能ではありますが、新「Office」アプリに統合されるとなればいずれは乗り換えなければならない日が来るはず。いち早く体験できるのは今だけです。
(source Microsoft)
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