クラウドファンディングのリターンが届かないときの対処法。1年越しでも臆せず連絡を | プラスガジェット
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クラウドファンディングのリターンが届かないときの対処法。1年越しでも臆せず連絡を【MUWI】

クラウドファンディングへの出資は購入ではなく支援です。そのため、自分が支援したプロジェクトが資金不足のために白紙になったり、開発そのものが上手くいかず中止になったりといった事態はそう珍しいことではありません。

残念なことに、このような「クラウドファンディングにトラブルは付き物」というイメージを利用して、意図的にリターンを提供しなかったり、リターンの内容を明らかに支援金額に見合わないものに変更したりといった事例もあるようです。

当サイトでもクラウドファンディング発の製品はいくつかレビューしています。また、レビューとして公開していなくても個人的に支援してリターンを受け取っているアイテムも多いですが、1件のみリターンが送られてくる気配がないプロジェクトがありました。

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Indiegogoで出資したMUWIが届かない

リターンが送られてこなかったプロジェクトは、Indiegogoで出資を募っていたMUWIという小型のカメラドリー。

オプションのアクセサリを組み合わせることで電動スライダーや電動ドリーとして活用できる面白そうなデバイスです。

小型のカメラドリー「MUWI」
Photo by MUWI

筆者は2019年の2月、IndiegogoにてMUWIを249ドルで支援しています。当初は2019年3月にリターン品が送られてくる予定でしたが、すぐに2019年7月まで延期が発表されました。

延期が発表された時点で嫌な予感はしていたのですが、案の定それからリターンが届くことはなく、プロジェクトページは2019年1月を最後に更新されなくなり、正確なタイミングはわからないものの、ついには公式ウェブサイトも開けなくなりました。

外れを引いてしまったか、と諦めていたのですが、MUWIはKickstarterや国内クラウドファンディングサイトのCAMPFIREなどでも出資を募り、それらでは問題なくリターンを発送しています。

Indiegogoにおいてもリターンを受けとった支援者は存在するので、金儲けのための悪巧みだった、というわけではなさそうでした。

復活したMUWI公式サイト。普通に販売されているのでメールで問い合わせ

それから約1年が経過し、MUWIのことなど完全に忘れていたのですが、Indiegogoのとあるプロジェクトに出資しようと同サイトにログインした際に、支援履歴からMUWIの存在を思い出しました。

そのまま興味本位で公式サイトに飛んでみたところ、普通に開けてしまいました。いつの間にか公式サイトが復活していたことに加え、ECサイトも稼働しており、MUWIやそのアクセサリが販売されています。

さらにオプション品の新モデルまで登場しており、そこそこ景気も悪くなさそうな様子。普通に販売する体制が整っているのであれば、支援者として1年前に届いているはずだったリターンを受け取る権利があるはずでは?と思い、サポートにメールで問い合わせてみることにしました。少々図々しい話ではありますが・・・。

Hello

I supported MUWI’s DUAL PACK PLUS at Indiegogo in February 2019.I have also paid.

Contribution ID:XXXX

Contribution Date:February 2, 2019

It seems that it was supposed to arrive in July 2019, but it has not arrived even after one year.But MUWI seems to be sold on this site.

Am I not receiving MUWI?

I look forward to reply.

送ったメールは上記の通り。今思えばGoogle翻訳などを利用するべきでしたが、勢いだけで書いて送ってしまったので、英語の違和感には目を瞑っていただければ幸いです。

1年越しにリターン品をゲット

上記ツイートの通り1年前のクラウドファンディングに関する問い合わせなど無視されるだろうと思っていたのですが、よい方向に期待が裏切られる結果に。翌日にはMUWIからの返信が届いていたのです。

許可を取っていないので本文の引用は避けますが、内容を簡潔にまとめると以下の通り。

  • MUWIは新しい企業とチームの下で事業を再開した
  • コミュニケーションを怠ってきたことへの謝罪
  • IDを照会して間違いがなければ直ちに手続きする、発送したらFedExの追跡番号を送る

どうやら一度は傾きかけていたものの、新たに体制を立て直し事業を再開していた様子。ここからの対応は素早く、問い合わせメールの送信から1週間足らずで発送から受け取りまで完了しました。

7月21日 問い合わせのメールを送信
7月22日 発送次第FedExの追跡番号を送るとの返信アリ
7月23日 中国にて集荷完了
7月24日 発送
7月25日 現地で輸出許可
7月26日 日本到着・輸入許可・MUWIからFedExの追跡番号の連絡
7月27日 配達完了
到着したMUWI

1年経っても送られてこなかったリターン品が、問い合わせから1週間で届いてしまうとは・・・。

まとめ。届かないクラウドファンディングのリターンは問い合わせたら何とかなるかも

以上、クラウドファンディングのリターンを1年越しに受け取った経緯を紹介しました。

正直なところ、この経験はあまり一般的な例ではないと思いますが、もしクラウドファンディングに出資しリターンが届かないのであれば、委縮せずに堂々と問い合わせると事態がよい方向に動くかもしれませんので、参考までに。

MUWIに関しては、「言われる前にやってください」というのが正直な感想。たとえそうではなくても、問い合わせがなければ逃げ切る気だったように思えるので、もっと積極的なコミュニケーションを取るべきだったと感じます。

個人的には、MUWIとほぼ同時期にSmarttaのSliderMiniという小型の電動スライダーにも出資し受け取っていたので、すでにMUWIがどうしても欲しいというわけではなくなっていました。しかし、せっかく受け取ったのでこれからはどちらも活用していきたいと思います。

当サイトではMUWIやSliderMiniを用いてガジェットのレビュー動画を撮影し、YouTubeにて公開しています。ぜひチャンネル登録よろしくお願いします!

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ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・料理・スターウォーズ・カードマジックなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

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