韓国サムスンは6月10日、新型のスマートフォン向けイメージセンサー「ISOCELL JN1」を発表した。
業界最小レベルの50MPセンサー「ISOCELL JN1」発表
「ISOCELL JN1」は、1/2.76インチ、0.64μmピクセルのサイズの50MPセンサー。標準の広角カメラ としての採用はもちろん、超広角カメラや望遠カメラ、インカメラとしての搭載も可能だという。
独自のISOCELL 2.0テクノロジーを採用しており、約16%の光感度向上を実現。光量の足りない暗いシーンでは、4つの隣接する 0.64μmピクセルを1つの大きな1.28μm ピクセルに結合して扱うTetrapixel技術により、4倍の光感度で実質約12.5MPの写真を撮影できる。
周囲の明るさによってISO感度を下げ、暗い環境ではISO感度を上げつつノイズを低減する、Smart-ISOにも対応。低ISOと高ISOの両方から得られた最適な露出レベルを結合し、最終画像を生成するHDR機能も搭載している。
従来のSuper PDから改良されたDouble Super PDにも対応。従来の2倍のピクセル密度を位相検出に使用し、照度が約60%少ない環境でも同等のオートフォーカス性能を実現している。
「ISOCELL JN1」は、60fpsの4K動画および240fpsのスローモーションフルHD動画の撮影にも対応。
センサーサイズは1/2.76 インチと非常にコンパクトなので、カメラモジュールの高さを約10%ほど低く設計できるという。近年のスマートフォンはGalaxyも含めカメラバンプの大型化が非常に目立っていたが、「ISOCELL JN1」を採用するとスリムな設計が可能とのことだ。
「ISOCELL JN1」は、センサーサイズから考えると恐らくハイエンドモデルではなくミドルレンジのスマートフォンに採用されると予想できる。ハイエンドモデルに採用されるとすれば、インカメラに搭載される可能性が高い。
サムスンのセンサー事業担当エグゼクティブバイスプレジデント、Duckhyun Chang氏は「ISOCELL JN1」の発表に伴い以下のコメントを寄せている。
「サムスンの高度なピクセル技術は、業界最小のピクセルサイズでありながら強力なパフォーマンスを備えたイメージセンサーを開発するために、最高の精度で境界を再び押し広げました。0.64μmの新しいISOCELL JN1 は、最も洗練されたスマートフォンに超高解像度の写真を搭載できるようになります」
「私たちはピクセル技術の革新への取り組みを推進すると同時に、幅広いモバイルイメージセンサー製品を市場に提供し続けます。」
サムスン
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