SUNVALLEY JAPANは8月28日、スマートフォンやPCの周辺機器を展開するRAVPowerブランドより、最大80W出力が可能なACコンセントを搭載した20,000mAhのポータブル電源「RP-PB054Pro」を発売しました。
同製品は、1台で3つの出力方法に対応。大容量の大型モバイルバッテリー、あるいは小型のポータブル電源とも表現できます。
当サイトでは発売前にサンプルを提供していただいたため、同製品を事前に試すことができました。
本記事では、RAVPower RP-PB054Proについて、各ポートの出力の詳しい仕様や使ってみた感想をレビューしていきます。
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RP-PB054Proの仕様と特徴
「RP-PB054Pro」は、大容量20,000mAhを搭載したポータブル電源。本体サイズは69 x 69x 155mm、重量は約660g。モバイルバッテリーとしては非常に大型な部類ですが、ポータブル電源としては比較的小型な方でしょう。
カラーバリエーションはブラックの1色。本体表面はすべすべとした触り心地のよいラバー素材で覆われています。光沢はなく、ペタペタとした指紋や汚れは付きにくい方だと感じます。
サイズ | 69 x 69x 155mm |
---|---|
重量 | 660g |
筆者はあまり手が大きい方ではないですが、持ってみると500mlのペットボトルよりも1~2回り程度大きく、手に持った状態で使うのはやや辛い印象。服によってはポケットにも入りますが、ずっしりとした重さを直に感じます。
持ち運びには、ショルダーバッグやボディバッグなど、小さめの鞄があれば十分。バッグにボトル用のポケットが付いていればスマートに収まります。
付属品として専用のポーチとキャリングケースが同梱。ポーチ・キャリングケースともにジャストサイズです。そのほかに、サポートカードと取扱説明書、Type-C to Type-Cのケーブルが付属。ACアダプタはありません。
本体には5つのLEDインジケータが搭載されており、バッテリー残量の確認が可能。
RP-PB054Pro本体への充電中の表示と、接続したデバイスへの給電中の表示は微妙に異なります。
LEDインジケーターの詳細は以下の表の通りです。
インジケータの状態と意味 ※()内は点滅時 | ||
LEDの状態 | RP-PB054Pro本体へ充電中 | 接続したデバイスへ給電中 |
---|---|---|
1つ点灯(点滅) | (0% ~ 20%) | 1% ~ 20% |
2つ点灯(点滅) | (21% ~ 40%) | 21% ~ 40% |
3つ点灯(点滅) | (41% ~ 60%) | 41% ~ 60% |
4つ点灯(点滅) | (61% ~ 80%) | 61% ~ 80% |
5つ点灯(点滅) | 100%(81% ~ 99%) | 81% ~ 100% |
1台で3つの出力方法に対応【AC・Type-C・Type-A】
RP-PB054Proの最大の特徴は、豊富な出力方法。1台でAC・Type-C・Type-Aの3種類のポートを搭載し、様々なデバイスへの充電・給電に対応します。
Type-CポートはPD3.0に対応。最大30Wの出力が可能なので、スマートフォンやタブレットの急速充電以外にも、PD入力に対応したノートPCも充電可能。
Type-AポートはRAVPowerの独自技術「iSmart2.0」に対応。接続された機器を自動的に認識し、適する電流で急速充電できます。
ACコンセントはホコリの侵入を防ぐシリコンカバー付き。出力は80Wに対応しており、スマートフォンやタブレット、ノートPCのほか、消費電力80W以下であればあらゆる電化製品を稼働させられます。
災害時の予備電源としてはもちろん、キャンプや車中泊などのアウトドアにも便利に使えるでしょう。外付けHDD等のUSBバスパワーでは動かせない周辺機器にも活用できそうです。
Type-Cポート横には電源ボタンが搭載されています。電源ボタンを押すとLEDインジケーターが点灯してバッテリー残量の確認が可能。また、ACコンセントにデバイスを接続した場合は、電源ボタンを長押しすることで充電が開始されます。
1分間以上何も接続しない場合は自動的に通電が停止するようです。
出力 | |
---|---|
Type-C(PD3.0) | 5V/3A 9V/3A 12V/2.5A 15V/2A 20V/1.5A:最大30W |
