Surfaceアンバサダーのモニターとして、Surface Pro4(Core i5、メモリ8GB、SSD256GB)を1ヵ月間お借りしていました。かなり気に入ったので、使ってみた感想をまとめてみます。
A4サイズはモバイルに最適
Surface Pro4はほぼA4紙と同じサイズ。一般的なビジネスバッグはA4ファイルが入る大きさに設計されていますし、学生にとっても最も身近なサイズだと思います。そのため普段使っている鞄にスッポリと収まります。厚みも8.45mmと薄いためかさばることもなく、ペンもしっかり挿しておけます。
スエード調のタイプカバーも高級感があり、「できる大人の仕事道具」のような雰囲気があります。必要がなくても持って出掛けたくなるような、そんな気持ちにさえさせてくれます。
Surfaceペンは最高レベルの書き心地
付属のSurfaceペンについて。あえてペン先に引っかかりを持たせることで、紙に書くのに近い感覚の書き味を実現しています。ペン対応タブレットは数多くありますが、そのほとんどがペン先がガラスに当たると「コツコツ」という感触が返ってきて、どんなに優れた追従性を誇っても「違和感」が残ります。その点Surfaceペンはペン先の程よい摩擦により、イラストだけでなく細かい漢字の含まれる日本語でのメモ書きも違和感なく行えました。
専用のペン先交換キットも別売ですが用意されており、 2H/H/HB/Bの固さのペン先に交換することができます。本格的にクリエイティブな用途に使うのならば、購入してみるのも良いかもしれません。
ソフトウェアの不安定さが気になる
使用していて、不具合とまでは言えないですがいくつか気になる点もありました。具体的には
- OneNoteがいつまでも立ち上がらない。
- FreshPaintのフリーズ。
- Surfaceの電源が入らなくなる。
という現象です。OneNoteとFreshPaintについては複数回この現象が起こっています。FreshPaintを使用していた時も特別負荷のかかる処理をさせていたわけではなかったので、スペックの問題とも思えませんでした。アップデートは頻繁に行われているようなので、常に最新版かどうかを気にしておく必要はあるかもしれません。
進化したタイプカバーは素晴らしい出来
バックライトを搭載し、アイソレーション方式を採用したSurface Pro4用のタイプカバーは、以前までのタイプカバーよりも格段にタイプしやすくなっています。傾斜を付けていると机とカバーとの間に空洞ができ、その状態で従来のキーボードのように深く打ち込むと「ベコベコ」とした頼りない打鍵感になってしまいます。しかし使っていくうちに軽いタイプにも慣れ、軽快に打ち込むことが可能になりました。
タッチパッドも十分な大きさが確保され、質感に好みはありますが滑りも良いです。高性能なペンがあることも手伝い、マウスが無くても快適に操作できます。
Windows Helloはもう手放せない
Surface Pro4では、一般的なパスワード入力によるサインインの他に、顔認証によるサインインも可能になっています。速度は、サインイン画面が開いたと思ったらもうサインインしているレベルで、精度も良好。赤外線カメラによって顔を3Dで認識するため、写真などでは当然突破できません。一度この顔認証に慣れてしまうと4桁のPINの入力さえ億劫に感じるほど。
最近では、指紋認証に対応したタイプカバーも発売されました。デフォルトで顔認証機能が存在するため、値の張る指紋認証搭載のタイプカバーが必要かというと微妙なところではありますが、選択肢が多くて悪いことは無いでしょう。
Surface用のアクセサリー
タイプカバーやSurfaceペンの他に純正のアクセサリとして、Surfaceドックがあります。電源端子(SurfaceConnect)に接続することで、Mini DisplayPort×2 、ギガビット イーサネット ポート、USB 3.0 ポート×4 、オーディオ出力ポートを増設することができます。家ではこれを繋げてデスクトップPCのようにSurfaceを使うことができます。
また、サードパーティ製ですが、Surfaceの形にぴったり合うように設計されたカードリーダーもありました。
Surface Pro4はMicro SDにしか対応していないため、通常サイズのSDカードをカメラで使用している場合、すぐにデータの移動ができません。しかしこの専用カードリーダーなら、Surfaceの側面にぴったり合う形のためスマートに持ち運ぶことができるので、 いつでもSDカードからのデータ移動を行えます。
充電にも細かい配慮が
Surface Pro4に付属する充電用ACアダプタにはUSBポートが1つ搭載されています。これにより、Surfaceの充電中もコンセントを占領することなく同時にスマホの充電も行えます。メインはSurfaceの充電のため、急速充電等には対応していませんが数少ないコンセントを有効に使える良いアイディアだと思いました。
絶妙なキックスタンドは扱いにくさも
Surfaceシリーズと言えば背面のキックスタンド。無段階で調整が可能なため、その場に応じて好きな角度にでき、ペンで書き込んでもずれにくい絶妙な強度で設計されています。しかし通常のノートPCよりも余分にフットプリントを必要とするという欠点もあります。また、ノートPCとしての使い方がメインの場合、使うたびにスタンドを開き角度を調整するという作業が必要になり、これが以外に煩わしく感じてしまいます。スタイリッシュな見た目に反して、この一連の動作はあまりスマートとは言えないところです。
ProシリーズにもLTE版が欲しい
今のところSurfaceシリーズでLTEに対応しているのはSurface3のみ。せっかくモバイルに適したデバイスなので、ProシリーズにもLTE版が欲しいと思ってしまいます。技術的に難しい部分もあるのかもしれませんが、これは是非期待したい部分です。
まとめ。これさえあれば、何もいらない?
1か月間レンタルしてみて、予想以上に気に入ってしまいました。外出先でのブログ執筆、大学でノートを執る、実験レポートの作成とゼミでの発表にと、いろんな場面で活躍してくれました。ノートPCとしての操作性やスペックはそのままに、それに加えて快適に手書き入力ができるというのは便利で、特に図やグラフ、写真等を交えて説明する機会の多い大学生にはピッタリのデバイスではないかと思います。
当初2in1というのはどっちつかずで中途半端なのではないかと考えていたのですが、むしろいろんな状況に臨機応変に対応できる「器用さ」を備えているのだと気付きました。それはまさに「これさえあれば、何もいらない」ということでしょう。
最後に。とても気に入ってしまい自分でも購入しようかと考えたのですが、当然学生が気軽に手を出せる値段ではありませんでした。7月3日までキャッシュバックキャンペーンを開催しているようなのでもう少し考えてみようと思っています。一方でSurface Pro5が今までの流れから10月あたりに発売されるかもしれないという情報も・・・。
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