ロジクールから2023年6月1日に発売された新型のワイヤレスマウス、「M240 SILENT BLUETOOTHマウス」のレビューをお届けする。
M240 SILENTは、名前にサイレントと付いていることからもわかる通り静音仕様である点が特徴。また、価格が非常に安いので特別なこだわりなくマウスを探している方にとっては候補に挙がってきやすいと思われる。
そこで本記事では、ロジクールのM240 SILENTを実際に使用し操作性や使い勝手をレビューする。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてほしい。
製品提供:ロジクール広報
ロジクール M240 SILENTのメリット・デメリット
まず最初に、結論としてM240 SILENTのメリットとデメリットをまとめておく。
実際に使ってみた感想を一言で表すと、「コレで十分」がピッタリ。ガジェットとしての面白さや上位機種のような多機能を求めない無難なマウスを探しているのであれば、M240 SILENTはコスパがよく不満らしい不満も見当たらないのでおすすめだ。
デザイン:シンプル&シンメトリー
M240 SILENTの外観からチェックしていく。
カラーバリエーションは、オフホワイトとグラファイトの2色展開。今回送ってもらったカラーはグラファイトだ。
グラファイトは完全に真っ黒というわけではないものの、一般的な黒いカラーという認識で問題はない。また、全体的にマットな表面感に仕上げられており、汚れは目立ちにくい印象だ。
サイズはやや小ぶりで、手の平でしっかりと覆い隠せる程度。
ハイエンドモバイルマウスのMX ANYWHERE 3と並べてみるとM240 SILENTの方が一回り小さかったので、ノートパソコンやタブレットと一緒に持ち運ぶマウスとしてもおすすめできる。
また、M240 SILENTの特徴でもあり魅力でもあるポイントは、左右対称に設計されていること。
サイドボタンすら省かれた超ミニマルな仕様は多ボタンマウスを使い慣れている方にとっては物足りないかもしれないが、そのおかげで右利き・左利きを問わずに使えるというメリットにも繋がっている。
底面もいたってシンプルな設計。ペアリングボタンのほかにスライド式の電源ボタンも搭載されているので、使わないときに電源をオフにすれば無駄な電池の消耗を軽減できる。
電池カバーは下向きにスライドさせて開ける設計。
カバーを開くと電池の隣にUSBレシーバーを格納できそうなスペースが設けられているが、スペック表を確認する限りM240 SILENTはLogi BoltやUnifyingに対応していないので注意。
ちなみに、M240 SILENTの筐体のプラスチック部分には再生プラスチックが含まれており、カーボンニュートラル認定も受けている。
個人的には全く興味はなくそれが消費者にとってどれだけのメリットであるかは何とも言えないが、今流行りのサステナビリティに配慮されたマウスであるという点も特徴だ。
使用感:クセもなく扱いやすい
M240 SILENTは、名称の通りサイレント(静音)仕様である点が特徴。
ロジクール独自の「SilentTouchテクノロジー」と呼ばれる技術の採用により、同社のM185と比較して約90%の静音化を実現しているという。
実際に左右のクリックボタンを押してみると、音はほとんど聞こえない。一般的なマウスが「カチッ、カチッ」と音がなるのに対して、M240 SILENTのクリックは「コッコッ」といった印象。
音が静かな分指先に帰ってくるフィードバックも軽く多少スカスカとして感触があるものの、使いにくさは感じない。
もちろんミドルクリックにも対応している。左右ボタンと同じくクリック音も抑えられているものの、クリックしたときの感触はホイールの方が左右ボタンよりもややハッキリと感じた。
音が気になりにくいためカフェや図書館、オフィスなど周囲に人がいる環境でも使いやすいほか、家族が寝静まったあと夜中まで在宅ワークをするという方にもおすすめできる。
ホイールのスクロールは1行ごとにコツコツとした感触があるタイプで、ロジクールの上位マウスに採用されているような高速回転には非対応だ。
カーソルの動きや精度は全く問題なく、何ら違和感なく使用できる。デフォルトのポインタ速度はやや早く感じたが、Windows・macOSを使っているのであればこのあと紹介するLogi Options+をインストールすることで好みの速度にカスタマイズできるので気にする必要はないだろう。
Logi Options+でカスタマイズも
Logi Options+は、一部のロジクール製マウス・キーボード等の機能を拡張できる純正のソフト。以下のページからダウンロードできる。
M240 SILENTにはサイドボタンが搭載されていないので、プログラマブルボタンとして活用できるのはスクロールホイールのみ。
カスタマイズできる内容は主に以下の通りだった。
- ミドルクリックのカスタマイズ
- ホイールのスクロール方向(標準 or 自然)
- スムーズスクロールのオン・オフ
- ポインタ速度の調節(400~4000DPI)
- 左右クリックボタンのスワップ(左利きでも使いやすくできる)
ミドルクリックにはショートカットキーを含むさまざまな操作を割り当てられる。カスタマイズはアプリごとに保存できるので、PhotoshopとZOOMでは別々の機能を割り当てるといった器用なことも可能。
また、スマートアクションと呼ばれる簡易的なマクロ風機能も設定できるので、ボタンが少ない仕様ながらも意外と多機能であると感じる。
比較:M650 SIGNATUREとの違いは?
最後に、ロジクールからはM240 SILENTに似たマウスとしてM650 SIGNATUREというマウスも販売されているので簡単に触れておきたい。
M650 SIGNATUREの価格はM240 SILENTのほとんど倍であり、その分機能も充実している。
主な機能の違いをまとめておくので、どちらが自身の使い方に適しているか考える際の参考にして見てほしい。
M240 SILENT | M650 SIGNATURE | |
---|---|---|
スクロール | 1行ごと | SmartWheel(高速スクロール)対応 |
SilentTouchテクノロジー | 搭載 | 搭載 |
ラバーグリップ | 非搭載 | 搭載 |
接続方法 | Bluetooth | Bluetooth / Logi Bolt |
サイドボタン | 非搭載(プログラマブルボタン数:1) | 搭載(プログラマブルボタン数:5) |
電池持ち | 最大18ヶ月 | 最大24ヶ月 |
凝った使い方をするつもりがない場合や価格を重視したい場合は、M240 SILENTで十分に満足できるはずだ。
まとめ:M240 SILENTは安くても信頼できるマウス
以上、ロジクールの新型ワイヤレス静音マウスM240 SILENTのレビューをお届けした。
大学生やビジネスマンなどノートパソコンと一緒に使う無難なマウスを探している方、特に予算をあまりかけたくないと考えている方におすすめだ。
興味がある方はぜひ以下からチェックしてみてほしい。
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