Type-A(iSmart 2) | 5V/3A 9V/2A 12V/1.5A:最大18W QC3.0対応 |
AC | 110V~120V/60Hz:最大100W / 定格80W |
各ポートが対応している出力は上記表の通り。Type-CポートはPD3.0に対応しているため、PDに対応した多くのスマートフォンを急速充電可能。タブレットやノートPC、Nintendo Switchも充電可能です。
また、Type-AポートもクアルコムのQuick Charge 3.0に対応し、最大18Wをサポート。Type-C・Type-Aそれぞれに接続することで、2台のスマートフォンを同時に急速充電可能です。
なお、RP-PB054Pro本体の充電はType-Cポートから行います。本体のバッテリーを使い切った後に30W対応のACアダプタと付属のType-Cケーブルで接続したところ、満充電になるまで約3時間30分でした。
RP-PB054Proで充電。各ポートの出力をチェック
続いて、実際にRP-PB054Proをいくつかのデバイスに接続し、各ポートからの出力をチェックしてみます。
まずは2つのUSBポートに急速充電対応のスマートフォンを接続してた場合の結果がこちら。
Type-Cポート | Type-Aポート |
---|---|
8.60V / 1.54A | 8.864V / 1.413A |
約13.2W | 約12.52W |
端末やケーブルを変えて何度か測定したところ、Type-Cポート・Type-Aポートはどちらも13Wから16W程度を記録。試した全てのスマートフォンで、急速充電の表示を確認できました。
続いて最大45W(20V / 2.25A)の入力をサポートするノートPC「ZenBook 3」をPDポートから充電してみたところ、出力は約23W(14.5V / 1.6A)でした。
電圧・電流共に安定しており、ノートPC側にも充電のマークは表示されました。充電の速度は早いとは言えませんでしたが、操作しながらでも少しずつ充電されていることは確認できたので、問題なく使えそうです。
ちなみに、最大80W対応のACコンセントからZenBook 3を充電してみたところ、約40W前後の出力が確認できました。PDポートよりも大きな出力で充電できるので、充電スピードも明らかに異なります。
両方のUSBポートに同時にスマートフォンを接続してみたところ、Type-Cポートの数値がやや下がったものの、どちらのデバイスも急速充電の表示はそのまま。USBポートから2台のスマートフォンを同時に急速充電できるのは、非常に使い勝手がよいと感じるポイントです。
2つのUSBポートで急速充電を行うと、RP-PB054Pro本体に搭載されているファンが回転し、冷却を始めました。ファンの音は非常に大きいので、使う場所は選びそうです。
また、スマートフォンやノートPCであれば、2つのUSBポートとACコンセント全てにデバイスを接続しても出力は低下しませんでした。大容量の20,000mAhを備えているため、複数台のスマートフォンを満充電にでき、ケーブルさえあれば友人と電源のシェアも可能です。
大容量のバッテリーを搭載していると安全面が気になるところですが、RP-PB054Proには過充電保護・過熱防止・ショート防止などの充電保護機能を搭載しています。照明や冷蔵庫、ドローンなど使用不可のデバイスも念頭に置くことで、十分安全に使えるはずです。
まとめ。気軽に持ち運べるサイズのポータブル電源。出番は多そう
以上、RAVPower RP-PB054Proのレビューをお届けしました。
ポータブル電源には1kgを優に超える大型の製品が多く、カバンではなく車での持ち出しが前提となっていることも珍しくはありません。
その点RP-PB054Proは、小さなカバンがあれば持ち出せるギリギリのサイズに設計されており、ポータブル電源というジャンルの中では屈指の機動力を誇ります。
非常用やアウトドアにはもちろん、普段からPCバッグやカメラバッグに忍ばせておくような使い方もできるでしょう。PD対応やACコンセントの搭載により、フルスピードで充電できるノートPCも多く、出先で電源を探す手間が省けます。
大げさではない、カバンで気軽に持ち運べるサイズのポータブル電源として、痒い所に手が届くような製品だと感じます。
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