分解・修理の有名なコミュニティであるiFixitにて、Galaxyスマートフォンおよびタブレットの交換用純正パーツの販売が開始された。
iFixitとサムスンの提携およびユーザー自身によるGalaxy端末の自己修理プログラムは、2022年3月に発表されていたもの。正式にサービスがスタートしたことで、米国のGalaxyユーザーはメーカーサポートに端末を送ったり持ち込んだりせず、自身の手でGalaxyスマホやタブレットを修理できるようになる。
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iFixitでGalaxy S21 / S20 / Tab7+の純正交換パーツが販売開始
執筆時点でiFixitにて修理用の純正交換パーツが販売されている端末は、
- Galaxy S21 / S21+ / S21 Ultra
- Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultra
- Galaxy Tab S7+
の7機種。
各機種のディスプレイ・バッテリー・バックパネル・USB-C充電ポートなどのパーツと、各パーツの修理に必要な工具がセットで販売されている。
価格は機種およびパーツによって異なり、約66~240ドル程度。自身の手で作業しなければいけないためやや手間はかかるものの、バックパネルやUSB-C充電ポートは比較的安く修理可能だ。
日本から修理用パーツは購入できるのか?
気になるのは、これらの交換用・修理用パーツを日本から購入できるのか?という点についてだと思うが、残念ながら各製品ページには「US shipping only」の文字が確認できる。つまり、米国以外への発送はサポートしていない。
一応、米国内に発送できるのであれば転送サービスを活用して日本に輸入できるものの、通常よりも高い料金と時間をかけてパーツと工具を購入し自らの手で端末を修理するのはさすがに割に合わない。また、国内モデルのサポートは基本的にキャリアを経由しているため、分解してしまえばその時点で正規のサポートは受けられなくなる。
しかし、メーカー自らユーザー自身の手による修理をバックアップするというのは、スマートフォンやタブレットにおいてなかなか珍しい試みでもある。試してみたい・興味があるという方は、チャレンジしてみてはいかがだろうか。
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