サムスンは7月12日、Galaxy Watch4 / Watch4 Classicに採用しているソフトウェアの新バージョン「One UI Watch4.5」の新機能を公開した。
One UI Watch4.5は、Galaxy Watch4およびGalaxy Watch4 Classic向けに2022年第3四半期にリリースされる。また、2022年8月に発表すると噂されているGalaxy Watch5(仮称)シリーズにも搭載される予定だ。
One UI Watch4.5の新機能まとめ
現行のOne UI Watchが3.2ベースであったのに対して、新バージョンのOne UI Watch4.5はWearOS3.5がベースとなっている。
One UI Watch4.5の新機能は、主に「入力機能」「SIM管理」「ウォッチフェイスの管理」「ユーザー補助機能」の4種類に関連するものだ。
スワイプ対応のフルQWERTYキーボード
One UI Watch4.5ではタイピング機能が改善され、スワイプ入力に対応したフルQWERTYキーボードが実装される。
また、テキストの入力中にキーボード・手書き・音声入力をシームレスに切り替える機能にも対応。音声入力中に人が来たので手書きに切り替える、といったシーンで活用できる。
なお、フルQWERTYキーボードのスワイプ機能が日本語でどの程度活用できるかは現時点では不明だ。
デュアルSIMのサポートと管理
One UI Watch4.5では、デュアルSIMに対応したGalaxyスマートフォンとペアリングした場合に、スマートフォン側で設定した優先SIMをGalaxy Watch側にも同期できるようになる。
現在使用しているSIMをGalaxy Watchの画面に表示できるほか、Galaxy Watch側から使用するSIMを選択して通話が可能だ。
ウォッチフェイス
ウォッチフェイスの管理機能も改善される。
1つのウォッチフェイスに対して、複数のカスタマイズを保存できるようになるとのこと。もちろん、背景色だけではなく表示する項目なども個別に保存できる。
また、お気に入りのウォッチフェイスを保存するリストも使いやすくアップデートされるようだ。
ユーザー補助機能の追加
One UI Watch4.5では、ユーザー補助機能も大幅に追加される。
具体的には、コントラストやフォントサイズ、色相などを調節し色を区別するのが難しいユーザーにとっても使いやすく設定できるようになる。
透明度やぼかし効果、アニメーションをオフにする設定も用意されるようなので、キビキビとした動作が好みの多くのユーザーにとって恩恵があるかもしれない。
また、、接続されたオーディオ機器の左右のオーディオバランスをカスタマイズする機能も追加。タッップと長押しの間隔を調節する機能にも対応する。
One UI Watch4.5はGalaxy Watch3で使える?
今回のOne UI Watch4.5の新機能、残念ながらGalaxy Watch3以前のシリーズでは使用できない可能性が高い。
理由はシンプルで、冒頭でも触れたようにOne UI Watch4.5がWearOS3.5をベースとしているため。
Galaxy Watch3以前のGalaxy WatchシリーズはサムスンのTizen OSを搭載しているため、Galaxy Watch4シリーズと同等のアップデートは受け取れないはずだ。
一応、サムスンは既存のTizenベースのGalaxy Watchシリーズについて「製品発売後少なくとも3年間のソフトウェアサポートを提供する」とリリースを出している。
つまり、2020年に発売されたGalaxy Watch3は2023年まではサポート対象。新機能が追加されるかどうかは不明だが、One UI Watch4.5リリースと近いタイミングで何らかのアップデートはあるかもしれない。
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