筆者はメインのGalaxyスマートフォンの保護ガラスとして、Whitestone Dome Glassを愛用している。
Galaxy SシリーズやNoteシリーズは、ディスプレイの左右端が湾曲したエッジスクリーンを採用しているが、Whitestone Dome Glassはレジンを塗布してUVを照射するという特殊な施工を行うことで、このエッジスクリーンにも対応する、数少ない保護ガラスフィルムだ。
しかし、先日不注意で立て続けに2回、Whitestone Dome Glassを装着したGalaxy Note8を落下させてしまった。その結果、意図していたわけではないが同ガラスフィルムの強度や剥がし方が見えてきたので、紹介しよう。
Whitestone Dome Glassの強度について。落下から守ってくれる実績アリ
胸ポケットにしまっていたGalaxy Note8だが、縦長な形状のため頭が少しはみ出しており、車から降りる際にスルリとこぼれ落ちて見事にアスファルトに直撃。十数cmほど滑ったように見えた。
まずは、Whitestone Dome Glassを装着した状態で落下させてしまったGalaxy Note8がこちら。
落下した際の姿勢の関係か、左上の損傷が最も激しいように見える。そのほか、画面全体にまんべんなくヒビが入っているうえ、最終的に画面が下の状態になったためか、所々に弾痕のような鋭い割れ方も確認できた。
しかし、見たところ割れているのは表面のWhitestone Dome Glassのみで、衝撃はGalaxy Note8本体のディスプレイまで届いていないようだ。
割れた状態のガラスフィルムを付けっぱなしにしていても仕方ないので、全て剥がしてみた様子がこちら。本体のディスプレイには傷ひとつ入っておらず、新品同様の状態を保っていた。
Whitestone Dome Glassなし、裸の状態で落下させると・・・
それからしばらくして、意図していたわけではないが、同じ駐車場で全く同じシチュエーションでGalaxy Note 8を落下させてしまった。
結果は見ての通り無残なもの。ディスプレイの左上が最もダメージを受けている点も前回と同様だ。前回落下時はWhitestone Dome Glassがこうなることを防いでくれていたと考えると、同ガラスフィルムの防御力を実感できる。
筆者がWhitestone Dome Glassを愛用している理由は、浮くことなくエッジまでしっかりと吸着できる点と、ぱっと見ではガラスが貼られていることがわからないほどの一体感などだった。しかしこれからは、スマートフォン落下時にしっかりと犠牲になり、ガラスフィルムとしての役目を果たしてくれるその強度と耐久性も理由に加わることになりそうだ。
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Whitestone Dome Glassを剥がす
どれほどの需要があるかは不明だが、せっかくなので割れたWhitestone Dome Glassを剥がした手順も紹介しておこう。
ガラスフィルムそのものに吸着の仕組みがなく、自らレジンを広げUV照射によって硬化させるという類を見ない施工手順のWhitestone Dome Glass。ちゃんと剥がすことができるのか気になっている方も多いのではないだろうか。
エッジ部分を含め全体にピッタリとガラスフィルムがフィットしているためどこから剥がすのが最適か試行錯誤。ヒビの入っている角から攻めたらポロっと割れてしまった。
ポロポロと破片が出てくるのが嫌だったので、細かいひび割れが少なそうだった右下から攻める作戦へ。
少し強めに力を込めてガラスを持ち上げるとベリベリ剥がれていった。保護フィルムと違いガラスなので曲げようとすると画像のように割れてしまうが、細かくなった破片が飛び散るようなことはなかったのでその点は安心できるだろう。
画面の中心部分を剥がすにはどうしてもガラスを曲げる必要があるが、厚紙などを差し込み中心に向かって押し込んでいくと、ガラスを極力割ることなく剥がすことができた。
全て剥がし終わった様子がこちら。最初に欠けてしまった右上の角以外はバラバラになることなかった。
また、先述の通り剥がしたあとのGalaxy Note8のディスプレイは、新品同様の美しさを保っている。ガラスフィルムの接着剤や跡、ベタつきも残っておらず、Whitestone Dome Glassを剥がしたことによって気になる点は特に見当たらない。
剥がした後のWhitestone Dome Glassに光を当ててみた様子。もともとヒビが入っていたことに加え剥がす過程でさらに割れて見るも無残な姿になってしまった。一度硬化させたWhitestone Dome Glassを剥がしてから剥がし、再利用するのはやや難しいだろう。
貼り付けの様子を動画で
Whitestone Dome Glassを貼り付ける一連の様子を動画に収めたので、興味のある方はぜひ。
なお動画で使用している端末はGalaxy Note20 Ultraだ。
Galaxy Note20 Ultraのレビューはこちらから。
関連Galaxy Note20 Ultra レビュー。魅力とイマイチなポイントを解説。Sペンやカメラの使い心地もチェック
ドコモのDOME GLASSの正体はWhitestone Dome Glass
エッジスクリーンに対応したガラスフィルムとして、NTTドコモが「全画面フルクリアガラスフィルム(DOME GLASS)」という商品を取り扱っている。
名称からもわかる通り、ドコモの「全画面フルクリアガラスフィルム(DOME GLASS)」は、Whitestone Dome Glassの対象機種をドコモで取り扱いのあるスマートフォン向けに拡張したガラスフィルムだ。
そのため、本家Whitestone Dome Glassでは取り扱っていないスマートフォンにも対応できる。価格は概ね6,000円前後で、貼り付けのサービスまでしてくれる。ただし、全てのドコモショップで取り扱っているわけではなく、在庫もショップによってマチマチ。
もし、所有しているスマートフォンがiPhoneシリーズかGalaxyシリーズで、DOME GLASSの導入を検討しているのであれば、個人輸入にはなるが自分で購入して施工してみるのもひとつの手だろう。
個人輸入した場合は、UVライトがずっと手元に残るため今後も使い続けられるうえ、69ドルでガラスフィルムやレジン液が2回分同梱される。割ってしまって張り直しをする場合は、ドコモショップよりも個人輸入した方がコストパフォーマンスに優れている。
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